「おちょやん」
主人公の竹井千代(杉咲花)は、明治末期の大阪南河内の貧しい家に生まれ、小学校も満足に通わせてもらうことができず、道頓堀の芝居茶屋に女中奉公に出されたのは9歳の時だった。
そこで目にした、華やかな芝居の世界に魅了され、女優を志すようになる。
そして、京都の映画撮影所などを経て、大阪の「鶴亀家庭劇」に参加する。
そこで、喜劇界のプリンス、天海天海(成田凌)と出会い、結婚。
少しずつ喜劇女優として成長していく千代は、天海と理想の喜劇を目指して奮闘するが、戦争が始まり道頓堀は空襲を受ける。
戦後、劇団は「鶴亀新喜劇」として復活するが、結婚生活は破綻し、千代は芝居の世界から去ってしまう。
しかし、ラジオドラマへの出演をきっかけに、女優として不死鳥のように復活する。
12人の子供を抱える母親役を演じ、大家族をめぐる泣き笑いのドラマは大反響。
千代は「大阪のお母さん」として10年にわたる絶大な人気を獲得し、名実共に上方を代表する女優となっていく。
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