8年前、青羽紬(川口春奈)は、一生をかけて愛したいと思えた恋人に別れを告げられ、新たな人生を歩もうと前を向いて生きていた。
高校2年生の秋、紬は、たまたま朝礼で耳にしたある男子生徒の声に惹かれたことがきっかけだった。
壇上で作文を読む、佐倉想(目黒蓮)に心を奪われた紬。
3年生で同じクラスとなり、共通の友人を通してだんだんと距離が縮まっていった二人は付き合うことに。
お互いの趣味で通じ合い、仲を深めていった二人だったが、卒業後のある日、想は紬に突然、理由も言わずに別れを告げる。
8年の月日が流れ、新たな人生を歩み始めていた紬だったが、偶然、雑踏の中に想の姿を見かけたことをきっかけに、彼の存在を再び意識するようになる。
もう一度、想に会ってちゃんと話をしたいと想の姿を探し始めたが、想は徐々に耳が聞こえにくくなる「若年発症型両側性感音難聴」を患い、聴力をほとんど失っていた・・・。
第1話
高校時代に想の声に惹かれた紬は3年生の時に想と同じクラスになる。二人は音楽という共通の趣味をきっかけに仲良くなり、かけがえのない時間を過ごした。大学進学というタイミングで離れ離れになるも、心配することはないと思っていた紬だったが、紬は想から一方的に別れを告げられてしまう。今は大型CDショップで大好きな音楽に囲まれて働き、湊斗と将来を考えるようになっていた。そんなある日、駅で想の姿を偶然見かける。思わず声をかける紬だったが、彼にはその声が届いていなかった。
第2話
紬は8年ぶりに想と再会するが、想に手話で一方的に話され、状況が把握できない。想はこの8年間の想いが募り、行き場のない気持ちを消化できずに紬のもとから立ち去る。その様子をみていた先天性難聴の奈々は、想のもとに駆け寄り、そっと寄り添うのだった。想は高校卒業のころに耳に違和感を抱くようになり、その異変に気づいた母の律子が病院に連れて行くと、遺伝性の可能性があると診断された。湊斗は紬と想が再会したことに不安を感じるが、それとは裏腹に、春尾正輝の手話教室を紹介する。想と話せるようになりたいと思う紬は手話教室に通うことを決意し、想に「もう一度会って話したい」と告げるが・・・。
第3話
紬と想、高校時代にどちらも大切な存在だからこそ本当の気持ちを伝えることができなかった。湊斗は、今は自分が紬の一番近くにいるが、心のどこかに不安を感じていた。そんな中、湊斗は紬と想が一緒にいるところに遭遇し、気持ちの整理がつかない。一方で紬は、正輝から手話レッスンを受ける中で、聞こえる人と聞こえない人との間にある距離を感じていた。ある日、想は用があり紬の家へ向かうが、そこに紬の姿はなく・・・。
第4話
紬の家で鉢合わせした想、湊斗、光。紬は、その場を去ろうとする湊斗に、想と二人でちゃんと話した方がいいと諭す。8年ぶりに想と向き合い、何も変わっていないと感じた湊斗は、高校仲間のフットサルに参加してみないかと誘う。そんな湊斗に対して、同級生たちは、紬と想の復縁を懸念する・・・。だが、横井真子は、紬が今は湊斗のことを本当に大切に思っていることを理解する。当日、フットサル場で待つ同級生たち・・・。そのとき、想は・・・。
第5話
紬は、湊斗から突然別れを告げられ、なかなか気持ちの整理がつかないでいた。そして想もまた、2人の関係を壊したのは自分ではないかと懸念し古賀良彦に相談する。紬は春尾正輝に湊斗の話をする中で、自分が彼のことを大切に思い、本当に好きだったことを実感する。そして、聞こえる聞こえないに関係なく相手に自分の思いを伝えることの難しさを痛感する。そんな中、紬の携帯に湊斗から着信が入って・・・。
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第6話
紬と湊斗が別れ、想は自分の紬への気持ちを再認識するようになっていた。しかし、紬や湊斗から離れて生きようとしていた頃に、耳が聞こえなくなる不安を聞いてくれ、寄り添ってくれた桃野奈々とちゃんと向き合わなければならないと感じる。紬もまた、想にとって奈々がどんな存在なのかが気になっていた。そんなとき、想のスマホに奈々から着信が。想は、奈々に何かあったのかもしれないから代わりに出て欲しいと紬に頼む。紬は、困惑しながら電話に出るのだったが・・・。
第7話
想は、奈々が泣いていたのは自分に原因があると感じ、そのことで紬に心配をかけまいと線を引くが、紬はそんな想の態度に壁を感じてしまう。一方、想の母・律子は、想が高校時代の友達と関わりをもつようになったことに不安を感じていて、そんな律子の態度に妹の萌は苛立ちをおさえきれない。そんな中、奈々はある決意をもって、想に借りていた本を返しにくる。紬は、想が自分の声で話さないことに疑問を感じ、質問してみるが・・・。
第8話
想は、声が出せないわけではないが、自分で感じとれないことへの怖さがあることを紬に話す。そして、2人の距離が縮まるほどに、想は自分と一緒にいるのが大変なのではないかと紬を気遣うようになる。紬は否定するが、なかなか思いは伝わらない。一方、奈々は春尾正輝との再会し「紬と想を見ていたら春尾くんのことを思い出して」と言う。そんな中、紬は実家の群馬に帰り、母・和泉に想のことを話そうとするが・・・。
第9話
想は、久しぶりに実家に帰ってきた。そして、空になったCDラックを見て、サッカー推薦で大学に入ったが、耳が聞こえにくくなり、部活を辞めたことや、紬に別れを告げると決めた日、母の律子に友達には病気のことを隠してくれと伝えたこと、そして大好きな音楽から自分を遠ざけてきた過去を思い出す。一方の紬は、東京の部屋でCDを整理しながら、音楽への想いについて考えていた。湊斗は、ある用事のために実家に戻り、偶然にも同じタイミングで想も実家に帰っていることを知り、会いに行こうとするが・・・。
第10話
紬の部屋にCDを借りにきた想は、2人の距離が少しずつ近づいていく中で、紬の笑顔を見るたびに嬉しくなる。しかし、紬の声が自分に聞こえてこないことを寂しく感じてしまう・・・。紬は、親友の真子から、どうして想と付き合わないのかを聞かれ、想の様子を心配し、なにか言いづらいことがあるのだろうから、呑気に付き合ってほしいなんて言えないと答える。そんな2人の事情を紬の弟・光から聞いた湊斗は、ある事を伝えるために想を呼び出すことに・・・。
第11回 最終回
一緒にいるほど、好きになるほど辛くなっていく・・・。声が聞きたい・・・。もう聞けないなら・・・。また好きになんてならなきゃよかった・・・と想は、紬に想いを伝えた。そんな想に、紬は自分の気持ちを伝えるが、想には響かない。お互いの気持ちがすれ違う二人。そして、紬は湊斗から、想は奈々から、それぞれある言葉を投げかけられる・・・。そして、二人は別々にある場所へと向かう・・・。変わったものがあって、変わらないものがある。8年という時を経て再び出会った二人がたどりつく結末とは・・・?
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(フジテレビ、木曜劇場「silent(サイレント)」より)
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