知識も技術もまだ無いひよっこ研修医・諏訪野良太(玉森裕太)が、誰よりも患者に寄り添い、カルテを通して患者たちの秘密や嘘を優しく見破る!
カルテには患者の全てが隠されている。
そして何より良太は、人の顔色を読むことが抜群にうまく、問題を抱えたワケあり患者たちに真摯に向き合い、心の謎を解き明かす!
あなたはこのカルテに潜む謎を解き明かせるか?
心を癒すことで病を治す笑って泣ける病院ミステリードラマ!
第1話
純正医科大学附属病院の研修医・諏訪野良太は、当直で急患の対応に追われヘトヘトになっていた。仮眠をとろうと研修医室に行くも、親友で同期の冴木裕也(矢本悠馬)らが騒がしく・・・。まだ学生気分が抜けきらない同期たちの中で、曽根田みどり(池田エライザ)は白衣を着たらベテランも研修医も関係ないと意識が高い。研修医たちは、2年間の初期研修で、様々な科を回り、将来進む道を決める。諏訪野の新たな研修先は精神科だ。「精神科の診察は患者さんの話を聞くことから始まる」とい指導医の立石聡美(松雪泰子)から、早速担当患者を任される。山野瑠香、25歳。「睡眠薬をいっぱい飲んだ」と自ら119番通報して搬送されてきた患者だった。
第2話
諏訪野の新たな研修先は外科。院内の誰もが一目置く優秀な外科医である指導医・冴木に必死についていく。そして諏訪野と冴木は、胃がんと診断された老齢の患者・近藤玄三に手術の説明をする。冴木が「腹部を切ることなく内視鏡を使った粘膜切除だけで完治する」と告げると、「先生方に任せておけば大丈夫だ」と内視鏡手術に前向きな姿勢を見せる。しかし翌日、近藤が思い詰めた表情で、突然・・・「手術をやめる」と言い出す・・・。困惑する諏訪野が理由を聞くと、近藤は一言、「これは癌じゃないからです」。
第3話
初期研修9か月目、産婦人科で研修を受けることになった諏訪野は、元ヤンと噂の指導医・木佐貫英子の下、想像以上にハードな仕事に追われていた。そんな中、切迫早産の患者が運ばれてくる。患者の名は小野文香、妊娠25週目。弁護士で、仕事中に倒れたらしい。翌日、病院から連絡を受けた夫・正和が文香の病室に駆け付ける。正和に木佐貫が病状を説明しようとすると、文香は「離婚したんです、私たち」と言い、正和に「あなたとは何の関係もない」と冷たく言い放つ。するとそこにスーツ姿の男・岡田俊一が現れ、文香と交際していると告げる・・・。
第4話
初期研修10か月目の諏訪野は、裕也と一緒に他の科で診断がつかなかった患者を診る総合診療科で研修中。指導医の榊健太郎はシャーロック・ホームズを気取って診断を「謎解き」と呼び、諏訪野と裕也をワトソン扱いする変わり者。ある日、救急科、脳神経外科、婦人科で調べても原因が分からなかった患者・工藤香織がやってくる。香織は勤務先の商社で大きなプロジェクトのプレゼン用資料を作成中に、プレゼンを競う同期の佐々原雅人から渡されたコーヒーを飲んだ直後、手指の痺れと四肢の脱力に襲われて倒れたそうだ。
第5話
諏訪野は、初期研修11か月目を迎え、みどりと共に循環器内科で研修を受ける事になる。そして、指導医の上林晃太郎に連れられてVIPばかりが入院している特別病棟の最上階にやって来る。上林から「この患者さんが入院しているのは絶対に口外しないこと」と念を押される諏訪野とみどり。病室に入ると、ベッドの上にいたのは特発性拡張型心筋症で入院中の女優の愛原絵理だ。心機能が低下し、補助人工心臓装置につながれているためベッドから動けない。上林が諏訪野とみどりを担当医として紹介すると、マネージャーの横溝美沙は「研修医って見習いですよね?」と不満を口にする。しかし、当の絵理は「どうせここはアメリカに行くまでの待機場所だし」と無関心。
BEST of Kis-My-Ft2
第6話
研修医2年目となる諏訪野たちに後輩ができた。橘が1年目の山内彩菜に先輩風を吹かすと、裕也は「あんま後輩いじめんな」と言い、彩菜のことだけやたらとかばう。そんな中、百治製薬の営業マン・灰崎彰吾がすり寄って来て「諏訪野先生と谷川先生は今日から小児科ですよね?弊社は小児の薬、強いんですよ」と言う。小児科の指導医・志村雄一は「ここでは想像もしていなかったことが日々起きます」と言うと、谷川は「僕ら2年目なんで、ある程度のことはできますけど」と自信を見せる。志村は「でしたら、頼みたいことがあるんですが・・・」と言い、キッズルームでの患者の遊び相手を頼む。
第7話
ある日の朝、諏訪野は百薬荘でボロボロになって寝ている裕也の姿に仰天する。そこら中にワインやシャンパンの空瓶が転がり・・・。その前日、救命救急科で研修を受ける諏訪野と牧村は、揃って夜勤を任される。指導医の柚木慧は「考えるな、感じろ」がモットーで、救命救急科では治療に迷っている暇などない。午後6時、患者が立て続けに運び込まれ、救急は一気に慌ただしくなる。柚木の指示の下、患者の対応に追われる諏訪野は、意識消失で運ばれてきた男・秋田竜也たつやに覚えがあり・・・。秋田は駅前の繁華街で「動けなくなった」と自ら救急要請し、救急隊員が到着したところで意識を消失したという。
第8話
初期研修1年10か月目。諏訪野と橘の研修先は皮膚科。おっとりと優雅な立ち振る舞いの指導医・桃井佐恵子は「医者は患者さんに見られる仕事」と、身だしなみに厳しい。そんなある日、皮膚科に、右ふくらはぎに大火傷を負った患者・守屋春香が運ばれてくる。揚げ物中に、誤って煮えた油をひっくり返してしまったという。処置を終えた春香の元に、小学生の息子・陽太と、婚約者で中学校教師の鍋島義人が駆け付ける。火傷は広範囲に及び、皮膚の移植が必要なため数週間の入院が必要。橘は、桃井と諏訪野に「彼女、本当に油をこぼしてやけどしたんでしょうか・・・」。春香は搬送時にロングスカートをはいていて、油がかかったはずのスカートは汚れていなかった・・・。
第9話
自宅で喀血して倒れた広瀬は純正医大附属病院で意識を取り戻し、諏訪野と冴木は検査を勧めるが、広瀬はそれをを拒否する。他の病院で調べたと言う広瀬は、自分が悪性胸膜中皮腫の末期のガンに侵されていることを告白し、目を離した隙に姿を消してしまう・・・。初期研修1年11か月目の諏訪野は腎臓内科で研修を受ける。ある日、諏訪野と大賀は、末期腎不全の患者・桐生鈴音の病室を訪れる。17歳の鈴音は3年前から血液透析を受け続け、いよいよ明日、生体腎移植手術を行う予定だ。ドナーは、母・桐生麗香。鈴音は有名ホテルチェーンの御曹司・松井蒼太と婚約中で、結婚すれば麗香が営む老舗料亭「桐生」は蒼太のホテルと業務提携するという。
第10話 最終回
諏訪野の最後の研修は、緩和ケア科で、指導医の窪啓太郎から広瀬の主治医に任命される。諏訪野は広瀬に、やりたいことや行きたいところが無いかと尋ねると、広瀬は「俺の望みは、良太先生に看取られて、穏かに死ぬこと。もう心残りなんてないよ」と答える。お昼休みの研修医室は、もっぱら進路の話題で盛り上がるが、諏訪野は広瀬のことで頭がいっぱいで、自分のことを考える余裕がない。昼休憩を終えた諏訪野は医局へ向かう途中、一人の男から声を掛けられる。男は「警視庁捜査一課桜井公康」と書かれた名刺を出し、広瀬秀太さんのことで、ちょっとお話がと・・・。そして諏訪野は、桜井から広瀬の意外な過去を聞かされる。
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(日本テレビ、土曜ドラマ「祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録」より)
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