第1話
18歳になった仲川有栖は、亡き母の影響で、美術館の学芸員になるために大学に進学し、父・市郎の元を離れ、一人暮らしをすることが決まっていた。しかし、高校卒業の日、有栖は自分が予期せぬ妊娠をしていることを知ることになる。大学生の彼氏である麻生康介(八木勇征)に妊娠を告げると・・・。成瀬瞳子(深田恭子)は、アートとビジネスを繋ぐ仕事をする優秀なアートスペシャリストだが、40歳を目前に控え、娘の将来を心配する母の貴美子(片平なぎさ)から来る「孫を抱きたい」「結婚はまだか」という連絡に辟易していた。ある日、有栖の元に康介から「明日会える?」とメッセージが届き、約束した店に行ってみると、待っていたのは、康介ではなく康介の母・由美子(シルビア・グラブ)だった。戸惑う有栖だが、由美子から衝撃的な話をされ、怒りに任せて店を後にしてしまう。そんな中、瞳子は親友の柴崎薫(松本若菜)が経営する柴崎レディースクリニックへと向かっていると、お腹をおさえて今にも倒れそうな有栖に出くわす。瞳子は有栖のお腹に赤ちゃんがいることを知り、有栖をそのままクリニックへと連れて行くのだった。
第2話
瞳子は、加瀬とアートカフェ「Color」でバッタリ再会し、金沢でキスをしたと聞かされ動揺する・・・。一方、実家に戻った有栖は、市郎に話があると切り出し・・・。その帰り道、有栖は空腹で倒れている祐馬に遭遇し、市郎が作った惣菜を手渡す。このことが、有栖に一波乱巻き起こすことに・・・。そんなある日、有栖は市郎から、アートカフェ「Color」でバイトする許可を得て正式に働き始める。瞳子が有栖をタクシーで送り届けて車を出そうとした瞬間、有栖が悲鳴をあげ、瞳子が慌てて外に出ると、そこにいたのは・・・!?出産を決意し、大学の勉強も諦めることなく、自分ひとりで頑張ろうとする有栖は、アートカフェ「Color」で働きながら、大学の友人の勧めで在宅バイトも始める。そんな無理をしてしまう有栖を見て、瞳子は驚くべき提案をするのだった・・・。
第3話
瞳子から「今日から一緒に暮らします」と言う突然の提案に有栖は思わず反発してしまう。瞳子は、有栖の様子はお構いなしに、自分がどうして有栖に関わろうとするのかを話し始める・・・。そして、瞳子から市郎に全てを話して実家に戻るか、それとも瞳子と一緒に暮らすかという二択を迫られた有栖は、渋々瞳子との共同生活を選択する。有栖と瞳子の共同生活がスタートし、最初は瞳子の持っている画集や図録に目を輝かせる有栖だったが、あまりに違う生活観に戸惑いを隠せない。瞳子は、有栖の勉強机をアパートから運ぼうとファインアート運送の相沢を頼ると、そこには加瀬の姿が・・・。作業を終え出発しようとしたそのとき、タクシーで近くを通った市郎が荷台に積み込まれた有栖の机を見かけてしまい・・・!?
第4話
有栖のお腹の赤ちゃんは、順調に大きくなり、瞳子も自分のことのように喜んでいた。そんな有栖の検診の傍らで、瞳子は薫から嚢胞が大きくなっていることを告げられ、手術の可能性を伝えられる。有栖は、妊娠をみんなに知られるのが怖いと思いつつ、目立つようになってきたお腹を見て、バイトも大学もギリギリまで頑張りたいと決意を新たにする。そんなある日、有栖が祐馬と大学の構内でランチを食べていると、有栖を見てヒソヒソ話す学生の姿があり、訝しげに思う祐馬だったが、後にそれがとんでもない事態へと発展し・・・。更に有栖の妊娠を知りながら内緒にしていた瞳子は、会社で窮地に陥ってしまう。
第5話
金に困っていると思い、ご飯やおかずを分けてあげていた祐馬が、実は黒澤社長の息子だったと知り、有栖は裏切られた思いだった。その話をマタニティヨガをしながら瞳子や薫に愚痴る有栖だったが、瞳子の様子がおかしいことに気づく。有栖に何かいいことがあったのではと詰め寄られ、瞳子は加瀬に告白されたことを打ち明ける。そんな中、瞳子の母・貴美子が突然瞳子のマンションを訪ねてくる。貴美子は2人で暮らしている事を知らなかったが、驚きながらも2人の世話をやく。そして、結婚だ孫だと繰り返す貴美子に、瞳子は自分の病気を告白しようと・・・。出産の日が近づくにつれ、夢も出産もと思っていた有栖に翳りが見られるようになり、不安に押しつぶされそうになった有栖は、瞳子に心無い言葉を言ってしまう。そして有栖の陣痛が始まり、ついに出産の時を迎える・・・。
第6話
有栖は無事出産を終え、瞳子は有給を取り、有栖とともに海のお世話に奮闘していた。退院したことを知った祐馬が、瞳子のマンションに駆けつけると、海の父親ではないかと市郎に勘違いされたり、有栖と瞳子は幸せな時間を共有していた。有給が明け、瞳子が職場に戻ると、キュレーターの綾香が10周年プロジェクトに参加するという知らせを聞く。その条件として、綾香の父であり光峯ギャラリーのオーナーから瞳子を担当にしてほしいと申し入れがあった。瞳子が職場に復帰したことで海の子育てに奮闘する有栖にも疲れが出てきた頃、瞳子の母・貴美子が、お世話を手伝うために上京してきた。そんなある日、海に会いにきた祐馬をきっかけに、有栖と貴美子の話は瞳子の恋愛事情に・・・。加瀬との関係について、有栖がうっかりと口を滑らせてしまうと、祐馬が何かを思いついた様子で・・・。
第7話
海外に留学していた康介が突然帰国し、有栖の前に現れ、更に祐馬からも「好きだ」と言われ困惑する。康介からは謝罪に加えて有栖と海を支えたいという身勝手な思いを聞き、感情のまま康介に怒りをぶつける。一方、加瀬が頭を打ち救急車で運ばれたと知った瞳子は、病院で加瀬の仕事の後輩・榊原透子と出くわす。加瀬の無事が確認できたものの、瞳子は加瀬に付き添う透子を見送ることしかできず・・・。そんな中、貴美子からの電話で有栖の事情を聞いた瞳子は心配になり急遽帰宅するのだった。後日、改めて瞳子が加瀬のお見舞いに行くと、そこにはまた透子の姿が。加瀬と少しだけ会話を交わし病室を後にすると、透子が追ってきて・・・。同じ頃、瞳子のマンションでは有栖と世奈と留依が硬い表情で向き合っていた・・・。
第8話
有栖は、祐馬から告白されたが、泣きそうになるのを堪えながらも断ることを選んだ。一方で、加瀬と付き合うことを決めた瞳子は、加瀬とのデートに浮かれていたが、祝福してくれた有栖の目が腫れていることで、有栖と祐馬の間に起こったことを知る。ある日、瞳子は有栖にキュレーターのコンペに参加しないかと話を持ちかける。その話の流れで、瞳子へ康介との思い出話を話した有栖は、瞳子に背中を押され、康介と会って話をしようと決意する。そして、康介に会い自分の気持ちを話し始め・・・。同じ頃、市郎のもとには康介の父・和彦が訪ねてきて・・・。瞳子は加瀬とデートを楽しんでいたが、別れ際に兄から電話があり、貴美子が病気であると告げられる。突然だったため、平静を保てない瞳子だったが、有栖や加瀬に支えられながら、ひとり金沢へと帰郷する・・・。
第9話
月日は流れ4月となり、海は保育園に入園し、有栖は大学へ戻った。育児に勉強に忙しい毎日を送る有栖は、瞳子の働くBVアートが主催する10周年記念プロジェクト・育成キュレーターの最終選考に残った。更に、日本の大学に復学した康介も海の養育費を稼ぐため、バイトに勤しんでいた。一方、瞳子は加瀬との交際は順調だったが、プロポーズの返事はできないまま・・・。そんな中、瞳子と有栖のもとに瞳子の母・貴美子が訪れる。そして、加瀬や市郎も呼び、貴美子の病気克服を祝う食卓を囲んだ後、瞳子は加瀬へのプロポーズの返事を決心し・・・。有栖も瞳子のことを思い、ある決心をしたことを市郎に告げた。数日後、育成キュレーターの最終プレゼンを待つ有栖に緊急事態が発生する。焦る有栖にプレゼン会場で久しぶりに再会した祐馬が動く!いったい何が!?
第10話 最終回
有栖と瞳子が今よりも前に進むため、同居の解消を決断してからも、いつもと何も変わらない時間を過ごしていた。ある日、瞳子のマンションに貴美子、祐馬、加瀬、市郎、薫が集まり食事をしていると、瞳子が心に秘めたある考えがあり、金沢に戻る可能性を話し出す。一方有栖は、BVアートの10周年プロジェクトにも選ばれ、忙しい日々を過ごしている中、綾香から祐馬への本当の気持ちを問われるが、答えられずにいた。しかし、瞳子や薫に背中を押され、自分の気持ちに気づいた有栖が出した答えとは・・・。後日、瞳子のマンションで貴美子や市郎が昔を懐かしむ話をしていると、話題は亡くなった有栖の母・真理のことになり、真理の写真を見た瞳子は、何かを思い出し慌てて自室からある写真を持ってきた。そこには、ある秘められた奇跡が・・・。
(TBSテレビ、火曜ドラマ「18/40~ふたりなら夢も恋も~」より)
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