問題が山積みの私立菊玲学園高等学校に、非常勤教師・遠藤一誠(神尾楓珠)がやってきた。
ルックスは抜群だが、好きなことに全集中する顔だけなポンコツ先生。
学年主任の亀高千里(貫地谷しほり)は、ただただトラブル処理に追われる事に・・・。
超自分至上主義者の非常識教師が巻き起こす、オキテ破りの学園コメディ!
第1話
私立菊玲学園高等学校の2年の学年主任・亀高千里は、非常勤講師の遠藤一誠を採用した。しかし遠藤は、ルックスは抜群だが教師らしいことは一切しない、顔だけの先生だったのだ。授業前にリバーラフティングをして来たり、SNSのアカウント名のみを黒板に書いて自己紹介を終えたり、授業の進行状況は無視し、自分が話したい話を始めたりと、自由気ままな振る舞いを連発する。そんなある日のこと。2年B組の女子生徒が突然丸坊主で登校してくる。しかも丸坊主にしてきたのは、近々留学制度について理事長面談を受ける優秀な生徒だった。慌てふためく教師陣を尻目に、遠藤は「似合ってればいいと思うけどなあ」と・・・。彼女が丸坊主にしたきっかけは、遠藤による関ヶ原の合戦のエピソード!?そんな女子生徒を連れて遠藤が向かった先は、なぜか、マイタケ狩りだった・・・?
第2話
私立菊玲学園高等学校では、まもなく「菊玲祭」が開幕。一番の目玉行事は、男子校時代から80年続く「菊玲男前コンテスト」だ。2年B組では、遠藤が歴史上のイケメンについて熱く語っている。土方歳三の「平晴眼」を遠藤が再現していると、森戸朋也の机にぶつかり、ニンニクに目鼻を描いた人形のようなものが床に転がった。園芸部部長の朋也による野菜を擬人化するアイディアを遠藤は絶賛するも・・・。園芸部は、普段から「ダサい」「きもい」「不細工」「エンゲロ部」などと馬鹿にされているのだった。
第3話
10年の月日が流れ、時は2031年。動画撮影をしながらユーチューバーの佑太が教室へ入っていくと、元2年B組の生徒たちによって「同窓会」が行われていた。それぞれがそれぞれの道を歩んでいる生徒たち。そこへ婚礼衣装に身を包んだ遠藤と亀高が入って来た。なんと、ふたりは結婚していたのだ。その時、一部の生徒が驚きの声をあげた。大輔が想像を絶する姿で入ってきたのだ。
第4話
職員室では教師たちが、子供ファーストな保護者からの電話に悩まされていた。しかし川相教頭は「保護者様からのご相談は出来るだけご希望に沿うように!」と完全に保護者ファースト。2年B組では遠藤の授業中にヘッドホンで音楽を聴いていた蟹江凛空が突然歌い出した。しかし、かなりの音痴でみんなも嫌そうな表情・・・。「迷惑だって言ってまあすぅぅ!!!」遠藤が蟹江のヘッドホンを強引に外して怒った!蟹江も歌うのを止めて、一応その場は収まった。しかし職員室に璃空の父・安樹から電話が入った。「遠藤って教師を出しなさい」川相から贈答用のチョコレートを渡された亀高は遠藤と共に蟹江家に出向くことに・・・。
第5話
職員室では、教師たちが、パソコンを覗き込んで戦場らしき場所を進む兵士の動画を見ている。銃声が響き、兵士が倒れ、とどめの一発を浴びせた兵士が、なんと遠藤にそっくり!生徒たちの間でこの動画が拡散され、噂になっているという。ハッキリしない遠藤に、不穏な空気が流れる。そんな中、小畑は生徒へのアンケートの中に、「〇にたい」と書かれて、〇は判別できない用紙を見つけてしまう。職員室で話し合われるも、川相教頭は穏便に済ませたい様子・・・。遠藤にいたっては、「死にたい」って書かれていたんですかね?とホワイトボードに「芋にたい」と書き、亀高をイラつかせる。
第6話
菊玲学園の職員室で、教員たちがお昼ご飯を食べていると火災報知器の警報音が鳴り響く。昼ご飯のサンマを焼いたのだが、思いのほか煙が出てしまったという遠藤。亀高は「お昼は学年担当の教員が一緒に食べるというルールがあるんですから、守ってください」と注意をする。しかし遠藤は、いつものヘリクツで亀高をイラつかせる。一方、職員室の教頭デスクでは、川相教頭と3年担当の国語教師・加藤美佐江が話し合いをしている。加藤は妊娠していて、未婚のまま出産して育てると言うが、体裁を気にする川相は、なぜ結婚しないのかと責めたてる。
第7話
亀高は飲みながら延々と遠藤の愚痴を言い続ける。早坂は「もう分かったよ。遠藤先生が好きなのは」と言う。そんな中、登校拒否を続けている2年B組の佐川希子のちょいエロ超能力動画が学校中で話題になる。「消させるか退学させるかだ」という川相教頭に「退学は待ってください」遠藤が声を上げる!?早速、遠藤と亀高は佐川家を訪問するが、希子は遠藤としか話したくないと言い、遠藤のみを家の中に入れ、亀高はモヤッとする。そして家から出てきた2人は、「僕はあなたの力になりたいです」「ちゃんと受け止めてね、私を」と、ただならぬ雰囲気を醸し出して・・・!?
第8話
遠藤は、元超能力少女・佐川希子と関わり、見えないものが見えるようになる感覚が芽生え、そこで占いを始める。職員たちは、そんなの当たるハズがないと鼻で笑うが、授業中に寝ていた潤平の夢から占うと、潤平は走り幅跳びで都大会優勝!さらに、美子を占い、「おしゃれが幸運を呼び込む」とアドバイスをすると、美子は雑誌の読者モデルデビューを果たす!さらに藤嶋の未来も的中させ、一気に遠藤の占いは「当たる」と評判になっていく。そこで、亀高は早坂と仲がぎくしゃくしていることを遠藤に相談し、占ってもらうことに・・・。
第9話
亀高は遠藤に「晩ごはん一緒にいかがですか?2人で行けたら嬉しいなあ」と言われドキッとする。「12月だなぁ、恋人の季節」と居合わせた早坂はニヤニヤ・・・。そんな早坂にも彼氏が出来ていて、川相教頭などがクリスマスを前にみんな浮かれムードだった。そんなムードもお構いなしに菊玲学園では生徒会長選挙が間近に迫っていた。候補者は坂本佑太と水原みずき。佑太は部員の多い部活や人気のある部活の待遇をアップする公約を掲げて優勢ムード。一方のみずきは、大きな派閥に属していない生徒たちの希望の星となっている様子。
第10話
オープンスクールを間近に控えた私立菊玲学園高等学校では、受験志望者を集めるため、川相教頭が教師たちにイベントの提案を求めていた。そんな中、チアリーダー部のエース・三条愛佳の写真がSNSで拡散されるほどの人気を見せていると分かり、チアリーダー部によるパフォーマンスを行うことになった。我関せずの遠藤は、歌舞伎の隈取メイクで授業をしている。そして迎えたオープンスクール当日、集合時間に遅れてきた愛佳が隈取メイクをしていた・・・。
最終話
亀高と早坂は遠藤の契約延長について話している。早坂は遠藤への恋愛感情を認めない亀高に、逆に心の距離を感じると話すが、自分の気持ちがよく分からないという亀高。そして職員室に蓮が入って来て「今日これから、嘘は絶対につかないと約束して貰えますか?」と突然切り出す。そして川相教頭に「大切にしているのは生徒ですか?理事長ですか?」と質問して、川相の答えを聞くや否や、爆竹に火をつけて教師たちの足元に投げた。さらに由希の首に爆発物のレイをかけ、ライターで教師たちを威嚇し、言う事を聞かないと火をつけると脅す。優等生・蓮の行動に事情が飲み込めない教師たち・・・。
(東海テレビ、土ドラ「顔だけ先生」より)
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