古都・京都を舞台にネット犯罪の闇を暴く。
スマートフォンの普及やリモートワークの増加により、サイバー空間は、もはや私たちの日常生活の一部となっている。
京都府警本部が新たに設立した「サイバー総合事犯係」。
ネット分析やプロファイリングなど最先端の機器とスキルによる捜査支援を主とした部署に、現場捜査+逮捕権を付与した部署。
主任の安洛一誠(佐々木蔵之介)は、超がつくほどのデジタル人間で、サイバー犯罪に関する知識も捜査スキルもピカイチ。
そんなサイバー総合事犯係に、安洛こそが自身の父親かもしれないと考える新人刑事・古宮山絆(福原遥)が配属されてくる。
第1話
京都府警サイバー総合事犯係の刑事・多和田昭平(間宮祥太朗)は、安洛一誠(佐々木蔵之介)が、割り出したフィッシング詐欺グループのアジトに突入しようとしていた。
しかし安洛は些細なヒントから、その廃工場の中に移動型アジトが隠れていることを察知。
読みどおり、工場から猛スピードでコンテナトラックが飛び出してきた。
現場に駆け付けていた新人刑事・古宮山絆(福原遥)の機転もあり、なんとか捕らえることができたが、絆と多和田は想定外の事態に遭遇する。
なんと、廃工場内に後頭部から鮮血を流した男の遺体が残されていた・・・。
遺体の身元は、5年前に懲戒免職となった元所轄の刑事と判明。
遺体を解剖に回したところ、胃の中からUSBメモリーが見つかった。
安洛は、USBメモリーを使ってウイルスを仕掛けるソーシャルハッキングこそが犯人の狙いだと見抜くが、その瞬間ウイルスが発動し府警本部内のネット機能がすべて停止してしまう。
さらには第二の殺人という予想外の展開も発生し・・・!?
第2話
会社社長の土屋謙信が京都で一番の人気芸妓との2ショット写真が、SNS上に出回っているので拡散した人物を逮捕してくれと京都府警サイバー総合事犯係に乗り込んできた。主任・安洛一誠は古宮山絆と多和田昭平に事件を調べるよう命じるが、どう見ても同意の上で撮った写真であり、犯罪として成立しない可能性が高い・・・。
第3話
多和田昭平の親友で建設会社の御曹司・松永大輔の新妻・知里が姿を消したと京都府警サイバー総合事犯係に、失踪人捜索の依頼が入る。主任・安洛一誠、古宮山絆と多和田に捜査を命じるが、本来、人探しはサイバー総合事犯係の仕事ではない。
第4話
京都を拠点に素顔や素性を隠して活動してきた2人組の匿名音楽ユニット「スノウライト」。半年前、「スノウライト」の「YUKI」こと高原雪世の本名や過去がネット上で暴露され、大炎上。「YUKI」はそれを苦に自ら命を絶ってしまったのだ。
第5話
ビル屋上から転落死したソーシャルゲーム運営会社の社員・鶴本勝弘。遺体のそばには1万円札が100枚近く散らばっていた・・・。落下して壊れた鶴本のスマートフォンを京都府警サイバー総合事犯係が復元すると。死の直前、彼は自社でリリースした人気ゲームの画面を開き、誰かに見せていたようだ。
第6話
有名漫画家・峯靖久の妻・里美が自宅マンションで首をつって死んでいるのが見つかった。古宮山絆と多和田昭平が臨場したのだが、里美のスマートフォンが見当たらない。このマンションは居住者のスマホがカギ替わりとなるシステムが採用されており、スマホがなければ部屋に入ることができないのだ。
第7話
町工場で働く若い男・影森裕介が、自宅アパートで遺体となって見つかった。元鑑識の川瀬七波が臨場したのだが、部屋にはパソコンやスマートフォン、財布や身分証までありとあらゆるものがなかったのだ。しかも、被害者は生前、借金をしてまで削除代行業者にネット上にある自分の情報をすべて消してほしいと依頼していたことが判明。
第8話
警視正の桐子香澄が警察庁から京都府警サイバー総合事犯係に赴任してきた。出向してきた目的は、政治家や著名人のスキャンダルを巧妙にねつ造した「ディープフェイク動画大量流出事件」の急増だ。香澄はディープフェイク動画の製作アプリを販売する闇サイトを発見し・・・。
(テレビ朝日、木曜ミステリー「IP~サイバー捜査班」より)
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