「モンテ・クリスト伯 華麗なる復讐」
それは、震えるほど美しい復讐劇。
日本では「巌窟王(がんくつおう)」としても知られる名作が、連続ドラマとして現代に蘇る。
冤罪で地獄に突き落とされた環境から何とか這い上がり、自らを陥れた者たちへ「復讐」をしていく。
愛する女性を奪われ、15年間という長い間、投獄生活を送ってきた孤独と怒りが復讐への気持ちを駆り立てていく。
柴門暖(ディーン・フジオカ)は、愛する女性・目黒すみれ(山本美月)との結婚が決まり、幸せの絶頂にいた。
そんな中、婚約者を奪おうとする恋敵・南条幸男(大倉忠義)、出世を妬む同僚・神楽清(新井浩文)、ある事情を抱えた警察官・入間公平(高橋克典)の保身によって、異国の地の監獄に送られてしまう。
しかし、思わぬ幸運で獄中から逃れ、巨万の富を手に入れ、別人となって舞い戻る。
知力と絶大の財力を駆使し、かつて自分を陥れ人生を狂わせた3人の男たちに対して、大胆かつ緻密で華麗な復讐劇を魅せていく。
本作は単なる復讐劇ではなく、仇敵(きゅうてき)に制裁を下していくたびに良心と葛藤し、次第に人生とその人間性を取り戻していくヒューマンストーリーであり、一人の女性に対して一途に貫かれた純愛を描いたラブストーリーでもある。
これでもかという具合に、主人公が予想を上回る手法を用いて次々に復讐を仕掛けていく様は、とにかく痛快です。
しかし、復讐される側の人物たちにもそれぞれドラマがあり、複雑な人間模様が描かれ、予想もしないところが繋がっていく。
モンテ・クリスト伯 華麗なる復讐 第一話 あらすじ
2003年春。小さな漁師町で漁業を営む紫門暖(ディーン・フジオカ)は同じ町で喫茶店「シンドバッド」を経営する目黒すみれ(山本美月)にプロポーズ。
しかし、その矢先、暖の乗る遠洋漁船「海進丸」が遭難してしまう。
「海進丸」が所属する守尾漁業では、社長の守尾英一朗(木下ほうか)や、船員だが今回の航海には怪我で出られなかった神楽清(新井浩文)たちが憔悴しながらも暖たちの無事を願う。
2週間にも及ぶ遭難で捜索費がかさむ・・・。
しかし、守尾は船長のバラジ・イスワラン(ベヘナム人)が優秀なので、みんな生きて帰ると譲らない。
暖の実家では、母親の恵(風吹ジュン)が地上げ屋の寺門類(渋川清彦)と対峙していた。
と、そこに「海進丸」帰港の連絡が入る。
迎えに来たすみれと港に急ぐ恵。
船員たちが上陸する中、暖も怪我はしたが生還を果たす。
亡くなったのは船長のバラジだけ・・・。
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