正体不明の女性・雪村白夜(浜辺美波)が、医師たちの診断を覆して患者の命を救っていく。
早朝の公園で、素肌にたった一枚、白衣だけを身に着けて倒れていた謎の女性を月刊メディカルサーチの記者・狩岡将貴(柄本佑)が発見する。
彼女は「白夜」と名乗るだけで、過去の記憶を失っていて、社会一般常識も皆無だった。
しかし、なぜか驚異的な医学知識と天才的な診断能力が備わっていた。
白夜の才覚を認めた高森総合病院の院長・高森巌(石坂浩二)は、傾きかけた病院経営再建のために新設した「総合診断協議チーム」(通称CDT)に白夜をスカウト。
白夜は、風変わりな医師たちと協議を行い、患者の命を救っていく。
謎だらけの白夜とクセ者医師たちが織りなす、クスっと笑える会話劇&痛快でスカッとする医療ドラマ!
第1話
ある日の朝、日課のランニングをしていた医療ジャーナリストの狩岡将貴(柄本佑)は、公園で倒れている女性(浜辺美波)を発見する。幼なじみの内科医・高森麻里亜(瀧本美織)に助けを求め、高森総合病院へ運び込む。気が付いたその女性は、自らを「白夜」と名乗り、その口ぶりはまるで驚異的な医学知識を持つ医療関係者のようだったが、それ以外の記憶をすべて失っていた。将貴は、友人で刑事の奥村淳平(宮田俊哉)に白夜の素性を調べてくれるよう頼み、ひとまず自宅へ連れ帰る。将貴と2人暮らしをしている妹の晴汝(岡崎紗絵)は、白夜を歓迎し、何かと世話を焼く。
第2話
白夜は晴汝の脳動脈瘤破裂の誤診を指摘し命を救ったが、正体は依然として謎に包まれたままだった。そんな中、院長の高森巌は病院内の各科から精鋭を集め、診断に特化した総合診断協議チーム、通称CDTを立ち上げる。麻里亜をリーダーに抜擢し、高い診断能力を買われた白夜もチームの一員に選ばれ、将貴は白夜のサポート役に任命される。ところが名乗りを上げたのは精神科医の西島耕助(片桐仁)のみだった。人員不足に悩む麻里亜に西島は、かつて腕の立つ外科医だった、皮膚科医の夏樹拓実(勝地涼)に声をかけてはどうかと言うが・・・。
第3話
CDTのメンバーがそろい、ようやく動き始めた矢先、白夜と麻里亜の前で小児科に入院していた岡本優馬(森島律斗)が倒れた。優馬は、公園の遊具から落ちて頭を打ち、高森総合病院に運び込まれたが、検査結果は脳に異常はなく、退院する予定だったという。早速、CDTのメンバーが集まり、原因を探ろうとするが、優馬は気難しい性格で、問診もできない状態だったが、白夜にだけは心を開いて・・・。そんな中、白夜の保護者を名乗る女性が高森総合病院にやってくる。行方不明だった白夜との再会に喜ぶ女性をみて、麻里亜も将貴もホッとするが、白夜は、自身の記憶をたどった末に、予想外の反応を見せる。
第4話
高森総合病院のCDTは、ジャーナリストの将貴が書いた記事が功を奏して、徐々に院内での評価が高まっていた。しかし、真壁率いる外科チームの信頼は未だに得られていなかった。そんな中、外科に配属となった研修医の佐久間は、入院中の高校時代の恩師・鳥羽泰三(橋爪淳)と再会する。鳥羽は、肝臓血管腫と診断され、腫瘍の摘出手術を受けることになっていた。鳥羽の腫瘍を良性だと診断した真壁に、白夜は検査不十分を理由に誤診だと指摘。診断を考え直すべきだと麻里亜も助言するが、真壁は聞く耳を持たない。佐久間は一抹の不安を覚えるが、鳥羽の手術は予定どおり行われ・・・。
第5話
高森総合病院にグラビアアイドルの日比谷カンナが運ばれてくる。撮影中に突如錯乱状態に陥り、失神したそうだ。早速CDTは、原因を解明しようと協議を始めるが、その矢先、真壁からCDTの解散を宣告される。真壁は病院経営を立て直す名目で、JMAと呼ばれる経営コンサルを招へいし、彼らが開発した最新のAI診断システムを活用して総合診断科を新設すると言うものだった。白夜は、AIの診断能力に目を輝かせるが、仙道と麻里亜はシステマチックな診断に反対。すると真壁は、CDTとJMAの診断対決を提案し、それぞれカンナを診断することになる。
第6話
CDTは、AI診断チーム・JMAとの診断対決に勝利したが、依然として解散の危機に立たされていた。そんな中、夏樹はJMAで心臓外科医として働く元同僚から、また一緒に働かないかと誘われる。時を同じくして、白夜もJMA代表の藤島の自宅に招かれ、移籍話を持ちかけられる。同席した将貴は真意を聞き出そうとするが、廊下で晴汝の悲鳴が響き渡り、駆けつけると藤島の息子・誠が階段から転落し、意識を失っていた。すぐさま病院に運び込まれ、意識は戻るが、強打した頭部ではなく、腹部の激しい痛みを訴える。到着したJMAの医師が診断を急ぐ中、CDTも診断協議を始めるが、なぜか仙道の姿はなく、夏樹と西島も移籍をめぐって・・・。
第7話
次の誕生日までは生きられない・・・。衝撃の告白に言葉を失う将貴。そして、白夜は幼い頃からの記憶をぽつりぽつりと語り始める。JMAを立ち上げた経済界トップの実業家・海江田は、病院への出資を頼みにきた真壁に、ある取引を持ちかける。一方、麻里亜は、偶然元カレの伊勢崎隼人と再会する。交際当時は職なし、モラハラ、浮気性と最低最悪だったが、今は起業して投資会社のCEOだという。また、体の不調を訴えて病院を受診したものの、原因不明で各科をたらい回しにされているという。CDTはメンタル面の問題だと診断し、西島のカウンセリングを受ける事になる。
第8話
高森総合病院長の高森巌が末期のスキルス胃がんで余命わずかだと知った白夜は、治療法を模索するが、積極的治療は行わず、最後まで院長としての責務をまっとうすることが巌の意志だった。しかし白夜は「命を救うために最後まで全力を尽くすのが医療の仕事だ」と教えてくれた巌を何としても救いたかった。そしてある治療法を発見した白夜と麻里亜は、唯一成功させられる可能性がある真壁に執刀を依頼する。そんな中、ある患者の子宮内にいたはずの胎児が消えてしまった。考えられるのは自然流産や子宮外妊娠だったが、不可解なのは、妊娠のサインが残っていた。妊娠ではなくがんの可能性を疑うが、検査の結果、思わぬ事態が発覚する!
第9話
実業家の海江田は、白夜を狙っていて、白夜にまつわる全ての真相に海江田が関係していると将貴は確信する。そして、淳平が突然異動を命じられ、晴汝も何者かに連れ去られそうになる。白夜は、腫瘍が悪化している晴汝にこれ以上ストレスをかけないためにも、自分は施設に戻ると言い出す。ぶつかり合う白夜と晴汝の姿を見た将貴は、海江田への怒りを抑えきれず、1人で乗り込むことに・・・。海江田は将貴の核心をつく質問には答えをはぐらかし、一方で、牙をむく将貴を静かにけん制する。そして海江田の反応からある一筋の光を見つける。
最終話
勇気は、警察の包囲網をかいくぐり手術室にたどり着く。晴汝の命を託した将貴は、これまでの一連の騒動に決着をつけるため、海江田と対峙する。真相を解く鍵を握っているのは、白夜と同じ希少血液「Rh null」の保有者で、難病を患っている海江田の娘・沢木朝絵。自分の正体を知りたいと願う白夜を連れ、将貴はある作戦に打って出て・・・。天才的な診断能力で医師たちの誤診を次々と正してきた白夜は、なぜこの世に生をうけ、なぜ医療の知識しか持っていなかったのか?その理由がついに明らかに!さよなら白夜・・・。海江田から明かされる衝撃の真実とは!
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(関西テレビ、月10ドラマ「ドクターホワイト」より)
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