「限界団地」
かつては「夢のニュータウン」と呼ばれた、憧れの団地。
しかし今は・・・人も建物も老朽化した。
建物としての「団地」は存在するが、人口も減少し、住民同士の関係は希薄になり、すぐ近くにどんな人が住んでいるのかも、興味を失っている。
気軽に隣人と会話を交わし、時には助け合うような人間関係は少なくなった。
そんな団地に一人の老人が、幼い孫娘の手をとり、引っ越してきた。
自らが幸せな少年時代を過ごした、思い出の団地。
穏やかな笑顔を見せる老人の入居を機に、不可解な出来事が起きるようになる。
不審な連続孤独死。
規則を乱す住人を襲う不幸。
単なる偶然なのか、それとも・・・。
「この子のために、夢のニュータウンを復活させる・・・」
限界団地 第一話 あらすじ
「あやめ町団地」に引っ越してきた寺内誠司(佐野史郎)。
一年前に息子夫婦を火事で亡くし、残された孫娘と、高齢の父の3人でここに住む予定だ。
子供の頃、寺内は「あやめ町団地」に住んでいた。
寺内は早速、隣の部屋に住む主婦の桜井江理子(足立梨花)と夫・高志(迫田孝也)に挨拶に訪れる。
寺内は団地の一部屋一部屋を丁寧に回り、「お近づきのしるしに」とお手製のドアノブカバーを配る。
さらに自治会の集まりにも積極的に顔を出し、団地内の交流を図ろうと画策する。
しかしやる気の無い自治会長の金田哲平(山崎樹範)や、ルールを守らない老人、挨拶しても無視する住人たちなど、寺内が思い描くようにはうまくいかない。
そこで、昔のような良き団地へと導こうとする寺内が動き出した。
彼は団地を救う救世主か、それとも悪魔か・・・?
脚本:香坂隆史
「埋もれる」「翳りゆく夏」「天使と悪魔 未解決事件匿名交渉課」「テミスの求刑」「無痛 診える眼」「火の粉」「スクラップ・アンド・ビルド」「Doctor-X 外科医・大門未知子」「真昼の悪魔」ほか
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