祖父譲りの卓越した推理力で、真実への道を照らしだす、金田一一(道枝駿佑)
犯人に、これ以上罪を重ねさせないために謎を解く!
「ジッチャンの名にかけて」
事件の怪奇的な怖さ、そして、事件のウラに秘 められた人間ドラマ。
呪い、祟り、怪奇・・・その影にうごめく人間を暴き出せ。
第1話
不動高等学校には「学園七不思議」と呼ばれる謎があった。中でも詳細不明の七つ目の謎の真相を知った者は、旧校舎に潜む怪人「放課後の魔術師」に呪い殺されるという。ミステリー研究会の七瀬美雪(上白石萌歌)は、部員達とその謎を探ることに。ある夜、美雪は部長の桜樹るい子(大友花恋)から呼び出され、金田一一と旧校舎に駆けつける。そして「開かずの生物室」で首を吊る桜樹の姿を目撃する。傍らに「放課後の魔術師」らしき影も見えたが、扉を壊し中へ踏み込むともぬけの殻だった。しかし翌日に桜樹の死体が発見された。剣持勇警部(沢村一樹)は、当時旧校舎にいた佐木竜太(岩﨑大昇)ら他の研究会メンバーや、現場に居合わせた宿直の立花良造(杉本哲太)、教師の的場勇一郎(光石研)も立ち会わせて捜査を開始する。
第2話-1
剣持警部の趣味のフィッシングツアーに、一、美雪、佐木の3人が参加することになった。行き先は不気味な音が鳴り響く島「聖恋島」。ギリシャ神話に出てくる海の怪物「セイレーン」の哭き声だといわれている。その声に惑わされた人間を海に引きずり込んで食い殺すという。その夜、ツアー客全員が、参加者の一人である寒野医師から呼び出しの手紙を受け取る。指定された時間に、全員が集合場所にやって来ると、寒野医師は海から飛んできた矢が眉間に刺さって絶命する。更に翌日、釣りに行った参加者が海の中へ引きずり込まれ・・・。
第2話-2
連続殺人事件が起きた聖恋島の天候が回復し、参加者全員が明日帰れることになった。しかし、影尾教授が行方不明になる。捜索に出た一達は、舟着小屋の灯りに気付いて駆けつけるが、開いてるはずのドアには鍵がかかっていた。仕方なく反対側に回りこみ、窓から中を覗くと誰かが中で倒れていた。すると、突然小屋の灯りが消え、今度は小屋から逃げて行く光が!「あれは犯人か?」光を追いかけて行くと、影尾教授の遺体を発見する。この時、一は、島にいる者がその場に揃っていることに気づく。これまでも事件発生時のアリバイが全員にあったことを不自然に感じるが、佐木が撮影した現場の映像に何かを発見して・・・。
第3話
一と美雪は、家族で旅行中にある殺人事件捜査中の剣持警部と遭遇する。訪れていた白蛇村は、白い蛇を神様の使いとして崇めていると旅館の女将・鏡花は言う。そして3人は、怪しげなマスクで顔を隠した男が、隣接する酒造に入っていくのを目撃する。そこは白神家が代々営む造り酒屋「白蛇酒造」で、音松が社長として酒蔵を守っていた。マスクの男はその家の二男・蓮月といい、5年前の火事により行方不明だったが、失った記憶が戻り2か月前に帰宅。火事の後遺症で顔や声は変わったが、DNA鑑定で血縁関係は証明済みらしい。
第4話
一と美雪は、佐木に連れられ、佐木の親戚のやっている民宿に泊まることに。一達は、民宿で合宿中の美大生が4人に、肝試しに誘われる。佐木は、一と美雪の仲を近づけようとするいい機会だと、一をけしかけ参加する。30年前に閉鎖された病院が肝試しの舞台だ。その廃病院のトイレには、入院患者だった少女「花子」の霊がいて、声をかけた者は殺されるという噂があった。ルールは、10分間隔でそれぞれが女子トイレの奥にある花子さんの個室へと向かい「花子さん遊びましょう」と言った後、缶の中のピンポン球を取ってくるというもの。クジの順番通りに進行して行くが、最後に出発した伊能が帰って来ない・・・。
第5話-1
ノンフィクション作家・橘のパーティーで、新作原稿の隠し場所を導く暗号問題が出された。原稿には、とある出席者の犯罪が実名で暴かれていて、大ヒット間違いないと、パーティの参加者達は必死になる。そんな中、一はゲストのグラビアアイドル・桂木優里奈が、酒に酔った橘に絡まれているのを助けるが、橘は一に激怒する。謝罪に向かった一の帰りが遅いので、心配して後を追った佐木達だが、そこには橘の死体の横で血の付いた凶器を手に佇む一の姿があった・・・。一は無罪を主張するが、参加者に追い詰められる。そして警察が駆け付けた時は、すでに一の姿はなかった。
第5話-2
橘殺しの容疑をかけられた一は、その後警官を負傷させて拳銃を奪った凶悪な連続殺人事件の容疑者となっていた。それでも佐木から美雪が心配していると告げられ、必ず自分で真犯人を捕まえてみせると強く思うのだった。新作原稿をかけた暗号ゲームで橘は、参加者達に順番に伝言を残していた。そしてその伝言を託されたものは、次々と何者かに殺されていた。3人目の被害者、桂木優里奈が託されていた伝言から次のターゲットが野中だと察した一は、彼女の元を訪れ、そこで伝言を聞いて「重要なのは伝言の内容ではない」ことに気づく。
第6話
由緒あるくちなし村の巽家に嫁いだ紫乃の元に脅迫状が届いた。紫乃とは幼馴染の剣持警部は、一と美雪を連れ、巽家に向かうが、そこで鎧武者姿の男達に遭遇する。巽家の使用人・猿彦によると、昔、首を斬られた落ち武者の霊を鎮める生首祭での仮装だという。脅迫状は、首狩り武者を名乗る人物からで、巽家に恨みを持つ者からと思われ「祭りの明ける明後日までに巽家の次の当主の生首頂戴しに参上つかまつり候」と記されていた。紫乃の亡き夫は、財産と家督を先妻との子である長男の龍之介ではなく、連れ子の二男、征丸に継がせると遺していた。そのため兄弟の仲は悪く、征丸は龍之介の仕業だと疑う。
第7話-1
一たちは、舞台オペラ座の怪人を見るため、オペラ座館へとやってきた。美雪や佐木は、ヒロイン役の人気女優、湖月レオナに会えることもあり大喜び。やがてリハーサルが始まり、いずみがステージに立つと、演出家・影島の指示で、舞台中央に異動する。次の瞬間、シャンデリアが落下し、いずみが絶命する・・・!ライターの白神は、館に潜むファントムという怪人の仕業だと言う。3年前、火事で顔に大やけどを負いつつも、ファントムを熱演した天才俳優、霧生がいた。後の不幸な運命から彼はファントムと呼ばれていて・・・。
第7話-2(最終話)
怪人ファントムの仕業を匂わせる殺人が続く中、レオナを襲った犯人が被っていた仮面と同じものが、劇団員の城の部屋から見つかったが、城は覚えがないと否定。白神の提案で、身の潔白を証明するため、一人で鍵のかかった劇場にこもることになる。白神は「城さんが襲われる危険はないし、もし城さんがファントムなら俺たちが安全だ」という。そして、交代で鍵置き場を見張ることに。しかし、一と佐木が、レオナと一緒に食事を持って劇場の中へ入った時、すでに城は何者かに殺されていた。オペラ座の怪人をなぞるような一連の犯行は、ファントムと呼ばれ、行方をくらましている俳優、霧生による復讐だったのか・・・?殺人鬼ファントムの恐るべき真の正体が明らかになっていく・・・。
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(日本テレビ、日曜ドラマ「金田一少年の事件簿」より)
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