沖縄が米軍の統治下にあった1960年代。
沖縄本島北部「やんばる地方」のひなびた村に、サトウキビなどの農家を営む比嘉家があった。
父・比嘉賢三(大森南朋)と母・優子(仲間由紀恵)はふたりで一生懸命働き、家計を支えている。
長男・賢秀(竜星涼)、長女・良子(川口春奈)、次女・暢子(黒島結菜)、三女・比嘉歌子(上白石萌歌)の四人の子どもたちは、それぞれ個性豊に喧嘩しながら仲良く育っていた。
ヒロインは次女の暢子で、おいしいものを食べるのが大好きな女の子。
小学生の暢子にとって「遊ぶ」といえば、自然の中で「何かを採って食べること」。
一度だけ家族で町のレストランに行ったとき、暢子は生まれて初めて食べた西洋料理に心を奪われる。
その後、父が急逝し、母は女手一つで四人の子どもたちを育る。
子供達はそれぞれに家事を担当し暢子は料理を担う。
本土復帰の1972年、高校卒業を迎えた暢子は「東京に行って西洋料理のシェフになりたい!」と言い出す。
家族や兄妹のサポートを得て東京に行き、有名レストランの厨房で修業をはじめる。
レストランは東京だが、下宿先は神奈川県横浜市の鶴見。
鶴見は戦前から、京浜工業地帯が近いので、そこで働くために沖縄出身者が多く移り住んだ町だった。
暢子はさまざまな人とふれあい、恋をし、料理人として成長し、「東京で沖縄料理の店を開きたい」と考え始める。
沖縄四兄妹の50年の歩みを見つめる、笑って泣ける朗らかな、美しい家族とふるさとの物語。
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(NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」より)
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