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第1話
吉野みちは、フタバ建設・営業推進部で働くOL。結婚して5年になる夫・陽一との仲は良いが、いつの間にかセックスレスになっていた。ある日、みちはつい、会社の後輩・北原華(武田玲奈)に「どこで下着を買ってるの?」と聞いてしまう。話をごまかそうとしていると、そこに、営業一部の上司・新名誠が通りかかり、華は新名にときめいている様子・・・。昼休みにみちがデパートの下着売り場にいると、突然華が派手な下着を差し出し、「そろそろ旦那さんにも刺激が必要」と勧める。自分も派手な下着を手に取り、「いつかニーニャ(新名)様の時のために」と積極的な華に、みちは「不倫はダメ」と釘を刺す。華に勧められるがままに、下着を買って帰宅したみちを陽一は抱きしめて「今日は遅いから別の日に」と約束する。
第2話
新名誠は、会社のお花見会で吉野みちを連れ出し、自分もまたパートナーとセックスレスになっていることを告白する。お互いがお互いを愛しているからこその苦しみを打ち明けあって、新名は思わず、泣いているみちを抱きしめる。翌日、みちは会社の、廊下で新名を見かけるが、なぜか避けられてしまい・・・。その夜もみちと陽一のすれ違いは続き、よそよそしい態度をとるみちに、陽一は「みちを大事に思っている」と言うが、みちに触れることはなかった。一方新名も、仕事を家に持ち込む楓に取り付く島がない。次の日、新名がみちの部署に来て書類の不明点を北原華に聞く。2人の微妙な空気を察知した華はあえて仕事のやりとりをさせようとするが、みちと新名は直接話さず、目も見ようとしなかった。
第3話
みちは陽一から花束をプレゼントされ、2年ぶりに陽一から求められたことに高揚感を感じるが、幸せの中に一抹の不安があった。新名は、楓と結婚記念日を過ごそうとしていたが、楓は仕事で待ち合わせしたレストランには間に合わなかった。遅れてホテルの部屋に来たものの、仕事のことが頭から離れず、新名は結局、拒絶されてしまうのだった・・・。翌日、みちは北原華に「男性が突然プレゼントをくれる時はどういう時か?」と尋ねると「見返りが欲しい、後ろめたい時」と返され、更に不安になる。帰宅途中、偶然、新名と一緒になったみちは、同じことを聞いてみると「それは大切な人を喜ばせたいという愛情表現だ」と返される。安心したみちは、セックスレスに進展があった事を報告する。
第4話
新名と水族館に行った翌日、みちは熱を出して寝込んでしまった。陽一は、職場のカフェへと向かったが、心配になって引き返す。みちが体調を崩したことを知った新名も、彼女の元へとタクシーを走らせる。一方、楓は、カーナビに「さざなみ水族館」という履歴を発見し、その夜、夫の新名に尋ねると、「仕事が大変で、急にサボりたくなった」と答えるその日の夜遅く、少し体調を取り戻したみちは、陽一が看病してくれた痕跡を眺めながら、それでも新名に心奪われている自分を自覚してしまう。翌日、出社したみちは、新名に会いたいと思うのに、実際に会ったらうまく話せない。それは新名も同じで、二人の心は、確実に接近していた。
第5話
陽一は、三島がコーヒーポットを倒して珈琲を台無しにしてしまったせいで、みちを迎えに行けなくなる。みちに流星群を見せに連れて行こうとしていた陽一に申し訳なく思う三島だが、「こんなことじゃみちは怒らない」と言う陽一は、カフェの片隅の桜のジクソーパズルを見て、昔を思い出す。出会った頃から、いつもみちが陽一に合わせてくれていて、そんな2人のバランスはこれからも崩れることはないと思っていたのだが・・・。一方、新名が帰宅すると楓が買ってきたオードブルを並べて待っていた。楓は昨日の朝、ちゃんと話せなかったことを謝り、新名を蔑ろにしているわけではないと言うが、新名は楓の仕事への思いを理解していると返し、料理には手をつけずに寝てしまう。次の日、みちが華とランチに出かけると、新名が通りかかり、3人で食べることになる。そこに、一人の女性が現れ・・・。
第6話
みちは、セックスのことも含めてみちと向き合うと言ってくれた陽一にちゃんと向き合わなくてはと思い、新名に元の同僚に戻ろうと別れを告げた。新名にとってみちは、触れ合うことがなくてもそばにいてほしいと願うほど、必要な存在だったため、突然の別れに戸惑う。しかし、妻の楓は離れていこうとする新名を必死に繋ぎ止めようと努力し始めていた。みちと新名の関係を知っていた華は、みちから新名と別れたと告げられるが、みちの微妙な表情を感じ取っていた。みちと華が会議の片づけをしていると新名が会議室に入ってくる。すると華は、新名はみちと話がしたいのだと察知し、二人を残して会議室を出ていってしまう。新名はもう一度話をしたいと言うのだが、みちは「夫と向き合うことに決めた。夫婦だから」と突き放す。
第7話
夫婦で旅行に行こうとした日、みちは陽一から、みちとだけセックスが出来ないことや、一度だけ裏切ってしまったことを告げられる。みちはショックを受け家を飛び出し、あてもなくさまよっているうちに、抑えていた気持ちが溢れて・・・。「明日10時に待っています。これで最後にします」と新名がLINEをくれていた約束の場所へと向かうと、そこに新名の姿はなく、代わりに「元の同僚に戻ろう」というLINEをみちは受け取る。旅行がキャンセルとなった陽一は浮かない顔でカフェで働いていると、「何かあったのか」と三島に聞かれ、陽一は、浮気してしまったことをみちに伝えたと話す。すると、三島の表情が険しくなり、話したことで妻は深く傷つき、妻の怒りの矛先は、やがて浮気相手に向かうのだと怒りをあらわにする。
第8話
みちが昼休憩で外出しようとしていたところに楓が近づいてくる。「夫・新名誠と浮気してますよね?」と詰め寄られ、二人はカフェで話をすることに。長い沈黙が続いた後、楓は落ち着いた様子で浮気について問いただす。みちは「夫・陽一とのことで悩んでいて、新名に相談に乗ってもらった」と話すが、「みちさえいなければうちは何の問題もなくうまくいっていた」という楓の言葉に、思わず自身の悩みは夫とセックスレスだと話してしまう。一方、陽一のカフェでは三島がかつての不倫相手の妻、岩井鞠子と対峙していた。三島は、3年前の不倫を謝り、その後は一度も会っていないと言う。しかしこの3年間、心から笑ったことも、怒ったことも、夫に触れたこともないという鞠子の言葉は、三島だけでなく、聞いていた陽一にも深く突き刺さる。
第9話
みちは夫の陽一から誘われ、新名は妻の楓から誘われ、それぞれ流れに身を任せるが、思わず拒んでしまう。セックスレスに悩み、体を重ねることを望んでいたのに、皮肉にも自分から拒んでしまったことにショックを受ける。今まで自分がしてきたことが返ってきて、相手の辛さを知ることとなる陽一、そして楓。翌朝、新名が出勤すると、楓は荷物をまとめてマンションを出て行く・・・。陽一は、カフェの壁に飾られた思い出のパズルに欠けている1ピースを自作してはめ込むが、パズルの色は周囲に合わない。その夜、陽一はみちに、賃貸の契約を更新しないで、マンションを買わないかと言う。内覧の予約も入れたと言う陽一が見せたマンションの間取りは1LDKだった。みちは、子供が産まれた時のことを考えていない陽一の提案に不信感を抱く。一方、楓はマンションを出てホテルで生活することで、新名の気持ちを試そうと思っていた。「帰って来い」という返事を期待し、「しばらくホテルに泊まる」とLINEするが返信はない・・・。
第10話
新名が転職のために会社を去る最後の夜、みちは華の計らいで2人きりでラーメンを食べ、別れ際、思いが溢れた新名は、みちの手をとり、走った。そして、それぞれの家へ戻り、それぞれのパートナーと向き合う。新名は、楓に離婚を切り出し、楓は、あっさり応じる。一方、みちも陽一に話したい事があると告げると、陽一は「子供のことなら作っても良い」と言う。その言葉に再び心を傷つけられたみちは「これ以上自分をすり減らしたくない」と話し、陽一に「離婚してください」と告げた。その後、上司から昇進試験を受けないかと打診されていたみちは、田中に一緒に勉強しないかと誘われ、フリースペースに行くと新名が現れる。田中が勉強を教えてもらおうと頼んでいたのだ。帰り道、2人きりになると新名は「楓と離婚することになった」とみちに伝えるが、みちはまだ話し合い中だと報告。
第11話 最終回
みちと陽一、そして新名と楓と離婚が成立した。「お互いのことが解決したら・・・」と伝えていた新名は、みちを水族館に誘う。新名は「好きです。ずっと一緒にいてください」と捨て身の告白をするが、みちは「気持ちには応えられない。誰にも頼らず1人で生きて行きたい」と正直な気持ちを返した。2ヶ月後、新名は陽一のカフェに呼ばれ、陽一は新名に、みちと別れたのかと聞く。口を濁す新名を見て、みちと新名は付き合っておらず、新名は振られたことを知る陽一。陽一がカフェに新名を呼び出したのは、ふと立ち寄ったカフェでみちと別の男がデートしている姿を見たからだった。一方、みちは、1人で生きて行く決意はしているものの、実際に一人になってみて、不便さや寂しさを実感し始めていた・・・。
第12話 特別編
陽一と離婚し、新名にも別れを告げたみちは、同僚の華に手伝ってもらって、新居の荷ほどきをしていた。華は「新名と一緒になると思っていたのに」と言うと、みちは「自分の力で生きていくって決めたから」と返す。ある日、みちが華と待ち合わせしていると、そこに瀬田慎之介がやってくる。マッチングアプリでダブルブッキングした華の代役として、みちは呼び出され、瀬田とデートすることになる。瀬田の結婚観を聞きながら、みちは陽一と過ごした5年間を思い返し始めて・・・。
(フジテレビ、木曜劇場「あなたがしてくれなくても」より)
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