第1話
神奈川県警暴力団対策課の刑事・二宮湊人は、鑑識課で働く恋人・七海悠香(臼田あさ美)にプロポーズしようとしていた。そんな中、二宮は岡山組が覚醒剤の取引を行うという情報を入手し、百田優(三浦貴大)ら捜査員と共に、ボウリング場へと向かう岡山組の動きを追っていた。ボウリング場では、岡山と舎弟たちがボウリングを楽しむ中、大学生の仲川悟(宮世琉弥)によって、岡山のアタッシュケースが、別のものとすり替えられていた。そんなこととはつゆ知らず、岡山は、反グレの北村にアタッシュケースを開けさせると、中には、白い粉の入った袋がギッシリと詰まっていた。そして、そこへ捜査員が突入し、岡山を現行犯逮捕するのだった。アタッシュケースをすり替えた悟の背後には、どんな願いも叶えるという謎のアプリ「CODE」の存在が・・・!?更に、悟の動向を、フリーの記者・椎名一樹が追い始める。
第2話
七海悠香を乗せたエレベーターの落下事故があった時間だけ、監視カメラが作動していないなど不審な点が多いことから、二宮は単なる事故ではないと考えていた。そして二宮は「どんな願いも叶えてくれる」というアプリ「CODE」を手に入れ、半信半疑ながら藁にもすがる思いで「七海悠香の死の真相が知りたい」と願いを入力。すると「七海悠香を殺した犯人」というタイトルの動画ファイルが送られてきて、そこにはメンテナンス会社の男が、事故直後にエレベーターの扉を開け、階下を覗き込んでいる姿が映っていた・・・。そんな中、悠香のことで重要な情報を持っている、というフリーの記者・椎名一樹から連絡が入る。待ち合わせ場所に行くと、椎名は「あなたの情報と交換しません?」と取引を提案してくる。二宮は申し出を断るが、椎名と行動をともにするハッカーの三宅咲が二宮のスマホにハッキングを仕掛けていて・・・!?そんなことを知らない二宮は、同僚刑事の百田優とともに捜査を進め、CODEから送られてきた動画に映っていた男は、3カ月ほど前にメンテナンス会社を辞めた元職員の寺島だということを突き止める。
第3話
二宮の婚約者・悠香が亡くなった事故への関与が疑われていた寺島貴司の遺体が見つかった。警察は事故死と断定するが、二宮は口封じのために殺されたと考え、この事件に寺島以外の人間が関わっていることを確信する。そんな中、CODEに「悠香を殺した寺島貴司の共犯者を知りたい」と入力した二宮。そしてCODEから、悠香が亡くなった日時の監視カメラ映像が送られて来て、そこには、暴力団対策課課長で、二宮の恩人でもある田波秋生の姿が映っていた・・・。動揺を隠せない二宮のもとに、CODEから「任務」が送られてきて、そこに位置情報のみが示されていた。位置情報の場所へ行くと、バンが停まっていて、助手席にはアタッシュケースがあり、中には、銃と目出し帽が入っていた。CODEからは「アタッシュケースをここに運んで下さい」と次の指示が示される。
第4話
二宮に「二度とCODEは使うな」と忠告した佐々木慎介が、遺体で発見された。死因は覚醒剤の過剰摂取。悠香が亡くなった事故への関与が疑われる寺島貴司と同じ死因で、二宮は確実に佐々木は殺されたのだと考えていた。立て続けに身近な人間を亡くした二宮を、フリー記者の椎名は自らがCODEを調査するアジトへ連れて行く。椎名のアジトには、CODEに関連のある人物たち・・・工藤泉、仲川悟、寺島、佐々木の写真とともに悠香の写真が・・・!椎名によると、工藤泉は、悠香が最後に調べていた事件の被害者で、CODEプレイヤーだったという。作戦会議が進む中、佐々木が逃げる前に口にした「管理側」という言葉に引っかかる椎名たち。
第5話
百田は、「俺みたいになるなよ」という言葉を残し、二宮の目の前で、自らを拳銃で撃ち、自殺した。やりきれない思いの二宮の元に、悠香を殺したという謎の男から連絡が入り、悠香のことをこれ以上調べるなと警告した。そして、仲間が警察の中にいるとも告げて・・・。数日後、二宮は、容疑が晴れて釈放された田波の元を訪れる。疑ってしまったことを詫びながら、「CODE」にまつわるすべてのことを話し、その裏で、二宮はある決意をしていた。フリー記者・椎名や、ハッカーの咲の協力もあり、悠香が亡くなった事件が起きる直前、悠香はあるデータをUSBにコピーしていた可能性が浮上・・・!?一方、円は心臓のドナーが必要な息子・芯が予断を許さない状況だと、病院から連絡を受けていた。そんな円の元に、CODEから「二宮湊人を殺害して下さい」という任務の連絡があり、更に「任務失敗の場合 死の制裁」の文字が・・・。
第6話
神奈川県警暴力団対策課の課長の田波が、指名手配中の甲斐篤志によって、撃たれた。ストレッチャーに乗せられ、運ばれる田波に付き添う二宮は、「どうか助けてください!」と医者に伝えるが・・・。そして犯人の甲斐のもとに「CODE」から「任務完了」のメッセージが届く。一方、制裁から逃げる円は、「CODE」について知っている事を椎名に話しているところに二宮が現れる!その裏では、「制限時間内に二宮湊人、三輪円を殺害して下さい」という任務を受けるモニターたちが迫っていた。果たして二宮と円はどうなってしまうのか!?更に、復讐のためにCODEを調べているという椎名と咲の過去も明らかになる!
第7話
円をかばい、撃たれてしまった二宮の意識が未だに戻らず、病室の前では警備のために、八重樫が目を光らせていた。そんな様子を、救急隊員に扮し遠巻きに見ていた甲斐の元に、「二宮湊人を殺してください」という任務がCODEから届く!一方、椎名たちは、悠香の友人で、CODEの開発に携わっていたという小島明日香に話を聞く。「悠香はCODEを調べたから殺された」という明日香は、プログラマーとしてあるアプリの開発に関わっていた。そして、悠香が巻き込まれた事故の背後に蠢く陰謀が明らかになって行き、ついにCODEに翻弄されてきた二宮、椎名たちの復讐すべき相手が明らかになる・・・!?
第8話
円の息子、芯が姿を消し、二宮は、病院中を探し回るが、どこにもいない・・・。一方、「市川社長の慈善活動についての取材」と称し、「ランリーテクノロジー」を訪れた椎名と咲は、市川はいないと言われてしまうが、システム開発部の撮影許可が下りる。開発部へ向かった咲は、セキュリティーが厳しいランリーのハッキングに挑むが・・・。その頃、二宮は、病院の屋上にいる芯と市川を発見し、悠香の命を奪った復讐すべき相手が「ランリー」の社長であることがわかる。「CODE」の話を振ると、市川は、CODEが悪いわけではなく、CODEを使う人間に問題があり、弱くて卑しい人間を排除して、よりよい世界が作られている、と言う。二宮は、「あんたがCODEを作ったのか?」と問いかけるが・・・!?
第9話
神奈川県内の数カ所で、連鎖的に爆破事件が発生し、すべての現場から同型のアタッシュケースの破片が見つかったことにより、「CODE」が絡んでいる可能性が高いと判断された。咲は、二宮のスマホに届いた任務をこなすため、アタッシュケースを現場に運んだことで、「爆弾を持ち込んだ人物」として、容疑者となってしまう。一方二宮は、市川に銃を突きつけ、真相に迫る。市川は、「CODE」の開発に関わったことを認めたものの、「制裁を下す」というルールは自分が作ったものではないと主張し、咲を助けたいのであれば、CODEを使った方がいい、と助言する。そして、咲から連絡を受けた椎名は、一人で助けに向かう・・・。そんな中、ランリーテクノロジーには、神奈川県知事の青柳や、滝田総務副大臣らが続々とやってきていて・・・。
第10話 最終回
円は、任務を完了させれば、息子・芯が助かり、更に「死の制裁」も無効になると「CODE」から連絡を受ける。その任務とは、制限時間内に咲に爆弾が入ったアタッシュケースをプレゼントすることだった!「私のことはいいから・・・芯くん助けてよ!」と咲は叫ぶが、円は縛られている咲の紐を解こうとする。爆発時間までに、なんとか紐を解き終える円だったが・・・。一方、二宮と椎名は、スマホに送られてきた映像で、円や咲の様子を確認していたが、爆風と共に中継が途切れてしまう・・・。そんな中、市川は、神奈川県知事の青柳と共に記者会見を開き、多くの犯罪を誘発する「CODE」に対して、社会にとって有害な対象を見つけ出し、速やかに排除するシステム「プロフェット」の実用化が決定したと発表する。
(読売・日本テレビ、日曜ドラマ「CODE(コード)願いの代償」より)
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