「スカーレット」
焼き物の里「信楽」に生きる女性陶芸家の波乱万丈な物語。
戦後まもなく、大阪から滋賀県の信楽にやってきた、絵が得意な女の子・川原喜美子(川島夕空・戸田恵梨香)。
両親と二人の妹との暮らしは貧しく、頑張り屋の喜美子は、幼いながらも一家の働き手だった。
15歳になった喜美子は、大阪で就職し、新たな出会いによって、さらに成長する。
信楽に戻ったのちは、地元の信楽焼に惹かれ、男性ばかりの陶芸界に飛び込み、陶芸家を目指して奮闘する毎日が始まる。
やがて愛する男性と結婚し、二児を授かった喜美子。
仕事も家庭も、まい進の日々が続くが、結婚生活は思惑どおりにはいかない。
最愛の息子は陶芸の跡継ぎとなるも、やがて別離が・・・。
喜美子の人生は波乱万丈だが、その中で陶芸への情熱は変わらず、自らの窯を開き、独自の信楽焼を見いだす。
陶芸家として独立したものの、貧乏は相変わらず、そして困った人を見捨てておけない彼女を頼る者は後を絶たない。
喜美子の陶芸そして人柄に惹かれて集まった若者たちを、我が子同様に愛し、見守り、育てていく。
彼女がつらい状況にあるときに支えるのは、かつて助けた人たち。
喜美子は陶芸の道に再び希望を見いだし、新たに絆を結んだ人たちとともに歩んでいく。
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