警察署に勤めているが捜査権は無い!
推理マニアで凶悪犯罪愛好家の停職処分中の刑事。
総務課の自己犠牲型平和主義者。
生活安全課勤務のぶっきらぼうだが人情あり。
会計課の妄想癖な腰痛持ち。
バラバラの部署だが、それぞれ訳ありの4人が集まった。
正義感も出世欲も無い、求めるのは、ただ真実のみ。
ひとりひとり、こじれた事情を抱えながら、刑事とは違った感性と推理で難事件を解明する。
小洒落てこじれたミステリアスコメディー!
第1話
長期入院中の少年・新(柴崎楓雅)の遺体が病院の中庭で発見され、新と同室の少年・大希(髙橋來)が事情聴取で、担当医師の堂島に殺されたと証言し、その後、病状が悪化して危篤状態に陥った。境川警察署・総務課職員の馬淵悠日(仲野太賀)は署長の雪松鳴人(伊藤英明)から、停職処分中の刑事・鹿浜鈴之介(林遣都)の監視を命じられる。刑事だった悠日の兄は、捜査中の事故で殉職したが、雪松は鈴之介がその死に関わっているかもしれないと告げる。悠日は、鈴之介の家を訪ねることに。鈴之介は大きな洋館に一人で住んでいた。
第2話
ある団地で殺人事件が発生した。被害者は、紙切り芸人の夕紀夫(内藤トモヤ)で、弟の日出夫(六角精児)とコンビを組んでいた。夕紀夫は、団地内の廊下で胸にハサミを突き立てられて死亡。団地の住人たちは助けを求める夕紀夫の叫び声を聞いていたが、目撃者は一人もいなかった。手がかりを見つけるため、新人刑事の服部渚(佐久間由衣)が一人で監視カメラ映像をチェックしていた。そして、鈴之介、悠日、摘木星砂(松岡茉優)、小鳥琉夏(柄本佑)の自宅捜査会議が始まる。鈴之介は凶器がハサミであることから、芸でハサミを使っている日出夫が犯人だと主張するが、日出夫には完璧なアリバイがあった。
第3話
スーパーで万引きの監視をしていた星砂は、ワインを盗む男性を捕えるが、彼のバッグには商品は入っていなかった。店長の山田(今野浩喜)は、大切な客を万引き犯扱いしたことに苦言を呈するが、古株の店員・絹子(松金よね子)は、星砂をかばう。続いて星砂は、チョコレートをバッグに入れる女性を捕えるが、彼女のバッグにチョコレートはなかった。悠日は、星砂が万引き犯を間違えて捕えたことを知り、納得していない星砂に鈴之介に相談してはどうかと勧める。本当に、万引きは星砂の見間違いだったのか?万引きの証拠は、なぜ消えたのか?鈴之介、悠日、琉夏、星砂による自宅捜査会議が始まる。
第4話
ゴミの分別をしなかった者や、順番の列に割り込んだ者など、社会のマナーやルールを守らない者が矢で射られてケガをする事件が発生。そして、世界英雄協会を名乗る男から犯行声明の動画が配信され、迷惑をかける人間を排除すると宣言。今後、新たな犠牲者が出る可能性があり、渚は捜査会議で世界英雄協会の危険性を訴えるが、他の刑事たちは取り合おうとしない。悠日の家に転がり込んでいる星砂は、自分の中のもう一人の別人格の自分の存在に怯える。一方、鈴之介は、家の中で見つかった監視カメラを、森園の手を借りて撤去していた。森園は、自分は駆け出しのサスペンス小説家だと教えられるのだったが・・・。
第5話
鈴之介は森園とともに、廊下の突き当りにあった開かずの扉を開くと、そこには地下室に続く階段があった・・・。その地下室には、明らかに誰かが監禁されていた痕跡がある。その時森園は、突然地下室の扉を閉め、鈴之介を地下室に閉じ込めてしまうのだった。閉じ込められた鈴之介は、森園から過去に起きたある殺人事件について聞かされる。5年前、15歳の少年が行方不明となり、まもなく遺体で発見され、犯人は逮捕された。しかし、森園は真犯人が他にいると考え、こんな奇妙な家に住む鈴之介こそが、その真犯人ではないかと疑ったのだった。そして、鈴之介は森園に、この家に住むこととなった経緯を語り始める。
第6話
鈴之介と別人格の星砂が、偶然、東京で会う。星砂は鈴之介のことを知らない様子だが、自分の名前を知っていた鈴之介に興味を示す。そして星砂は、鈴之介を自分が寝泊まりしているネットカフェに連れて行く。翌日、悠日は、星砂がいなくなったを心配し、鈴之介と琉夏に相談するが、鈴之介は星砂と昨夜会ったことを言えないでいた。一方、署長の雪松は、星砂の身辺を詳しく調べていた・・・。 鈴之介は再び東京のネットカフェを訪ねるが、星砂はすでにいなかった。悠日の家に、もとに戻った星砂がやってきて、無事を確認し喜ぶ悠日。星砂は、気が付いたら東京のネットカフェにいたと話す。
第7話
悠日は、鈴之介の家で星砂と再会し、星砂の無事を喜ぶ。しかし星砂は、悠日に対して警戒心をあらわにしたことで、悠日は、別人格の星砂なのだと察した。そんな中、殺人事件が発生する。被害者は、大学生の望月蓮で、遺体は水に濡れていて無数の刺し傷があり、靴を履いていなかった。手口は、5年前に森園が裁判を担当した事件と、悠日の兄・朝陽がリサを逮捕した3年前の事件とそっくりだった。森園は、今回の事件は連続殺人の「第3の事件」だと鈴之介に告げる。星砂は、真犯人を見つければリサの無実が証明できると意気込む。鈴之介は森園と星砂の勢いに押され、3人で捜査をすることに。
第8話
第3の事件の容疑者・菜々美に逮捕状が出るが、冤罪の可能性が高いと考えた鈴之介、星砂、森園は、所長の雪松にターゲットを絞り込んで調べることに。雪松は、菜々美の逮捕に疑念を抱く鈴之介に、昇進をちらつかせて近付いてくる。一方、免職となった悠日は、警察署を去る。署から荷物を持ち帰った悠日の元に両親が訪れると、失望させてしまったことを両親に謝る。そして母によって、朝陽のスマホのパスワードが判明する。鈴之介、悠日、星砂、琉夏は、スマホの中身を確認するが、雪松との通話記録は残っていなかった。そして、残された発着履歴を手掛かりに朝陽の行動をたどっていく。
第9話
悠日と琉夏が雪松を尾行し家の前で張り込んでいると、帰宅する雪松と出かける息子・弓弦のごく普通の会話が聞こえてくる。事件は家族には関係ないと言う悠日に対して、琉夏は息子に疑いの目を向ける。一方、服役中のリサと面会した鈴之介は、星砂にその時の様子を伝える。リサが深く傷ついていたと知った星砂は、リサを苦しめた人間を殺したいと言い出す。鈴之介はあなたにそんなことはさせません、と星砂を抱きしめる。そして鈴之介は、3年前に朝陽が転落死したホテルへ向かい、聞き込みをしていると、事件当日のことを覚えているという従業員が見つかる。
第10話 最終回
父親・雪松の犯罪を告発した弓弦を鈴之介宅に保護し、星砂と琉夏に留守を任せ、雪松のもとへ向かう鈴之介と悠日。途中、鈴之介と悠日は、琉夏からの着信履歴に気付き折り返すが、一向につながらない。嫌な予感がした2人は、すぐさま鈴之介宅に引き返し、玄関先に散らばる血痕を見つける。そのとき、ドアが開き、中にはおにぎりを頬張る弓弦が一人待ち受けていた。
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(日本テレビ、土曜ドラマ「初恋の悪魔」より)
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