普段目にする事故や事件は、未解決事件となってしまう場合があるが、その中には警察すら存在を知らない凶悪犯、通称:クリミナルズによって行われている犯罪がある。
そんなクリミナルズを捕らえるため、刑事と犯罪コーディネーターが異色のバディを組む前代未聞の犯罪エンターテインメント。
裏社会を牛耳り、あらゆる凶悪犯罪者たちを仲介する犯罪コーディネーター「インビジブル」。
その存在は警察内部でも一部の人間しか知らず、都市伝説とされていた。
そんなインビジブルが突如キリコ(柴咲コウ)と名乗り、未解決事件や凶悪犯罪者の情報を提供し、警察に犯人逮捕に協力すると申し出る。
キリコは、クリミナルズの情報に精通しており、志村が追う数多の未解決事件を解決する鍵を握っていた。
条件は捜査一課から左遷されてきた刑事・志村貴文(高橋一生)を担当にすること・・・。
志村は、警視庁管内で起きた未解決事件の継続捜査を行う「特命捜査対策班」所属の刑事。
捜査一課の最前線で事件捜査に当たっていたが、犯人逮捕のためならグレーな手段を使うこともあり、その行き過ぎた捜査がきっかけで特命捜査対策班へ左遷されてきた。
正義感は人一倍強く、周囲からは時として危険視されることもある異端の存在。
そんな志村が、犯罪コーディネーターという「悪」の代表と手を組むことになる。
第1話
渋谷の駅前広場で、爆発事件が発生した。街頭ビジョンには謎の男からの新たな爆破予告映像が流れると、次の爆破の情報と引き換えに志村の身柄を要求してきた。指定された場所に志村が行くと、謎の女・キリコが待っていた。キリコは、再び爆発事件が起こると予告する。さらに、実行犯は花火師と名乗る爆破の専門家で過去に事故として処理されたいくつかの爆発事件も花火師の仕業だと言う。志村は、さらなる爆破を阻止するために、警察庁監察官の猿渡紳一郎(桐谷健太)や捜査一課課長・犬飼彰吾(原田泰造)の制止を振り切り、キリコと共に行方をくらませる。
第2話
志村はキリコに「未解決事件に関する情報を提供する代わりに手を組もう」と持ち掛けられるが、その真意を測りかねていた。そしてキリコは次に起こる事件を示唆し、ある動画チャンネルのライブ配信を見るよう伝える。観光PRを頼まれたという大学生キャンパーたちが掘っていた地中から、6人の人骨が出てきたのだ。キリコによると、殺したのは少年少女を食い物にする「調教師」と呼ばれるクリミナルズだという。人骨を発見した大学生たちを署に呼んで事情を聞いていると、人権派の弁護士・智寿子が、彼らの弁護を担当すると申し出てくる。
第3話
志村が女性殺害の容疑で逮捕されたが、間もなく容疑は晴れた。キリコによると、犯人は「演出家」と呼ばれるクリミナルズで、女性を殺して遺体をアート作品に仕上げて展示するのが趣味だという。更に「演出家」がすでに次の殺害を請け負っていることを予告し、「演出家」を捕らえる為に志村にある作戦を持ち掛ける。その危険な作戦に捜査一課課長の犬飼は猛反対するが・・・。一方、志村とキリコの動向に対して、監察官の猿渡は、磯ヶ谷と五十嵐の捜査に同行することに。そんな中、キリコは、知り合いでハッカーのラビアンローズに「演出家」の動向を探るように依頼する。
第4話
捜査三課長の大貫が、捜査一課に協力を求めてきた。連続絵画盗難事件が発生し、志村を通じてインビジブルのキリコの力を借りたいという。志村から事件の概要を聞いたキリコは、窃盗団モンキーズが関与していると告げる。モンキーズの次のターゲットは、50億円の高額絵画「ナンバーX」を狙っていると予告。そして志村に、彼らが盗品を出品している闇オークションへの潜入捜査を持ち掛ける。そんな折、若い女性が被害者となった通り魔事件で使われた凶器のナイフが発見される。ナイフを見た志村は、3年前に同僚の安野が殺害されたときのものと同じだと確信する。
第5話
キリコは、3年前の事件に関与しているのか・・・。「インビジブルに頼まれた」と証言した武入に志村は再び会い、ある確信を得る。しかし、その武入が検察への護送中に何者かに連れ去られてしまう。一方、犬飼は上層部からインビジブルを切るよう指示されていたが、当のキリコは民宿から行方をくらました。キリコと武入はつながっているのか?二人の緊急配備が敷かれる。志村は、ハッカーのラビアンローズから「逃がし屋」の存在を聞き、武入を連れ去った「逃がし屋」に接近。そして、また新たに闇に隠れたインビジブルの影がみえてきて・・・。
第6話
インビジブルはキリコではなく、キリコの弟・キリヒトだった・・・。キリコを取り戻すために突然姿を現したキリヒトは、3年前の安野が殺害された事件も自分がコーディネートしたと言う。さらに、現在進行中の事件をほのめかし、今回のターゲットのうち、一人でも救うことができたらキリコを諦めると言い残し、去っていく。警察は、キリヒトを捕まえ、未解決事件の真相解明をするため、緊急配備による捜索を強化やがて、キリヒトの予告通り新たな犠牲者1人が発見される。その残忍な手口を聞いたキリコは、医師免許を持つ「ドクター」の仕業だと告げる。
第7話
「捜査一課内にインビジブルと繋がっている人間がいる」と言うキリコの言葉を心に留めた志村は、キリヒトの捜索にあたる。一方、キリヒトはクリミナルズの「シノビ」を使い、暗殺計画を立てていた。キリコは、次の標的がIT企業CEOの早坂と睨み、志村に早坂のSPになるよう持ち掛ける。早坂を守りながら、捜査一課内の内通者に邪魔されずにクリミナルズを調べるためだ。監察官の猿渡が上層部に掛け合い、志村は神岡の指揮のもと早坂の警護にあたる。そんな中、犬飼は「シノビ」の犯行と類似した過去の毒物事件等を調べるよう指示を出す。すると、捜査線上に浮かんだ関係者が次々と事故や不審死を遂げていたことが判る・・・。
第8話
副総監の牧野から捜査一課長・犬飼の死亡が発表され、当面の間、捜査の指揮は猿渡が執ることになる。志村は猿渡に、犬飼が内通者を調べていたためインビジブルに殺されたと訴える。キリコも、犬飼の死に弟のキリヒトが関わっていると知り、心を痛めていた。キリヒトは「興行師」を使った新たな犯罪を画策し、正体を偽って東子をライブハウスに連れ込む。「興行師」は、殺す瞬間をショーにして依頼人に配信するクリミナルズだ。ターゲットは東子を含む3人。そして捜査一課にも、そのショーのライブ配信の招待が・・・。
第9話
キリヒトから「2日後にブラックフライデーを行う」と捜査一課に連絡が入る。ブラックフライデーとは、海外のクリミナルズたちが次々に凶悪犯罪を巻き起こすというもの。中止するには、現在収監中のクリミナルズ全員の免責と釈放が条件だ。志村と猿渡は、ブラックフライデーを阻止するため、キリヒトの行方を追う。そんな中、キリヒトはキリコを連れ、初代インビジブルが遺した、あるモノを手に入れるため、昔暮らしていた家に向かっていた。一方、キリコは初代インビジブルが残した資料から犬飼の命を奪ったクリミナルズの正体に気付き、志村に注意するように伝える。
最終話
史上最悪のクリミナルズ「リーパー」の正体が判明した。そんな中、キリコとキリヒトは初めて心を通わせた。そんな2人の元にたどり着いた志村。そして、キリコを危険視する猿渡が彼女に銃口を向ける。一方、捜査一課では仕掛けられていたEMP爆弾が作動し、ブラックフライデーが動きだした。猿渡は、すべて志村とキリコの仕業だと捜査一課のメンバーに説明し、志村を確保するよう指示を出す。インビジブルのサイトでは志村の身柄に懸賞金が懸けられる。志村は、警察やクリミナルズからも追われ、絶体絶命のピンチのなか、ある最後の賭けに出る・・・。
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(TBSテレビ、金曜ドラマ「インビジブル」より)
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