第1話
速見穂香は、大手家電メーカー「ラクーン・エレクトロニクス」営業部の社員。速見と一緒に営業先を回ることが多い山本知博は、完璧に仕事をこなす彼女を尊敬していた。ある日、営業部に新入社員の花妻蘭(前田拳太郎)が配属され、花見が開催されることに。花見の日、山本は人事部の同期・赤嶺麗奈(仁村紗和)に、いきなり「山本くんって、速見さんのこと好きでしょ」と指摘され、動揺してしまう!?その夜、山本は、速見が忘れていったハンカチを届けるために、速見のマンションを訪れる。突然のことに焦りまくる速見・・・。そこで山本が見たのは、普段の速見からは想像できないほどの散らかった汚部屋だった・・・。
第2話
大手家電メーカー「ラクーンエレクトロニクス」で営業神と呼ばれるほどのエリート社員・速見穂香は、汚部屋に住むズボラ女子。ある日「最強の家事力」を持つ後輩社員・山本知博に「山本くんがお嫁さんに来てくれたらいいのに」と言ってしまう。翌日、速見は山本に、あの言葉はプロポーズのつもりではなく、一緒に暮らしたら生活が整うと思ってつい出てしまった、といって謝罪する。しかし山本は、ふたりで暮らしたらどうなるのか、お試しで1週間の嫁入りシミュレーションをしてみてはどうかと提案する。山本家では、二人の兄に誰かの胃袋をつかもうとしているのではと勘ぐられるが、1週間泊まり込みの研修があると言って誤魔化す・・・。そんな中、速見と面識がある古賀一織が、福岡支社から東京本社へ異動してくる。
第3話
仕事は完璧だがズボラ女子の速見と、最強の家事力を持つ後輩の山本は、新居へ引っ越し一緒に暮らすことになる。嫁入りシミュレーションの結果、山本がお嫁くんとして頑張れば頑張るほど、自分が何もしていないことに居心地の悪さを感じる速見は、お金を出すことで自分が大黒柱になればいいと考えた。そんなある日、速見たちの新居に、山本家3兄弟の長兄・正海がいきなり訪ねてくる。事情を知った正海は、会社の上司とはいえ女性とルームシェアするなんて聞いていないと弟を責めるが、速見は同居人として一緒に暮らそうと誘っただけで、恋愛感情はまったくないと説明する。正海を見送るため、一緒に外に出た速見に、正海は「あなたは知博の同棲相手としてふさわしくない」と言い放ち、速見にある提案を持ちかける・・・。
第4話
速見は、山本との同居を許してもらうために、山本の兄たちに、「私、速見穂香は、このルームシェア中に山本知博さんに絶対に手を出しません」という誓約書を提出して説得する。だが速見は、好きな相手がいると言っていたはずの山本が、優しく接してくれたり、ふいに手をつないできたりする度に、彼のことが気になって仕方がない。「気になっているだけなら引き返せる」と何度も自分に言い聞かせる速見だが・・・・。一方、山本と同期の人事部社員の赤嶺は、速見と山本の仲を引き裂こうと画策する。速見が別の男性と付き合えば山本とのルームシェアも解消されるはずだと目論み、その役目を古賀に担ってもらうべく、ビアフェスタのペアチケットを手渡し、速見を誘ってほしいと頼が・・・。。
第5話
山本は、速見から「気になっている」という言葉を引き出したことで浮かれていた。しかし、速見にとっての「気になる」は、自分だけでなく新入社員の花妻や、エリート社員の古賀もそうだと誤解した山本はショックを受け「しばらく帰りません」という書き置きを残して出て行ってしまう。山本が家出した先は山本の同期・赤嶺の家だった。赤嶺からその話を聞かされた速見は、今度は彼女の家で「お嫁くん」をしていると呆然となる。速見から山本の話を聞かされた親友の君子は、いつもと違う様子の速見に、「もしかして嫉妬してる?」「放っておいていいの?」 「ボーっとしていたら赤嶺さんの本妻になってしまうかもしれないよ」と言われる。速見は、君子の言葉に動揺するが・・・。
第6話
山本への自分の気持ちに気づいた速見は、山本のことが眩しく見え、まともに顔も見られなくなってしまう。たが、そこから先に踏み込むことが出来なかったのは、山本三兄弟の長兄・正海と次兄・薫と交わした「私、速見穂香は、このルームシェア中に、山本知博さんに絶対に手を出しません」という誓約書があったからだった。一方、山本は、先輩社員の古賀に、速見から「ひとり占めしたい」と言われたと、嬉しそうに報告し、速見の誕生日に告白するために、告白成功間違いなしのプレゼントを教えてほしいと頼む。そして「何が欲しいか、本人に直接聞くのが一番」という古賀からの助言を受け、早速、速見にその話をする。速見の答えは、みんなでキャンプに行きたいと言うことで、正海、薫、そして君子を誘ってキャンプ場を訪れる。
第7話
速見と山本は、お互いの気持ちを確認し合い、晴れて交際することになり、ラブラブな同居生活が再開される。一方、「ラクーン・エレクトロニクス」では、福岡で毎年行われている、九州地区の営業方針を決めるミーティングの日が近づいていた。例年、東京からは速見が参加していたが、部長の佐々木は、今年は古賀と山本に行ってもらいたいと提案し、速見も山本のステップアップにつながると大賛成。同時に佐々木は、山本に花妻の指導係を依頼し、早速指導を開始する。しかし花妻は、わからないことがあったらこちらから聞く、とそっけなく、速見に励まされた山本は、めげずにもう一度、花妻にアプローチした。すると花妻は、いきなり「僕、速見さんが好きです!」と告白・・・。
第8話
速見と山本が同居するマンションに、福岡出張から戻った古賀が訪ねてきた。二日酔いだという古賀に、速見は山本が作ってくれたお粥を勧め、山本はゴミを出しに行く。そのとき、マンションに速見の両親・健一と良子が現れた。健一と良子は、古賀のことを交際相手だと勘違いし、すかさず古賀の写真を撮りまくり、親戚中に送ってしまう。すると、親戚連中から、続々と「おめでとう」メッセージが送られてくる。速見は、慌ててそれを否定し、ゴミ出しから戻ってきた山本を紹介する。そして、親戚に古賀ではなく山本が恋人だと訂正してほしいと頼むとが「それはちょっと難しい」と言い出す健一。実は古賀は、去年死別した勝子の夫の若い頃にそっくりで、すでに会う日取りまで決めてしまったというのだ。
第9話
速見と山本は、ベッドの上で良い雰囲気になり、速見は、「知博くんにはちゃんと実感してほしいの。自分が愛されてるんだって」と言って山本を押し倒すが、ふいに「家だと照れるな」と言い出し・・・。そんな折、「ラクーン・エレクトロニクス」では、新商品企画の社内コンペが開かれることになり、優勝賞品は沖縄旅行!山本は、企画開発部志望だったため、このコンペへの参加を決意する。一方、山本が速見と沖縄旅行に行こうと目論んでいることを察した赤嶺は、花妻や古賀まで巻き込み、山本の優勝を阻止しようと動き出す。速見はコンペを頑張る山本の為に温泉に行くことを提案し、温泉で迎える、二人きりの夜に・・・。
第10話
速見と山本のマンションに、君子と赤嶺を呼んで餃子パーティーが開かれることになる。山本は、最近一緒にいすぎ、という理由で、餃子の下ごしらえだけしてひとりで映画を見に行っているらしい。「推しの餃子パーティーにお呼ばれした」とはしゃぎ、早々に酔い潰れて眠ってしまう赤嶺。そして、ビールを飲んでいた君子が、同棲していた恋人と結婚することになった、と速見に報告する。速見は、「山本くんとはそういう話になったりしないの?」と問われるが・・・。別の日、持ってゆくのを忘れた弁当を山本から受け取るところを部長の佐々木と先輩社員の春日に見られてしまう。速見は、山本との交際をふたりに報告し、弁当を作っているのは山本だと打ち明ける。佐々木は、ふたりの交際を祝福し、めでたいついでに管理職にキャリアアップしてはどうかと持ちかける。
第11話 最終回
速見は、山本からプロポーズされるが、「ちょっと距離を置いた方がいいかも」と告げてマンションから出て行ってしまう。動揺する山本だったが、そこに古賀が尋ねてきて、「俺んとこ、嫁に来ん?」と告げる。古賀は、「ラクーン・エレクトロニクス」が福岡に新たに立ち上げる調理家電の開発に特化した子会社への移籍がすでに決まっていて、営業部からもうひとり、立ち上げメンバーとして連れて行く人物を選ぶことになっていた。そこで古賀が白羽の矢を立てたのは・・・。速見と山本は最後の決断を迫られる・・・。
(フジテレビ「わたしのお嫁くん」より)
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