思いやりと人間愛は人一倍持ち合わせているが、何をしても中途半端な男・中越チカラ(松本潤)。
幸せな人を見ると嬉しくなり、悲しい人を見ると悲しくなる・・・。
困っている人を見ると、気になって声をかけようか・・・悩み抜いた挙句、結局いつも声をかけてしまう。
人の話をじっくりと聞くことはできるが、多くの人の話を聞きすぎて逆に悩んでしまう。
いつも中途半端に他人の問題に関わってしまい、簡単に解決できないと分かると、オロオロと中腰になりながら悩んでしまう。
そんなチカラが、同じマンションに住む人たちの悩みを解決し、やがてひとつのコミュニティーとなって強い繋がりを持っていくことに・・・。
孤独に生きる現代人の心を思いやりと人間愛に溢れた中途半端な男が救う・・・社会派ホームコメディ!!
第2話
中越一家が朝食をとっていると、上の部屋から「助けて!」という声が聞こえてきて、チカラは上の階へ駆けつける。すると、廊下に出てきた503号室の柏木清江(風吹ジュン)が「うちに知らない男がいるの。きっと強盗よ」と訴えてくる。清江に促されて部屋に入ったチカラだったが、そこにいたのは孫の託也(長尾謙杜)だった。チカラが戸惑っていると、託也は突然強盗のフリをし始め、そのまま部屋を出ていってしまう。その後、託也から清江が認知症であることを聞く。託也は高校生でありながら清江の面倒を見ているのだった。チカラは、放っておくことができず、週末にホームパーティーを開き、清江と託也を招待することを灯に提案するが・・・。
第3話
ある夜、303号室のマリア(ソニン)が、突然中越家に何かから逃げるようにやってきて「アブない男におそわれたので、かくまってほしい」と言う。チカラと灯はマリアを部屋に招き入れると「マリアの客だ」と名乗る男が乗り込んでくる!どうやらマリアは303号室でベトナム式のエステ店を営んでいるようだ。男はマリアの店をいやらしいサービスをする店と勘違いした上、何のサービスも無いことに逆上したらしい。灯の機転でどうにか男を追い払い、その後マリアの話を聞くチカラと灯。マリアは外国人技能実習生として介護関係の会社に勤めていたのだが、妊娠を理由に解雇されたそうだ・・・。
第4話
「とっても困ってるの。助けてくれる?」と道尾頼子に相談され、チカラが部屋を訪ねると、そこには妻の灯と娘の愛理、そして柏木清江やマリア、木次達代の姿もあった。黒ずくめの服を着た頼子は「今日は皆さんをお救いするために集まっていただきました」と告げる。そして頼子は、それぞれが悩んでいることを次々と言い当てていくのだった。頼子の能力を信用した清江が、勧められるがままにペットボトルに入った謎の水と数珠を買ってしまいそうになったが、頼子を「おかあさん」と呼ぶ男性が現れ、その危機を回避する。その男性は、頼子の娘・美園の別れた夫・吉井だった。
第5話
チカラ、灯、頼子らが、柏木託也の合格祝いをしていると、管理人の星が現れ、連続幼児殺人事件の容疑者・少年Aがこのマンションに住んでいると告げられる。SNSに上げられた情報では、チカラたちが住むマンションの写真まで付いており、星は「やはり601号室の上条さんが少年Aだったんですよ」と言う。星から、上条に直接確認してほしいと頼まれてしまったチカラ。あれこれ考えを巡らせるチカラに、灯と娘の愛理は呆れ顔。ある日の事、ついに上条と2人きりになるチャンスが巡ってくる!チカラは「少年院に入っていたという噂があるんだけど・・・」と 問うと、上条は「入ってました、少年院」という答えた・・・。
第6話
今日も向かいのカフェから何気なくマンションを見ているチカラ。すると、お隣の木次家でチカラが好美に渡した手旗が、学に見つかってしまう!好美が叱責され、虐待を受けるのではないかと、慌てて木次家に駆けつけるが、逆に学から「人が虐待してるって決めつけやがって」と怒られてしまう。怯える達代と好美の様子に、2人に被害が及んでしまうと、ひとまずは引き上げる・・・。そしてその日から、木次家のカーテンは固く閉ざされてしまう・・・?そんなある日、いつものカフェに学がやってくる。いい機会だから・・・と腹を割って話をしてみようとするチカラだったが、逆に言いくるめられた上、「二度とうちの家族に関わるな」と釘を差されてしまう。
第7話
「これ以上、チカラくんといたくないの」・・・妻の灯は、そう告げて実家に戻ってしまった。我が家には何の問題もないと思っていたチカラは、なぜ灯が出て行ってしまったのか、見当もつかなかった。非常事態のチカラだったが、相変わらず騒がしい住人たちが相談に来たりして、なかなか自分の家庭の問題に向き合えずにいた。ふと、自分がゴーストライターばかりやって、自分の小説を書かないのが気に入らなかったのではないかと考え、ゴーストライターの仕事を勢いで断り、それを灯に電話で伝えてみるが・・・。
第8話
チカラは、家出中の灯から出された3つの課題「仕事を辞めていいのか」「愛理を怒鳴ったり叩いたりしていいのか」「高太郎を塾に行かせていもいいのか」が肩にのしかかり、仕事に集中できない。そんな中、託也が清江の介護をするため、大学進学を諦めようとしていた。そしてそれを知った清江は「介護施設に入る」と言い出すが、何もしてあげられないチカラ。。その矢先、清江の姿が見当たらなくなってしまう・・・。住人たちが総出で探す中、清江を見つけたのはマリアから連絡をもらっていた灯だった。清江は、とりあえずマンションに戻ったが、住人たちや託也のこともわからないほど混乱してしまっており・・・。
最終話
マンションで火災が発生した。幸いボヤで済んだが、管理人の星によると、603号室の住人・小日向が自分で火をつけたそうだ・・・。小日向は、マンション内のトラブルメーカーだったため、頼子は「理事会を開いて即刻出ていってもらいましょう」と息巻く。いつもなら603号室を訪ねるはずのチカラだったが、もう余計なおせっかいはしないと宣言。そんなチカラとは対照的に、今度は灯がチカラ顔負けの中腰っぷりを見せ始め・・・?そして理事会が開かれ、半ば無理やりの「全会一致」で退去勧告をすることが決定!やがて、これまでのトラブルは、小日向が自ら命を絶とうとしていたことが原因だったとわかる。なんとか小日向を救いたいチカラに、ある案が・・・!?
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(テレビ朝日、木曜ドラマ「となりのチカラ」より)
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