伝説の弁護士・桜木建二(阿部寛)は、生徒の学力が低下し、落ちぶれてしまった龍海学園にメスを入れる。
絶大な権力を握る理事長・龍野久美子(江口のりこ)と無気力な学生を向こうにまわし、かつての教え子・水野直美(長澤まさみ)と改革を断行する。
いいか、大学は東大! 東大へ行け!
大きな転換期を迎えた2021年の大学受験。
これまでの知識詰め込み型の「記憶力試験」から「実践的な学力を測る試験」へと移行。
16年の時を経た令和の時代に桜木は、時代に合わせて進化した勉強法で新世代の生徒を再び導けるのか!?
第1話
かつて、落ちこぼれだった龍山高校から東京大学合格者を輩出し、一躍時の人となった元暴走族の弁護士・桜木建二。その後、学校再建のエキスパートとして順風満帆な弁護士人生を歩んでいた。龍海学園は、偏差値32で経営破綻寸前。教頭の高原浩之(及川光博)は、桜木による再建案を提案する・・・。しかし、自由な校風を理想に掲げる理事長・龍野久美子は進学校化に反対し、意見が割れていた。果たして桜木建二と、元教え子であり桜木の事務所で働く弁護士の水野直美は東大合格者を出し、龍海学園を再建できるのか・・・。そして彼らを待ち受けるのは、それぞれの悩みや問題を抱えた生徒たち。桜木や水野と出会うことで、彼らの運命は大きく動き出そうとしていた・・・。
第2話
東大専科が龍海学園に設立された。しかし理事長の久美子は、専科の設立も桜木のやり方も気に入らないため、教頭の高原にこれ以上問題を起こさせないよう釘を刺す。バドミントン部員の楓は、大学推薦をかけた大事な大会を前に調子の上がらない。コンビニでの万引きを桜木に見られたことが原因だ。桜木はそんな楓に「お前に大会は無理だ」と告げる。一方、東大専科には、天野に続き菜緒もやって来る。水野は2人の加入を喜び、さっそく学力テストを行うのだが・・・。
第3話
東大専科に天野、菜緒、楓に続いて、偏差値が学年最下位の瀬戸が入って来た。しかし、中学レベルの問題に苦戦する専科メンバー。そこで桜木はSNSを活用した勉強法を打ち出す。一方、理事長の久美子は東大合格者が5人出たら辞任しなければならないため、専科に生徒が集まり始めたことに焦っていた。そして専科をつぶそうと、難関大コースを新設し、理系トップの秀才・藤井を引き入れる。桜木は藤井に「お前に東大は無理だ」と断言。反発した藤井は「東大専科」対「難関大コース」での勝負をもちかける。負けた方のクラスは即廃止!果たしてその行方は・・・!?
第4話
瀬戸が3日も学校を休んでいる。水野や東大専科の仲間は心配するが、桜木は勉強に集中するように告げ、ITを活用した勉強法を伝授する。一方、理事長の久美子は、専科に負けて難関大コースが廃止となったため、新たに一流大コースを設立。藤井を再び取り込んで専科に対抗心を燃やす。瀬戸のことが気になる菜緒と楓と天野が学校帰りに「ラーメン瀬戸屋」に立ち寄るも、瀬戸に冷たくあしらわれる。「ラーメン瀬戸屋」に対する闇金からの嫌がらせを隠そうとしていたが、桜木や水野に知られてしまう・・・そんな中、菜緒と天野は東大を目指して勉強していることが母親にバレる・・・。
第5話
東大専科は特別講師・柳による数学のスパルタ授業が行われていた。一方、専科の生徒との勝負に負け、追い詰められていた藤井を案じた理事長の久美子は、東大専科と一流大学コースで再度勝負することを提案する。国・数・英の3教科を大学入学共通テスト形式で行い、負けた方のクラスは即廃止。水野は実力の差があり過ぎると訴え、高原も専科にハンデを提案するが、桜木は「その必要はない」と言い切る。桜木が藤井に対抗する新たな勉強法として打ち出したのはまさかの「ゲーム」。そして、東大専科に5人目の生徒がやってくる・・・。
第6話
東大専科は、先日の勝負に破れた藤井も含め、3日間の勉強合宿を行うことになった。合宿初日、水野は16年前の地獄の合宿で飛躍的に成長した経験があるため、地獄のカリキュラムを発表する。しかし、桜木は驚くべきカリキュラムを発表した!受験に挑むために最適な食事、運動、生活習慣などあらゆるメソッドを駆使し、令和の合宿に挑む一同。藤井、麻里の存在が彼らに与える影響とは・・・。そして更なるレベルアップを目指し、桜木はくせ者の国語講師を招へいする。東大合格に向けて着実に前進しているかにみえる彼らに・・・。
第7話
東大専科の7人が模擬試験を受けることになった。模擬試験で合格の見込みがないと判断された者は専科をやめなければならないが、今の学力では何人かはE判定になることは明白だ。桜木が出した高いハードルに、生徒たちは混乱し、水野も不安に襲われる。模擬試験に備え、新たに桜木が招へいした英語の特別講師によるリスニング力強化のための驚くべき勉強法が始まる。さらに桜木は、模擬試験に役立つ「東大模試6カ条」を授ける。模擬試験当日、プレッシャーに押しつぶされそうな7人は、それぞれの思いを胸に会場に向かう。
第8話
東大に5人合格させれば学園は売却される・・・。送られてきた桜木宛のファイルから、先代理事長の恭二郎による久美子理事長退任と学園売却計画が発覚。そんな中、桜木は生徒7人にオーダーメイドの勉強法を伝授する。それぞれの学力を考慮した受験科類と選択科目の提案だった。また、水野からは夏休みを前に変わった対策法が伝授される。その頃、桜木は楓が一人悩んでいた事に気づくが・・・。そして、楓はアクシデントに襲われる。さらに、桜木の前に意外な人物が・・・。
第9話
共通テストの日が迫って来た。特別講師陣たちと試験に向け追い込みに入っている生徒たちに、桜木は出願書を渡す。そして桜木は、東大専科メンバーに「共通テストの心構え5か条」を授ける。共通テスト本番の日を迎える。幾多の模試を乗り越えてきた東大専科メンバーたちの決戦が始まるのだが、彼らをただならぬ緊張とプレッシャーが襲う。そして共通テストを終えた瀬戸に襲いかかる試練・・・藤井の決断とは!?一方、水野は学園売却を阻止する方法を探っていた。学園の先代と直接対決を迎えるが、桜木・水野に襲いかかる驚愕の真実が・・・。
最終話
2次試験が迫る中、学園買収には教頭の高原、坂本と米山も加担していて、桜木は厳しい状況に追い込まれていた。久美子は「生徒たちのために奇跡を起こして」と桜木に頼む。藤井は、共通テストで思うような点数が取れなかったことで、ある決意を桜木に伝える。東大専科から離脱した瀬戸は・・・。2次試験に向けてラストスパートに突入する生徒たちは、最後の追い込みで東大の過去問を必死にやり遂げる。そして桜木が生徒たちのために用意した大逆転の秘策とは?果たして、結果は?そして龍海学園買収の結末は・・・?
(TBSテレビ、日曜劇場「ドラゴン桜」より)
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