ある日「まるふく工務店」に転職してきた真行寺小梅(波留)。
大手リフォーム会社「グローバルステラDホーム」の営業のエースだったが、大きなしくじりに見舞われ、退社を余儀なくされることに・・・。
一方「まるふく工務店」の長男・福山玄之介(間宮祥太朗)は、現在バツ2で7歳の息子を養うシングルファザー。
脱サラして家業の「まるふく工務店」で営業職として働き始めるも、押しの弱さで未だ成約はゼロ。
そして小梅が玄之介の教育係も兼ねてコンビを組むことになる。
元大手の営業エースと成約はゼロという凸凹営業コンビでありながら、それぞれ自分自身の人生にリノベが必要なこじらせコンビ。
そんな2人が、夫婦関係、風水、事故物件、防犯など・・・様々な問題を抱える依頼人のために、依頼人や家族すら気づいていない悩みや問題をスカッと解決する。
第1話
シングルファザーの福山玄之介は、家業の「まるふく工務店」で営業職として働いていたが、人の良さからくる押しの弱さで未だ成約ゼロ。ある日、玄之介の父で社長の蔵之介(遠藤憲一)が趣味の山登りで知り合い、意気投合したという真行寺小梅(波瑠)を、助っ人として連れてくる。小梅が玄之介の教育係を兼ねる形でコンビを組むことになり、早速、リノベーションの見積もり依頼があった家へ。向かったのは、西崎万智(中山美穂)・和則(寺脇康文)夫妻が暮らす築60年の一軒家で、和則は古いものを一掃し、広々としたリビングと和モダンのキッチンを作りたいと意気揚々だが・・・。
第2話
小梅は「グローバルステラDホーム」の後輩の久保寺に、二股をかけられ退職に追い込まれた失恋談を玄之介に話す。玄之介は、妻と自分の弟が駆け落ちした哀れなエピソードを小梅に話す。互いに傷をさらけ出したことで「まるふく工務店」の新・営業コンビの距離が縮まった。そして小梅は、営業成績の悪い玄之介を一人前の営業に育てるべく、自分が手本を見せると、寝室のリノベーションを考えている河内享明・千聖夫妻との打ち合わせに臨む。ところが、河内家で顔を合わせた相見積もりの競合相手は「グローバルステラDホーム」の久保寺だった・・・。
第3話
小梅と玄之介は、海を望む中古の一軒家を購入した加藤浩昌、えみり夫妻の元へ打ち合わせに向かった。小梅は玄之介に、勉強の一環として、まず家を褒めるようと課題を与える。加藤邸の広々としたオーシャンビューのリビングはお世辞抜きで素晴らしく、足を踏み入れた玄之介は大絶賛する。しかし、よく見ると床の一部が修繕されていて・・・。浩昌によると、事故物件だと気づいたのは購入後で、契約時に不動産会社からは何の告知もなく、それ以来、えみりは「住めない!」の一点張り。困り果てた浩昌は、何とかできないかと玄之介たちに泣きつく。
第4話
「まるふく工務店」に外壁の塗装と屋根補修の依頼があり、工事が始まった。しかし施主の小山田真理が、突然、キャンセルを申し出てくる。慌てた小梅と玄之介が小山田邸に向かい、話を聞くと、真理は、風水に精通した義理の姉・保科千恵子に、家相が悪いことを指摘されたという。真理は千恵子の言葉をすっかり信じていて、説得する小梅の言葉は届かない。風水優先の内装リフォームへとプラン変更を求められた小梅たちは、やがて小山田家のある事情を聞き、心中を察しある提案をする。その頃、小梅が不在の「まるふく工務店」には、久保寺の元カノ・桜子の姿が・・・。
第5話
元妻・雪乃と駆け落ちした弟の寅之介から一通のメールが玄之介に届く。玄之介を裏切った罪悪感からか、雪乃の精神状態が不安定だという。ぶしつけな内容に無視をする玄之介だったが、寅之介は会って話したいと言い出す。そんな中、70歳で一人暮らしの鎌田武彦から、防犯リフォームの依頼が入る。数日前、侵入した泥棒を追い払った武勇伝を話す鎌田に対し、玄之介は鍵のつけ替えや防犯ガラスへの交換など、あらゆる防犯対策を進言。すっかり営業らしくなったと、父の蔵之介は喜び、玄之介が自分に追いつきたくて猛勉強していると知った小梅もまた、ほんの少しときめいてしまう。ところが、万事うまくいっていた「まるふく工務店」に突然、寅之介がやって来る。
第6話
小梅は、しだいに玄之介に惹かれ、玄之介もまた、小梅に思いを抱き始めていたが、その先にはまだ踏み出せずにいた。そんな2人のもとに、築19年の中古マンションを購入してリノベーションしたいと考える飯星靖子から依頼が入る。間取りを見るのが趣味の靖子は、独身ならではの遊び心に富んだ部屋にしたいと言い、すでに自分の理想を叶えるリノベプランを考えていた。そんな靖子に「まるふく工務店」を推薦したのが寅之介で、自分が靖子に中古マンションを販売し、リノベーションを「まるふく工務店」に斡旋しようと考えたのだ。しかし、靖子の希望をすべて叶えると予算は大きくオーバーする。
第7話
小梅は、弟・青空の結婚式に出席するため、3年ぶりに静岡の実家に帰ってきた。すると、両親から弟夫婦と暮らすために、二世帯住宅に建て替えると打ち明けられる。しかし、新居には父・鳥雄の夢と希望が詰まっているが、母・喜代子の居場所が見当たらない。小梅は、妻への配慮に欠けた鳥雄の言動に不安を覚え、急遽休みを延長して、住宅メーカーの担当者・磯辺との打ち合わせに立ち会うことにする。そこで提案されたプランの家事動線があまりに悪く、小梅は両親の間にある決定的な問題に気づいてしまう。
第8話
竜之介は、実家に帰った小梅を追いかけ、思いを打ち明けた。 その一週間前・・・。竜之介は、行きつけのバーの店主・京子が、年下の婚約者・弘前悟と暮らすために、物件を購入してリノベすると聞き「まるふく工務店」に任せてほしいと名乗りをあげる。自分が持ち込んだ案件なら、玄之介に代わって自分が小梅とバディを組めると考えたのだ。ところが、小梅は休みを延長し、不本意ながら、竜之介は玄之介とバディを組むことになる。愛犬2匹と生活する京子と、猫を4匹飼っている悟は、もともと店舗だった物件を購入し、1階を犬のフロア、2階を猫のフロアにしようと考えていた。しかし、話が具体的になるにつれ、2人はもめ出し、竜之介は慌てて安易な提案でその場を収めるが、玄之介からは軽はずみな発言を注意される。
第9話
「まるふく工務店」に、人気テレビ番組「グレートマミーと風まかせ7人兄弟」で注目を集める大家族から、リノベの依頼が舞い込む。当然、テレビカメラによる撮影も行われるため、メディアデビューだとはしゃぐ一同。小梅と玄之介は、母・珠江と7人の子供たちが暮らす真野家を内見し、想像を超える乱雑ぶりに驚く。小梅はがぜん闘志を燃やし、山登りの際に2人で訪れた「一休食堂」の案件は、ひとまず玄之介主導で進めることになる。玄之介から「一休食堂」の名を聞いた蔵之介は顔色を変え、そしてそこへ有川が乗り込んでくる。再び真野家を訪れた小梅は、竜之介が考えたプランを一家に提案するが・・・。
第10話 最終回
小梅は突然辞職宣言し、会社を後にするが、それは小梅の本心ではなく、何かを隠していることに気づく玄之介。一方、グローバルステラDホームから立ち退きを迫られていた「一休食堂」の店主・剛志は、妻・倭子の助言もあり、店と土地の売却を考え始める。蔵之介への恨みと野心を胸に、20年にわたり、水面下で土地開発を進めてきた有川は、ようやくすべてが思い通りになるとほくそ笑む。その隣にはなぜか小梅の姿が・・・!小梅の不可解な行動に、急きょ集まった久保寺、竜之介、ミコトの3人は、バーの店主・京子からある情報を得て、小梅の真意を知るためのカギとなる人物に接触をはかる・・・。
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(関西テレビ、月10ドラマ「魔法のリノベ」より)
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