15年前、とある戦国オタクの博士が次々と戦国武将のクローンを作り出し、世に放った。
舞台は2122年。
有名戦国武将のクローンたちが大集結!
駆け引き、策略、裏切り、何でもあり・・・武将たちの新・戦国時代が幕を開ける!
戦に明け暮れる日々を送るはずが、1人の風変わりな高校生・織田信長が陰で学校を救っていたのだ。
しかしそこへ、凶暴で非情な徳川家康が転校してくる。
格違いの戦力で学校を乗っ取ろうとする家康に対し信長が動き出す!
武将たちが15歳の高校生になり、天下統一目指して、学園天下獲りエンターテインメント!
第1話
2122年4月。銀杏高校に入学する日を迎えた日下部みやび(山田杏奈)は、歴史学者を目指す歴史オタク。投稿途中に、いじめられている小学生を助けたみやび。小学生は「あんなに大勢じゃ絶対に勝てない」と漏らす。みやびは「絶対は、絶対にございません」と戦国武将・織田信長の言葉で諭すが、小学生は織田信長を知らなかった。この時代では、明治以前の歴史の授業は廃止されていて、歴史好きでない限り、信長の存在は知りえないのだった。学校に到着し、上級生たちに出会ったみやびは、特進クラスでお世話になります、と自己紹介する。しかし「特進」と聞いて表情が変わった彼らは、みやびのカバンを奪い壁の外に放り投げてしまう。その後ろを、干し柿を手にした織田信長(永瀬廉)が通り過ぎる。
第2話
銀杏高校に入学した歴史オタクの日下部みやび。入学早々、理事長の別府ノ守与太郎が、銀杏高校で一番強い人物を決めると宣言し「旗印戦」が開幕。そんな中、特進クラスに徳川家康が転校してきた。家康は、クラスメイトをゴミ扱いし、一触即発の空気が流れるが、信長は七輪でホタテを焼き、うまそうに食べている。一方、「旗印戦」を奥深い心理ゲームと考える秀吉は「信玄を倒そうと集まった他校のヤンキーを倒したのは俺」と堂々と嘘をつく。クラスメイトたちは秀吉の言葉を信じていない様子だが「もしかしたら秀吉は強いかも」という意識を少しでも植え付けられたらという作戦だった。
第3話
「旗印戦」ランキング1位の武田信玄は、徳川家康に敗れた。クラスメイトの武将たちは、家康の次のターゲットはランキング2位の豊臣秀吉なのではないかと噂する。そこへ、松葉杖をついた信玄が姿を現し、家康は「まだ生きていたのかぁ」と声をかけ、自分の靴を磨くように命令する。しかし靴を磨いたのは、明智光秀だった。一方、理事長室では、旗印戦で歴史を覆す展開となっており、理事長は「目が離せんわい」とニヤリと笑う。同じ頃、屋上では、一人佇む信玄の元へ、織田信長がやってくる。これからは日陰の道を歩くしかないという信玄に、信長は「1度の敗北が、すべての敗北か?」と声をかけ「風林火山」の旗を渡すのだった。
第4話
信長は「天下を獲る」と旗印に掲げた。信玄は家康に、信長の掲げた旗印は家康への宣戦布告なのではと言い、二人は一触即発の雰囲気だ。そんな中、家康が「誰かを倒す」の旗印を提出する。誰を狙うか明かさなければ、いつ狙われるかわからない。家康の戦法に、武将たちがざわつく中、2年の十川八郎が倒された。そしてまた、家康は新たに旗印を提出。内容は同じ「誰かを倒す」で、クラスメイトたちは動揺を隠せない。トレーニング室では、家康、光秀、そして謎の人物が話していた。家康は、謎の人物に「お前の考えた作戦。実に面白いぞ」と話す。更に「しかし、お前がこちらに付いたとは思わんだろなぁ」と不敵な笑みを浮かべる。
第5話
織田信長、日下部みやび、黒田官兵衛の3人は、裏切り者を見つけ出すために動き出す。武田信玄は、今川義元に「裏切り者同士、仲良くしねーか?」と声をかけると、今川は「裏切り者同士の連携が取れずに困っていた、と話す。そんな今川に、武田は「やっぱ、てめぇは裏切りもんか」と冷ややかな視線を送る。一方、黒田は、井伊直政が裏切り者であることを見破る。二人が話をしていると、今川や、真田幸村、竹中重治がやってくる。竹中は、小学校時代の同級生である黒田を見ながら「仲良くなれそうだ」とつぶやいて・・・。トレーニング室では、明智光秀が「黒田が裏切り者である、という情報が出回っている」と、徳川家康に報告をする。
第6話
織田信長の元に、信長派の武将たちや、日下部みやびが集まっている。信長は、一人で戦うつもりだったが、これは団体戦であると伊達政宗は言う。家康との戦い方を考える中、黒田官兵衛は「最後の勝ちを得るにはどうしたらいいかを考えよ」と話す。PBB作戦が再開され、武将たちが家康のポイントを抜く日が刻一刻と近づいていた。家康は、明智光秀から、動かないのか?と聞かれるが「あいつらを地獄にたたき落とす、最後の1ピースがまだ揃っていない」と答える。そして、特進教室に家康が現れ「ここまで結束が固いのは想像以上だ」と言いながら、信長の襟元に手を伸ばし・・・!?
第7話
銀杏高校にやってきた黒百合高校のマシュー・ペリーは、「俺たちの目的は、お前の敗北」と徳川家康に向かって言い放った。しかし家康は、ペリーたちをゴミ扱い。始皇帝が家康に攻撃をしようとするが、ひらりと身をかわされ、後ろにいた日下部みやびに始皇帝の拳が当たりそうになり・・・!?そして織田信長の活躍もあり、ペリー、ジャンヌ・ダルク、始皇帝は帰って行った。そんな3人に、家康のクローンを作った博士の息子が声をかけてきた!博士は、当時3歳だった家康に殺されてしまい、息子は家康に復讐する日を待ちわびていた。
第8話
織田信長は「俺たちは、日下部みやび、ならびに徳川家康を奪還する!」と宣言した。家康は、これまで自分たちを苦しめてきたが、きっと変わると信じていた。そんな中、ペリー、ジャンヌ・ダルク、始皇帝の「黒百合三将」のアジトでは、家康のクローンを作った博士の息子が憤慨していた。信長たちが、憎んでいたはずの家康をなぜ助けようとするのか?みやびは、家康に「信長くんたちを、信じましょう」と声をかけるが、家康は何も語らない。その頃、特進教室では「みやび家康奪還作戦 第壱回軍議」が開かれていた。
第9話
織田信長は、すべてを終わらせるために、徳川家康に旗印を掲げたが、武将たちはその行動の意味を理解できずにいた。黒田官兵衛がその理由を問うが、信長は答えようとしない。「家康との戦いの先に最後の戦いが待っている。俺はそこまで辿り着かねばならぬ」と言い残して教室を出て行く。そんな信長を、日下部みやびが追いかける。同じ頃、モニターで信長の様子を見ていた別府ノ守与太郎理事長。信長は総長の正体に気づいていると考えた理事長は、意味深に笑うのだった。そんな中、信長がアワビを焼いているところへみやびがやってくる。みやびは、戦国時代の武将が戦いの前に、打ちアワビ、かち栗、昆布を食べたことを説明すると、信長はある衝撃の告白をして・・・!?
第10話 最終回
信長は、家康との最終決戦に勝利した。しかし信長は「本当の戦いはこれからだ」と言い、学園を支配する総長が、理事長の別府ノ守与太郎であることが判明する。そんな理事長は武将たちを集めて戦わせてきた目的を語り出し、その言葉にみやびと家康は驚きを隠せない。一方、理事長から自分たちが戦国武将のクローンであることや、18歳までしか生きられないという衝撃の事実を聞かされた官兵衛は、何も知らないクラスメイトたちに事実を明かすか思い悩む。特進クラスと理事長との戦いが幕を開ける・・・。理事長の真の狙いとは、そして武将たちと理事長の戦いの行方は!?
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(読売テレビ「新・信長公記」より)
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