柿丘哲郎(仲野太賀)は、温泉旅館「虹の屋」の三代目である父に反発して家を飛び出すが、10年ぶりに帰ってくる。
しかし、ひとクセもふたクセもある猛者たちが、彼を待ち構えていた!
彼らに翻弄されながらも、哲郎もまた持ち前のクズっぷりを見せ、ドタバタ劇はより加速して行く事に・・・。
第1話
柿丘哲郎は、実家の旅館「虹の屋」の窮地を救うため、10年ぶりに帰宅するが、変わり果てた旅館の姿に絶句する・・・。100年の伝統を誇る老舗旅館の品格やサービスは完全に消え、一筋縄ではいかない従業員が居座る「曲者の吹き溜まり」と化していた。そんな強敵が待ち構えているとも知らずに旅館に帰ってくるが「お引き取り下さい」と家に上げて貰えない事態に・・・。哲郎は、あの手この手を使って家に上がろうとするが、鉄壁の守備に跳ね返され玄関で泣き崩れると、そこに現れる謎の大男・・・。果たして家に上げて貰えるのか?従業員たちに受け入れられる日はやってくるのか?さびれた旅館のロビーにカオスな嵐が吹き荒れる!
第2話
哲郎は、凛吾郎の仕事を手伝ったり、支配人・影島の車を洗車するなど、従業員に取り入ってなんとか「虹の屋」に滞在を続けていた。そんな中、警察官の笹原が、梅越一二四の推すご当地アイドルがキャンペーンガールを務める飲酒運転撲滅のポスターを持って訪ねてくる。笹原は、哲郎が所属していたバレー部のOB兼コーチでもあり、2人は12年ぶりの再会を喜ぶ。やがて、1日だけの約束が何日も居座る哲郎に、桃代が苦言を呈する。出て行かないのなら、哲郎の両親に報告すると告げるが、哲郎は自分が後を継ぐことになったら、真っ先にクビを切るのは桃代と凛吾郎親子だと挑発する。
第3話
「虹の屋」のロビーで、いつものようにUNOに興じるルーシーと浮野。そこに、哲郎の高校時代の同級生で、バレー部キャプテンだった小野が訪ねてくる。3人は、バレー部顧問とのエピソードや当時の彼女の話で盛り上がるが、やがて、ルーシーの名前の由来にまで話は広がって・・・。そして小野は凛吾郎とともに、現在、哲郎が寝泊まりしているというウサギ小屋に向かうのだった。梅越の話によると、小野は地元のテレビ局に勤務し、今回「虹の屋」に訪れたのも取材のためではないかと推測する・・・。やがて、ロビーで打ち合わせをする桃代と影島のもとに哲郎がやってくる。哲郎の話によると、小野はテレビ番組の取材目的で、「虹の屋」にある汚い池を掃除し、そのビフォーアフターを紹介したいのだという。
第4話
梅越は、警察の「オレオレ詐欺撲滅キャンペーン」に起用されたローカルアイドル・花岡花枝のポスターが、いらなくなったら譲ってほしいと支配人の影島に懇願し、了承を得ると、ご機嫌で大浴場へと消えていく。それを見たルーシーは、間もなく行われる梅越の勤続40年のお祝いに、彼女を「虹の屋」に呼んでライブを開けばどうかと言うが、影島は簡単に来てくれるのか半信半疑の様子。そんな時、凛吾郎とトランシーバーでやりとりをしていた哲郎が、テレビ局勤務の同級生である小野の力を使えば、簡単に呼べると豪語する。そして、桃代が衝撃の事実を告げる。なんと、花枝は梅越の孫だというのだ。やがて、梅越のお祝いの当日・・・。
第5話
桃代は、霊媒師の尾崎夜余代から「別れの時近し。ハンカチのご用意を」とのお告げをもらう。ルーシーは、誰かが「虹の屋」からいなくなると解釈し、いがみ合うもう一人のルーシー・久能イチ子であってほしいと願うも、イチ子は貴賓室に連泊している大事なお客様。桃代をはじめ凛吾郎、梅越、浮野、そして影島までも、巧みな話術と魅力で味方につけている。哲郎によると、イチ子の目的は自分と結婚し「虹の屋」を乗っ取る気だという。哲郎は皆に「一緒に立ち向かって下さい」と懇願するが、当の本人がイチ子のアプローチに揺れるハメに・・・!?そんな時、哲郎の父である「虹の屋」の社長の看病をしていた女将の柿丘廻瑠が突然帰宅する・・・。
第6話
「虹の屋」の女将・柿丘廻瑠の急逝後、哲郎は、専務に就任する。無事に退院することができた哲郎の父(社長)は、闇金業の澤田弥勒とゴルフ三昧の日々を送っていた。そんな時「虹の屋」の記念すべき1万人目の客を迎え入れることになる。凛吾郎や梅越らはリハーサルを行うが、ルーシーと浮野は、相変わらずオセロに興じるのだった。そして、「虹の屋」の乗っ取りを計画していた桃代と影島は険悪の仲に・・・。やがて、1万人目の客・別所がやってくるが、なぜか無料宿泊券や凛吾郎との松茸狩りツアー、ルーシーが教えるセクシーピラティスなどの特典を迷惑だと拒否。「2時間ドラマの刑事」モードに入った影島は、別所を自殺志願者だと推理するが、桃代は逆に自殺者を保護する立場の刑事だと推測する。
第7話
「虹の屋」で、ウィークエンドショーが行われている。演目はルーシーのフラメンコと、仮面のマジシャン・ミスターパーフェクトによる手品だったが、なぜかミスターパーフェクトは出番を前に帰宅してしまった・・・。哲郎は、楽屋で嫌がらせをしたのかとルーシーを責めるが、自分のバームクーヘンを食べられたという恨みもあったようだ・・・。そして、うんざりしたルーシーは、今年中に「虹の屋」を出ていくと啖呵を切る・・・。一方、ミスターパーフェクトの手品を楽しみにしていた凛吾郎は、彼の口上をマネるほどハマっていたが、どうやら彼を追い出したのは母親の桃代だったようで・・・!?桃代と高木の間にいったい何があったのか・・・?
第8話
梅越が、クリスマスの飾りつけをしている。その傍らで、ルーシーと浮野は、相変わらずUNOに興じている。そこに、社長に会いに行った桃代と影島が帰ってくる。2人は、やりたい放題の専務・哲郎の暴走を止めるよう社長にお願いするも、その願いは叶わなかった。梅越を筆頭に哲郎への愚痴は止まらず、今年中に「虹の屋」を出ていくと宣言しているルーシーに続いて、浮野までもが旅館を辞めることを計画する。やがて、釣りに出かけていた凛吾郎が帰ってきて、上下黒のスーツに身を包み、びしょ濡れで砂浜に倒れていた男を拾ってきた。意識を取り戻した男は英語で話し出したことから、影島は過去にイギリスの海岸で記憶喪失の男が見つかった話を持ち出し、ピアノマンではないかと推測する。
第9話 最終回 よる11:00~ 1時間スペシャル
哲郎が「虹の屋」を飛び出して1年が経過した頃、なぜか哲郎が突然戻ってくる。哲郎も二度と敷居をまたぐことはできないと思っていたが、桃代、凛吾郎、影島駿作、浮野奏太、そして梅越は、なぜか彼を快く迎え入れるのだった。怪しむ哲郎だったが、案の定、彼にお願い事が・・・。哲郎の父であり「虹の屋」の社長である宗八が旅館の売却を計画しているようで、それを哲郎に止めて欲しいと言うのだ。そんな中、外出していたルーシーが戻ってくるが、彼女だけは哲郎を許しておらず・・・。そして、ルーシーは記憶喪失男「ザ・ピアノマン砂田」からプロポーズされていて・・・!
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(テレビ朝日、土曜ナイトドラマ「ジャパニーズスタイル」より)
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