「ブラックペアン」
大学病院の医局員だが、万年ヒラで出世に興味のない一匹狼、渡海征司郎(二宮和也)。
しかし、手術成功率100%を誇る「孤高の天才外科医」である。
一方、その傲慢な性格と言動が周囲との軋轢を常に生んでいる。
同僚からは「患者を生かし、医者を殺す」と評される、通称「オペ室の悪魔」。
そんな渡海が所属する東城大学医学部付属病院に、帝華大学病院出身でマサチューセッツ医科大学に留学していた新任のエリート医師・高階権太(小泉孝太郎)によって「外科医の腕を全く必要としない」手術用最新医療器具「スナイプ」が持ち込まれようとする。
外科医として手術の工程の一部を本当に任せることが出来るのか?
この技術導入に裏はないのか・・・?
反対する渡海の闘いが始まる。
そしてこの闘いは技術導入だけの問題にとどまらず、病院・研究室と製薬会社、医療機器メーカー、そして厚生労働省などとの癒着問題にまで発展していく。
外科医としてのプライドを守ろうとする渡海が嫉妬渦巻く大学病院という巨大な組織に真っ向から立ち向かい、新技術導入を巡る様々な不正や隠された過去を暴いていく、痛快な医療エンターテインメントドラマ。
ペアンとは、鉗子(かんし)の種類のひとつで、手術の時に使う、はさみのような形の道具です。
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