第1話
田中京子は、仕事は完璧だが地味なアラフォーOL。友達も恋人もできたことのない彼女は、社内では変人扱いされて浮いた存在だった。彼女の同僚の派遣OL・倉橋朱里は、若くて可愛いことにしか自分の市場価値はないと焦り、合コンに明け暮れる日々。しかし、合コンで出会った商社マンの笙野浩介(毎熊克哉)から「絶対遊んでる」とレッテルを張られ、大学時代の友人・仲原進吾(川村壱馬)からは「友達」という言葉を盾に便利に扱われる始末。このままでいいのかと悩む朱里だったが、可愛い自分に価値を見出してくれるチャラリーマン・小西一紀(前田公輝)の誘いにも心が揺れ・・・。そんなある日、たまたま立ち寄ったペルシャンレストランで、朱里はエキゾチックなベリーダンサー・Saliに一目惚れ。しかし、Saliの正体は、田中さん。自分の正体がバレたのではないかと焦るが、そこから2人の運命が大きく動き始める・・・!?
第2話
会社では地味なOLだが、ベリーダンサーという裏の顔を持つ田中さんのファンになった朱里は、ベリーダンス教室に通うことを決意する。Miki先生の指導でレッスンを開始するが、田中さんのようにセクシーに踊るまでの道のりは遠そうだ・・・。ある日、田中さんからペルシャ料理店「Sabalan」のフェセンジュンが絶品、と聞いた笙野が店にやって来た。そして、ダンサーの正体が田中さんだと気づいた笙野は、田中さんに「おばさん」「痛々しい」と無神経な言葉を投げつけ、田中さんは気にしない素振りだが、朱里は笙野への復讐を誓う!朱里は、小西から笙野の好みのタイプを聞き出し、どんな男性でも虜にしてしまうブラックホールこと百合ちゃんを笙野と引き合わせる。朱里の読み通り、笙野は百合に撃沈されるが、彼が「見た目」で女性を判断するようになったのには理由があって・・・。田中さんの影響で、少しずつ自分の価値観を変化させていく朱里と笙野だが、朱里は田中さんの秘めた思いに気付いてしまう・・・!?
第3話
ある朝、笙野が目覚めると、隣に田中さんの寝顔があり、状況が理解できない笙野は、慌てて田中さんの部屋を後する・・・。2人の間に一体何があったのか・・・。数日前、すっかりベリーダンス教室の仲間と打ち解けた朱里は、田中さんの新しい衣装が出来上がったと知り、一緒に見に行くことに。お店で衣装を試着させてもらい、朱里のテンションは上がる一方だ。そんな中、田中さんはスーパーの安売りひき肉の前で笙野と遭遇し、そのひき肉をシェアすることに。笙野と共に帰宅すると、ペットのハムスター・真壁くんが行方不明になっていて、2人で懸命に探し、無事発見する。そのまま一緒にガパオライスを作ることになり、お酒も入りいい雰囲気に・・・。翌朝、前夜の記憶を少しずつ取り戻した田中さんは、心に決めた人以外の男と一夜を共にしてしまい、意識が曖昧な状態で初体験をしてしまったかもしれないことに大ショック。ダンスレッスンを休んだ田中さんを心配した朱里は、田中さんの元へ。詳しい話を聞いた朱里は、笙野への怒りを募らせる・・・。
第4話
四十肩と診断された田中さんは、日常生活に支障が出たり、ベリーダンスが踊れなくなったりで、落ち込んでしまう・・・。朱里は闇落ちする田中さんを救うために、いい病院を知っている進吾に連絡しようとするが、気持ちが揺れるのではないかと躊躇する。笙野は、三好から田中さんが四十肩だと聞き、手作りの惣菜を手に彼女の部屋を訪ねる。田中さんは素直に感謝するが、笙野はそんな田中さんの様子にちょっぴりドキドキしてしまう。そして、料理や部屋の掃除など、甲斐甲斐しく田中さんの世話を焼く笙野。笙野は田中さんと過ごす中で、自分の「普通」が他者にとっての「普通」ではないと気付き始める。そんな中、朱里は進吾と久しぶりに再会し、進吾に自分の本音を打ち明けると、進吾から「田中さんにも依存しているのでは?」と指摘され・・・。揺れる気持ちにケリをつけようとする朱里は、ベリーダンスのショーへの出演を決意するが・・・!?
第5話
田中さんの恋心を踏みにじるような発言をしてしまった笙野に、朱里は、怒りのメッセージを送りまくる!一方、小西は、田中さんと連絡が取れないと落ち込む笙野に驚きつつ、正論で論破する!笙野は、自分がなぜモヤモヤしているのかわからないまま、ペルシャ料理店「Sabalan」へ向かう。数日後。小西に誘われて「Sabalan」に向かった朱里は、店の前で田中さんに遭遇し、3人で入店すると、そこにはマスターの三好からダラブッカを教えてもらう笙野の姿が・・・!田中さんに「田中さんが好きになったモノをもっと知りたい」と照れながら打ち明ける笙野。笙野の価値観すら変えてしまった田中さんと、自分は何が違うのかと落ち込みそうになった朱里・・・。そんな中、三好の依頼で故郷の松戸でショーに出演することになった田中さん。勢いで「見に行く」と宣言した笙野と一緒に、朱里と小西も松戸に遠征することに・・・!
第6話
田中さんの憧れのベリーダンサー、愛子先生のショーが「Sabalan」で行われることになり、田中さんと一緒に店を手伝うことになった朱里と笙野は、想定を超える客の集まりにてんやわんや。田中さんは、愛子先生が自分を覚えてくれていなかったことに少し落ち込むが、舞台に立った途端に場の空気を変えてしまう愛子先生のダンスに魅了される。休憩中、ハーブウォーターを差し入れてくれた田中さんが、実はベリーダンサーのSaliだと気付いた愛子先生は、一緒に踊りたいと田中さんをステージへ引っ張り出す!私服&すっぴんながら「このままでは、一生愛子先生に追いつけない」と心を決めた田中さんは、愛子先生のステージ上で自分を解放して・・・!しかし、愛子先生とダンスをした時の動画がバズってしまい、田中さんがベリーダンスをしていることが会社で広まってしまう・・・。
第7話
朱里は、小西と手をつないでマンションに帰った夜、マンションの玄関先で進吾と鉢合わせし、プチパニック。しかも自分の知らない間に進吾と小西が意気投合して飲みに行くことになったと知り、動揺のあまり小西を傷つけるようなことを言ってしまう。小西は、予定通り進吾と飲みに行くことにし、朱里とケンカしたことを打ち明け、チャラさの影で昔から心にわだかまっていた悩みを告白する。そんな小西に共感した進吾は、朱里へのある伝言を託す。田中さんの家に押しかけた朱里も、小西へのモヤモヤした思いをぶちまけていて・・・。そして朱里は、小西に謝り、小西の本音と進吾からの伝言を聞き、心が揺れ動く。一方、田中さんは、笙野から「オリエンタルディナーショー」に誘われ、それを聞いた朱里から「デートを楽しんで」と言われて、想定していなかった展開に脳内が爆発!笙野も同僚から、田中さんとの関係を「羨ましい」と言われて妙に意識してしまう・・・!?
第8話
田中さんに心無い言葉をかけた男たちから彼女を守ろうとした笙野は、うっかり靭帯を損傷してしまう。田中さんが慣れないメイクで笙野とのデートに挑んでしまったことを知った朱里は、プチプラメイクで田中さんを変身させようとするも、得意のモテメイクは田中さんには通用せず・・・。朱里は、小西の協力も得て、田中さんに似合うメイクを研究することに。一方、田中さんは、四十肩の時に助けてもらったお礼に、手料理を持って笙野の家を訪れた。するとそこに、笙野の母・悦子が突然やって来た。田中さんを家政婦と勘違いしてしまった悦子だったが、やがて田中さんと意気投合し、一緒に歌舞伎を見に行く約束する。一方で笙野に若い女性とのお見合いを勧める悦子・・・。笙野は、頑固な父・正晴と悦子の間に、何かあったのではないかと心配する。メイクの楽しさを知った朱里に変身させてもらった田中さんは、悦子との待ち合わせ場所に向かい・・・!
第9話
笙野は、母・悦子から勧められた女性・ふみかとお見合いすることになる。ふみかの体調や母のことを思いやる姿、家庭への価値観に好感を持たれた笙野は、、結婚を前提にお付き合いすることに・・・。田中さんは、その話を小西から聞き、動揺を隠せないでいた・・・。クリスマスイベントで一緒にステージに立つ約束をしたにも関わらず顔を見せない笙野を待って、ひたすら練習を続ける田中さん。そんな姿を見たマスターの三好から、「笙野くんの代わりに俺が出ちゃダメかな?」と誘われ・・・。一方の朱里は老人ホームのメイクボランティアに参加し、更にメイクの仕事にやりがいを感じていた。小西とは、徐々に距離を縮めていて、ついに「付き合って」と告白され・・・。
第10話 最終回
田中さんは、三好のキスを受け入れることができず、自分の気持ちがわからなくなってしまい、ベリーダンスに真剣に向き合おうと練習するが、思うように踊れなくなってしまう。そんな中、愛子が帰国し、「Sabalan」のクリスマスイベントを勝手に自分の生誕祭に変えてしまう・・・。そして田中さんと朱里は、愛子のスパルタ指導を受けることになる。一方、笙野は、久しぶりに「Sabalan」を訪れ、三好に自分の思いを吐露する。三好は、「無難な人生なんてない」と笙野を諭し、クリスマスイベントには必ず来るようにと告げる。自分らしさを取り戻すことができず、Miki先生からレッスンを禁止されてしまった田中さん・・・。ふみかを連れて、悦子の見舞いに行く笙野・・・。メイクに向き合う朱里と、朱里との将来を考え始める小西・・・。それぞれが小さな一歩を踏み出すためにもがき続ける先に、待ち受けている未来とは・・・?
(日本テレビ、日曜ドラマ「セクシー田中さん」より)
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