第1話
パティスリー「カーサブランシェ」のパティシエ・波佐間永介(妻夫木聡)の裏の顔は、法外な報酬と引き換えに違法なオペをする闇医者チームの執刀医である。ある日、羽場副総理が脳神経を断裂し大学病院に運ばれた。一命は取り留めたが「二度と歩くことはできない」と、院長の剣持(鹿賀丈史)から告げられる。そんな羽場の前に、ジョーカーが現れ、エースのオペの条件を提示する。交渉が成立するかと思った矢先、エースが現れ「お前に生き延びる価値はあるのか?」と問う・・・。その様子を、闇医者チームのメンバーである凄腕のオペナース・クイーンと万能ハッカーのスペードがモニターで見守っていた。
第2話
ジョーカーと深く関わる千秋が、一人息子を城和大学附属小学校に裏口入学させるため、2億円を用意しろと訪ねて来る。城和大学は近年、坊城理事長による裏口寄付金プロジェクトで莫大な金を得ていた。しかし坊城理事長は、副理事長で息子の康之にその座を降ろされた上、ガンで余命宣告を受ける。交渉のため現れた闇医者チームのジョーカーに、自分が死ぬとしても2億円以上は払えないと断る。坊城理事長に隠された秘密とは?エースは、果たして坊城の命を救うのか!?
第3話
闇医者チームは、とある連続殺人事件を追いかけていて、警察の捜査が近づく中、エースは、メンバーたちの反対を押し切って事件の被害者たちを救い続ける。実は連続殺人犯の安達もまたエースの患者であり・・・。連続殺人犯となった安達の隠された理由とは・・・?闇医者チームは、警察の捜査をかいくぐり、安達を救うことができるのか・・・?
第4話
天才彫刻家の洋子は、脳腫瘍を発症していた。医師からは、摘出手術は不可能であると告げられ、残された時間で最期の最高傑作を作ろうと決意する。そこにジョーカーが現れ、6億円で腫瘍の摘出手術を請け負う事になる。洋子のMRI画像をエースが確認すると、腫瘍が原因で発症した後天性サヴァン症候群であることが判る。腫瘍を取り除けば命は助かるが、彫刻家としての才能は失われてしまう。唯一無二の才能を持った洋子の迷いを、クイーンは自分のことのように受け止めていて・・・。
第5話
町工場「石川精機工業」の職人・石川智明(通称:クローバー)は、エースとの付き合いも長い、闇医者チームの特殊機械担当。スペードは、仮面のメンテナンスを頼みに行き、エースとの出会いや、エースとジョーカーの関係を聞く。そんな中、若年性アルツハイマーを患う渚とその夫・健二と出会ったエースは、手術の交渉をジョーカーに依頼する。夫婦は資産家ではないため、ジョーカーは乗り気ではなかったが、2人に会い、思ってもいなかった事実を知る・・・。
第6話
ジョーカーが挙げた次の患者候補は、人生の苦難を乗り越え世界的なパティシエとなるも、病に侵され余命宣告を受けた嶋崎。嶋崎は、エースの店の常連客・水面の父親でもあった。水面の様子がおかしいと感じていたエースは、クイーンに原因調査を依頼する。そして事情を知ったエースは、嶋崎に「生きる価値があるのか」と、娘の水面に命の選別を迫るのだった・・・。
第7話
校舎から飛び降りて意識不明の重体となった望月遙は、スペードの初恋の人だった。遙の友人・岡田夏美はスペードに、自殺の原因はクラスメイトからのいじめだったとに伝える。夏美は、仮面ドクターズに救いを求めるが、エースは「自ら死を選んだ人間を救う必要はない」とオペを断る・・・。猛反発したスペードは、遙を救おうと単独行動を始めるが、そこで思いもよらない真実と向き合うこととなり・・・。
第8話
ジョーカーに促されたエースは、過去に自分が救えなかった命について語り始める・・・。若かりし頃の天野(エース)は、外科医として自信に満ちていたが「オペは完治の入り口でしかない」と語る恩師・真田に反発し、剣持のいる千代田医大へ籍を移す。千代田医大の患者で、ドナーを待つ少女と出会い・・・。若き天才外科医を待っていたのは、あまりにも過酷な運命だった・・・。
第9話
千代田医科大学附属病院長・剣持の娘・玲於奈が、もはや手の施しようのない病状であることが判った。玲於奈を救うべきか救わざるべきか・・・?ジョーカーは、正体が暴かれるリスクを恐れ反対するが、エースは、因縁の相手との直接対決に燃え、意見は真っ向から対立する。一方、警視庁では、警視副総監・高城の指揮の下、捜査が闇医者チームに迫り始めていた・・・。
第10話 最終回
ジョーカー不在の闇医者チームに、幼い娘を救ってほしいという母親から依頼が来る。早速エースが交渉に向かうが、13年前に救えなかった少女と重なり、そのトラウマからオペができなくなってしまう。一方、警察では、高城が指揮する捜査が、闇医者チームの目前まで迫っていた。危険を察知したジョーカーは、自ら取り調べに応じ、そこで高城にある取引を持ちかける・・・。
(TBSテレビ、日曜劇場「Get Ready!」より)
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