「4分間のマリーゴールド」
「死の運命」が視える救急救命士が、変えられない運命に立ち向かう!
救命における生死を分かつタイムリミットは「4分間」と言われている。
人間は呼吸が停止してからすぐに心肺蘇生を行わなければ、命が助かる可能性は分刻みに低下していく。
そのため、呼吸が停止してからの4分間が救急救命士にとっての正念場である。
救急救命士・花巻みこと(福士蒼汰)は「手を重ねた人の最期の瞬間が視える」という特殊能力を持っている。
そして最愛の義姉・沙羅(菜々緒)が、28歳の誕生日にこの世を去るという運命を視てしまった・・・。
第一話 あらすじ
救急救命士として働く花巻みことには、手を合わせた人の「死の運命」が視えてしまう特殊能力があった。
最期の様子をビジョンで視てしまった患者に対し、みことはあらゆる手を尽くすのだが、一度視た運命はいつも必ず現実になってしまう。
助けたいのに助けられないジレンマを抱えながら、それでも日々救急救命に全力を尽くしていた。
みことは、父の再婚によって兄弟となった義姉・沙羅、義兄・廉(桐谷健太)、義弟・藍(横浜流星)と、一つ屋根の下で仲良く暮らしている。
家族の前では普通に振る舞うみことだが、誰にも言えない思いを抱えていた。
義姉・沙羅を愛してしまったのだ。
血は繋がらないとはいえ、戸籍上姉である沙羅への気持ちを必死に抑えるみことだが、その想いは日々募るばかりだった。
ある日みことは、救急要請で向かった先で、心筋梗塞で倒れた男性の心肺蘇生を行う。
思わずみことが男性と手を合わせると、無情にも亡くなる前後のビジョンが視えてしまう。
運命を変えたい一心で、ビジョンと違う行動を試みると、患者の意識が戻り、一命を取り留め、初めて死の運命を変えることができたと、興奮する。
しかし数週間後、救急要請で向かった先は、同じ患者のアパートだった。
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