人を騙し、金銭を奪う詐欺師「シロサギ」。
色恋を餌にする詐欺師「アカサギ」。
シロサギとアカサギだけを餌とし喰らう最凶の詐欺師「クロサギ」。
詐欺によって家族を失った主人公が「クロサギ」となって、本当の「敵」を探し出し打倒していく物語。
人生のすべてを捧げ「クロサギ」として詐欺師たちに詐欺を仕掛けて行く。
父を騙した詐欺師にたどり着くことができるのか・・・?
第1話
15歳の時、父・浩司が詐欺に遭い、家族を失った黒崎高志郎(平野紫耀)。詐欺師への復讐を決意し、詐欺師のみを騙す詐欺師「クロサギ」になる。表向きはアパートの大家で、父を騙した御木本(坂東彌十郎)にたどり着くべく、詐欺師を一人残らず喰い尽くすことを生きる目的としている。下町の甘味処「かつら」に通い、店主で詐欺師界のフィクサーである桂木敏夫(三浦友和)から詐欺師たちの情報を得ている。ある日、詐欺被害者である吉川辰樹(船越英一郎)の元を尋ねる黒崎。辰樹の娘・吉川氷柱(黒島結菜)は黒崎が詐欺師だと分かると猛反発するが・・・。
第2話
今回の黒崎は「心」を利用した詐欺師に挑む。黒崎は、探偵の川中幹夫に「好きな人と出会わせる」と言われ、契約を結んだ被害者・江本美知留から話を聞き、法の目をかいくぐり金銭を奪うシロサギを喰う事にする。一方、氷柱は自分の住むアパートの大家が黒崎だと知り、名前も偽名だったことに衝撃を受ける。そんな中アパートの住人がとある契約トラブルに巻き込まれる。そして、東京中央署の神志名は、黒崎の存在を知り、周囲を調べ始めるが、それが思わぬ事態に・・・。氷柱は黒崎が詐欺師として生きることになった理由が何かあるはずだと、過去の詐欺事件を調べ始める。
第3話
桂木から「知的財産詐欺」の情報を買った黒崎は、早速そのシロサギ・西岡崎誠二に接触するが、片腕として現れた弁護士・白石陽一に怪しまれる。黒崎は、邪魔な白石を何とかしようと後を付け動向を探るが、その先に思わぬ出会いが待ち受けていた。一方、黒崎の過去を知った氷柱は黒崎のことをもっと知りたいと思うようになり・・・。警察の神志名も黒崎を捕らえるために桂木を調べ出すが、そんな周囲の動きに気づかないはずはなく・・・。そしてついに、御木本自らも詐欺師として動き始める!
第4話
黒崎は、白石から情報を得て、御木本の会社を調べていた。御木本と繋がる桂木に黙っての行動だったが、桂木は知ってか知らずか急ぎの仕事を黒崎に押し付ける。しかし、それがきっかけで御木本へ繋がる思わぬ道が開けることになり、黒崎は独断で御木本に近付いていく・・・。その頃、御木本が新たな詐欺を仕掛けているとの情報を刑事の神志名たちが掴み、御木本逮捕に向けて動き出していた。氷柱は黒崎の事情を知ってから、黒崎のことが気になるのだが、これ以上干渉してこないよう突き放す黒崎。そして遂に、6年振りに御木本と再会した黒崎。緊迫の直接対決が、開幕!!
第5話
黒崎は、御木本を追って上海に飛ぶ。突如現れた早瀬とともに、黒崎は御木本に騙された有力者たちと顔を合わせていた。一方、御木本は「レッド・ドラゴン」という危ない組織から利子の返済を迫られ、新たな詐欺を仕掛けていた。桂木の名前を使って詐欺を働いたことで、もう日本には戻れない御木本は、部下の垣根と共に金策に奔走する。そして、黒崎は中国人有力者たちに、御木本に搾取された金を取り戻すと言い放つ。日本では、氷柱の元へ神志名が訪ねてくる。黒崎を気にする氷柱に対し納得のいかない神志名だったが、黒崎が海外へ行ったと聞き、何かよくないことが起こっているのではと後を追う決意をする。
第6話
黒崎は、上海から帰国し、氷柱と愛猫のクロに再会する。無事に帰国した黒崎を見て、氷柱は安堵するが、黒崎は御木本が最後に遺した「お前の仇は俺で終わりじゃない」という言葉が心に引っ掛かっていた。神志名も帰国するが、黒崎に対して何も出来なかったことで後悔が募っていた。黒崎は、桂木の元へ、御木本から手に入れた金を渡しに行くが、そこでスーツ姿の見知らぬ男が「かつら」に入っていくのを目撃する。そして黒崎は桂木から新たにシロサギの情報を買う。次のターゲットは、マンション投資詐欺を働く一方で大学生を違法なバイトに誘い詐欺の片棒を担がせているシロサギだ・・・。
第7話
黒崎は、家族の仇がひまわり銀行役員・宝条であると確信し、宝条と繋がりのある桂木には何も告げず、宝条の周辺を探る。そして、宝条と関係の深い支店長の集まりに潜入し、首都中央支店の支店長・牛山に目を付け、牛山への接触を図る黒崎。順調に事が運んでいた矢先、首都中央支店でとある家族が「人殺し!」と叫び、外に連れ出される場面に遭遇。黒崎は、その家族を巻き込んで、ひまわり銀行に詐欺を仕掛けることに!一方の氷柱は、詐欺の片棒を担がされそうになった怒りから、黒崎に対して八つ当たりをするも・・・。さらに、帰宅すると宝条とも繋がりのある鷹宮が待ち受けており・・・。
第8話
黒崎は、宝条には宝条帝国と呼ばれる裏金作りのための資金源がいくつもあるという情報を牛山から得、その中のひとつである医療法人を喰うと決める。理事長の宇佐美孝也はひまわり銀行時代の宝条の後輩で赤字だった病院を立て直した救世主だ。黒崎は宇佐美に近づくために、まずはその妻・怜華に接触を図る。彼女好みの金持ちなホスト風の男に扮し、怜華の心を掴んだ黒崎は、怜華に「金が欲しいんでしょ?いい方法があるよ」と持ち掛ける。同じ頃、宝条の元にひまわり銀行へ潜入した時の黒崎の防犯カメラ映像が届けられていた。その写真を見た宝条の甥・鷹宮は、そこに写るのが黒崎ではないかと察知する。
第9話
警察に逮捕された黒崎は、取り調べで確固たる証拠を突きつけられる。それは、明らかにひまわり銀行内部の者でないと用意できないものだった。その後、黒崎は、桂木のところへと向かい、桂木の元にいる限り宝条を喰うことはできないと知ることになる。そして黒崎は、桂木に決別を告げ、それを桂木も受け止める。黒崎は、氷柱に愛猫のクロを預け、行方をくらましてしまう。黒崎が行方不明になってから2週間、宝条は民政党議員・蒲生紗千子に会っていた。蒲生は、新党立ち上げを画策し、その資金として宝条に100億円を準備するよう命じる。
第10話 最終回
氷柱が誘拐され、黒崎が助けに向かう。しかし2人は絶体絶命のピンチに陥ってしまう。そしてそこに現れたのは、思いもよらない人物だった。一方、宝条は、蒲生の新党設立に向けた資金集めを進めるが、黒崎の動きが影響し、雲行きが怪しくなってきた。すると、黒崎のもとに決別を宣言した桂木から連絡が・・・。そして、ついに宝条との直接対決の時が訪れる。宝条、蒲生、桂木、黒崎。全員、この最終決戦がラストチャンスとなる!黒崎が編み出した最後の策、そして語られる真実とは・・・!?
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(TBSテレビ、金曜ドラマ「クロサギ」より)
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