「口は呪いの元」
発した言葉がすべて現実に・・・。
「言霊」の力でマンションの住人女性たちが苛まれていく
言葉の力を信じ、人々の幸せを願う底辺ViewTuberの主人公・歌川言葉(西野七瀬)。
友人の紹介で女性限定マンション「レディスコート葉鳥」の7号室へ移り住んだことをきっかけに、マンション内で発した言葉が現実になるという怪奇現象に巻き込まれてゆく・・・。
第1話
底辺ViewTuberの歌川言葉は、女性限定マンション「レディスコート葉鳥」に1号室に住む友人で作詞家・阿木紗香(三吉彩花)の紹介で入居することになる。引っ越し当日。紗香や6号室に住む編集者・渡邊瞳(内田理央)に手伝ってもらいながら作業を終え、引っ越し祝いを始める。盛り上がっていると、紗香が作詞した曲がヒットチャート入りしたと番組から流れてくるが、紗香はなぜか複雑な表情を見せる。その男性歌手とは男女間での仲違いがあったようで、紗香は「知らない世界に消えて欲しい」とつぶやく。そしてその直後、男性歌手は突然苦しみ出し、紗香の言葉通りに謎の死を遂げる・・・。
第2話
コトハの友人で1号室の住人・阿木紗香が、謎の死を遂げた・・・。コトハは隣の2号室に住む議員秘書・丸山栞に疑いの目を向、栞の留守中にレイシを巻き込んで部屋に入り込み、パソコンから思いがけないメールを発見する。ジャーナリストの島谷進次郎から、贈収賄の疑いをかけられていた栞は「記憶にありません」と言い逃れるが、その言葉が自分に降りかかり、紗香の一件や、コトハの存在までも記憶からなくなってしまう!そして悲劇の連鎖は止まらず・・・記憶をなくした栞に、さらなる恐ろしい事態が襲いかかる・・・。
第3話
1号室・紗香の死に続き、2号室・丸山栞も意識不明の重体に陥った。コトハは、ViewTubeの配信で「嘘は心の麻薬」「三度目の嘘は許されない」と訴えかけていた。3号室のフリーアナウンサー・小宮山綾子は、担当するネット配信ニュース番組で、隠された事実を報道したいと報道局長に訴えるが、局長は逆に嘘のニュースを読むよう強要する。あくる日も、メインキャスターの座を見返りに嘘のニュースを読むよう指示され、前回に続いて2度目の嘘をつく。一方コトハは、レイシが「一連の怪奇現象の原因は言霊だ」と主張しても信じてこなかったが、次第に言霊の呪いを信じ始め、嘘のニュースを伝え続ける綾子に「嘘は慎んだ方がいい」と伝えるが・・・。
第4話
コトハは、2号室の栞が入院する病室を訪れると、4号室の医師・麻美は、栞はずっと脳死に近い状態で臓器提供を進めようとしていた。納得のいかないコトハは、レイシとともに、麻美の目を盗んで栞をアパートに運び出す。コトハは、アパートに戻ってきた麻美が「どんなことをしてでも鈴木さんを助ける」とつぶやいていたことを知る。麻美は恋人の鈴木大輔を救うために、ある恐ろしい計画を企んでいた・・・。常軌を逸し始めた麻美に危機感を抱き志麻に相談すると、志麻は「言霊のパワーが増している」ことが原因だといい、狂暴化した言霊の除霊に200万円を要求する。
第5話
4号室・菊川麻美は、入院中の元カレ・鈴木大輔を「どんなことをしてでも助けたい」という言霊を発してしまう。その強い「言霊」によって、気づいたときには麻美自身の肝臓を鈴木に移植していた・・・。手術後、麻美の見舞いに訪れたコトハは、鈴木の病室で麻美から鈴木を奪った5号室の林原早紀の姿を見つける。「言霊」の呪いが加速する中、女性宮司・岩戸志麻は、アパートに憑りつく呪縛霊の除霊を決意。管理人室で強烈な霊気を感じた志麻がお祓いを開始すると、アパート内では恐ろしい現象が起こりはじめる。そして病院にいた麻美と早紀にも衝撃の事態が襲う・・・!
第6話
岩戸志麻の除霊によって「言霊の呪い」を封じ込め、アパートに平和が戻った。そんな中、女子大生の城崎雪乃が空室になっていた1号室に越してくる。そしてミスキャンパスの出場を控えていた雪乃に、ライバルの子が病気で辞退することになったと連絡が入る。雪乃は前日の夜、アパートの部屋で願っていたことが現実になったと喜ぶが、コトハは一抹の不安を抱く。そんなコトハたちの心配をよそに、雪乃はミスキャンで優勝する。さらに、雪乃は次々と口にした夢を叶えて行く。やがて「言霊の呪い」が再び動き出し、衝撃の事態を招く・・・!
第7話
「言霊の呪い」の封印が解かれ、1号室の新入居者の城崎雪乃が死亡し、2人目の犠牲者が出てしまった・・・。岩戸志麻は「言霊の呪い」を操る呪縛霊とふたたび対峙するためには、その正体を知る必要があると伝えコトハとレイシは、アパートの過去をオーナーの葉鳥久に聞きに行く。だが葉鳥は「昔のことは覚えていない」と言うのだが、どうやら何かを隠している様子だ。そしてコトハは、6号室の編集者・渡邊瞳が、アパートの過去の一端を知っていることを突き止め、瞳を問いただす。かつて1号室に住んでいた人気作家の夏目三葉が、管理人室で殺害されていたことが判明する。
第8話
25年前、女流作家・夏目三葉が管理人室で、殺害されていたことが判る。そして三葉と思われる呪縛霊に憑りつかれたコトハを助けるため、言霊を利用したレイシが管理人室に引きずり込まれてしまう。一方、6号室の編集者・渡邊瞳は、三葉の霊を鎮めるために企画展を開催し、大盛況のうちに終わるのだが、突然、瞳の部屋に異変が起こり、三葉の文庫が燃え出す。八方塞がりとなった住人女性たちは次々とある行動をとるが、更なる恐怖が襲う・・・!
第9話
管理人室に引き込まれたレイシに続き肉食アパートと化したレディスコート葉鳥に住人たちが次々と飲み込まれ、コトハと瞳の2人だけが難を逃れる。コトハは瞳が制するのを振りほどいて、管理人室のドアを開けると、そこには驚がくの光景が広がっていた。室内はコンクリートブロックで埋め尽くされ、妖しい霊気が漂っていたのだ。さらに背後から女の霊が現れる・・・。コトハと瞳は岩戸志麻の指示のもと、三葉の霊から直接真相を聞くため、降霊術を行うことに。やがて瞳の体に三葉の霊が降り、25年前に起こった衝撃の過去が明かされる・・・。
最終話
コトハは、須貝空の怒りを鎮めるため、三葉の遺骨を持って管理人室を訪れた。空の気持ちに寄り添うように霊に語りかけるが、その直後に異変が起き、空の霊は鎮まるどころか、葉鳥とコトハに襲い掛かる!そして25年前にアパートで起きた戦慄の過去が明らかに・・・!アパートに飲み込まれてしまったレイシや住人たちは無事なのか?コトハたちが言霊の呪いから解き放たれる日はやってくるのか・・・?ラスト27秒、驚愕の結末が・・・。
(テレビ朝日、土曜ナイトドラマ「言霊荘」より)
|