トラベルナースは、優れた資格を持っているフリーランス看護師で、いろんな街を渡り歩き看護に従事する。
超高齢化社会で看護の世界に焦点を当てた痛快医療ドラマ!
意識もプライドも高く、言動もドストレート、一見感じの悪い若きトラベルナース・那須田歩(岡田将生)。
手術室で医師を補助し、一定の医療行為を実施できる看護資格「NP(ナース・プラクティショナー)」としてアメリカで働いていた。
しかし、ある事情で、未だ「ナースは医師の仰せのままに」が当たり前とされる日本へ帰国し、「天乃総合メディカルセンター」で働くことになった。
九鬼静(中井貴一)は、歩と同時期に「天乃総合メディカルセンター」で働きだした伝説の看護師。
掃除ばかりしているが、実は圧倒的スキルを持つスーパーナース!
医師に一切楯突かず、柔らかな物腰だが、ここぞという場面では臆することなく、痛烈な一言で一刀両断する。
第1話
那須田歩は、アメリカ国内を転々としながら医療活動に従事していた。手術室で医師を補助し、一定の医療行為を実施できる看護資格「NP」を生かし、数々の命を救っていた。そんな折、歩はある人物からの要請によって帰国し、民間病院「天乃総合メディカルセンター」で働くことになる。同院では看護師が次々と辞め、慢性的な人手不足が深刻な問題になっていた。そんな同院へやって来た歩は、初日から院内のヒエラルキーなどお構いなし。その矢先、経営第一主義者でVIP患者を優先する天乃院長は、議員の一ノ瀬勲を急遽転院させ「ゴッドハンド」と呼ばれるスター外科医で外科部長の神崎弘行(柳葉敏郎)を執刀医に任命する・・・。
第2話
トラベルナース・那須田歩が、一人でランチをしていると、一人の女性客・二階堂日向子が脳梗塞で倒れた!歩の適切な判断のおかげで一命を取り留めるが、後遺症で発話も食事もできなくなり、搬送先の「天乃総合メディカルセンター」にそのまま入院する。そして歩と静が担当看護師となり、リハビリのサポートに着手する。静はいきなり、少しずつ口から食べられるようトレーニングしようと提案するが、歩は早急だと猛反対する。すると静は「やはりあなたは何も分かっていない馬鹿ナースです」と言い捨て、嚥下トレーニングの準備を始める。
第3話
半年前に「天乃総合メディカルセンター」で筋線維芽細胞腫の手術を受けて退院していった大学生の三上礼が、救急搬送されてきた。病気の再発で、ふたたび入院し、治療に専念することになる。以前から彼と親しくしていた担当看護師の向坂麻美が懸命に励ます。しかし麻美は、ことあるごとに看護師としての技量不足を自覚し、すっかり自信を失っていた・・・。そんな中、院内でトラブルが発生する。礼と同じ大部屋に入院している、会社経営者・三雲大悟が、セクハラ&パワハラ三昧で看護師たちを困らせていた。見兼ねた歩は三雲を厳しく注意するが、それが原因で病院にクレームが入り、大問題に発展する。
第4話
「天乃総合メディカルセンター」の外科医・郡司真都は、目上の医師たちから見下され、担当患者の治療方針も相談なく変更されてしまう。自分では何も決断できず、トラベルナース・那須田歩からも指示の遅さを指摘されてしまう。そんな中、末期の大腸がん患者・四方田和子が入院してきた。彼女のがんは根治手術が難しいほど進行していて、医師たちは即座に、緩和ケアに特化した病院へ移すべきだと判断する。真都は歩の同席のもと、和子に病院の意向を伝えるが、和子は手術を強く希望するのだった。返答に窮する真都を尻目に、歩が「検討する余地はあると思います」とキッパリ即答したことで、和子は「治らなくてもいいから、手術してください」と涙ながらに懇願する。
第5話
「天乃総合メディカルセンター」に、人気講談師・五反田宝山が検査入院する。看護部長・愛川塔子は、那須田歩を受け持ち看護師に任命する。ところが、看護師の金谷吉子が自分を五反田の担当にしてほしいと塔子に直訴し、希望通り五反田を受け持つことになる。もしや五反田のファンなのか?しかし、彼女はなぜか五反田に対し、殺気すら感じるほどのツン対応。そんな中、五反田が直腸がんを患っていることが判明する。内科医の天乃太郎が告知することになったのだが、行き違いが行き違いを呼び、医師でもない歩が五反田に告知してしまう。しかも、余命半年だと誤解し、激しく動揺した五反田が行方をくらましてしまい・・・!
第6話
「天乃総合メディカルセンター」では、相変わらずの人手不足で、看護師たちが激務に追われていた。経営第一主義の院長・天乃隆之介と事務長・西千晶は、看護部長・愛川塔子を呼び出し、ただでさえ少ない夜勤の看護師数をさらに減らすと告げる。その矢先、患者で元ボクサーの六川源太が「歩ちゃ~ん」と連呼しながら、院内を徘徊し始める。六川は軽度の認知症なのだが、いつもスパーリングの相手をしてくれる歩の名前だけはしっかりと覚えていたのだ。歩は、六川とスパーリングを開始するが、目元にパンチを食らってしまうことに・・・。
第7話
「天乃総合メディカルセンター」で契約ナースとして働く、「フローレンス財団」理事長の静。細やかな気配りで人を見て人を治してきたスーパーナースが、突然、胸元を押さえて苦しみだした!そんな異変に遭遇してしまった看護部長の塔子は、静の体調を心配するのだが・・・!?一方、筋線維芽細胞腫が再発し、再入院していた大学生・三上礼の身にも異変が起こる。がんの進行が思いのほか速く、脳への転移までもが見つかり、外科的治療が極めて困難な状態になっていたのだ!主治医の郡司真都らは、礼の母・七海に説明し、延命効果が望める専門病院での抗がん剤治療を勧める・・・。
第8話 最終話
「天乃総合メディカルセンター」との契約満了日が2週間後に迫る中、歩の目の前で、静が急性心不全を起こして倒れた!静は、歩と外科医・郡司真都の適切な処置が功を奏し、一命を取り留める。ところが、心不全の原因が、遺伝子異常で突然死を起こすこともある「マルファン症候群」である可能性が浮上!しかも、病状はかなり悪化していて、手術で治る可能性が極めて低い状態だった。静本人も以前から病状を把握し、死期が近いことも悟っていた。にもかかわらず、静は病室をこっそり抜け出し、看護師の仕事を再開!歩は慌てて連れ戻そうとするが「動けるうちに患者さんの助けになりたい」と譲らない。
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(テレビ朝日、木曜ドラマ「ザ・トラベルナース」より)
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