第1話
西さいたま市では、音楽での地域活性化を図るべく、市長・常葉修介(生瀬勝久)の旗振りで、シンフォニーホールを建設中だった。市役所の広報広聴課に勤務する谷岡初音は、ホールの4月オープンを告知するポスター配布のため、公民館にやって来る。そこで行われていた地元のオーケストラ「児玉交響楽団」通称「玉響」の公演を覗いた初音は、驚愕の光景を目にする・・・!実は初音は、とある理由で10年前に表舞台を去った天才ヴァイオリニストだった。一方、練習場には、父・修介に強引にドイツから呼び戻されたマエストロ・常葉朝陽(田中圭)の姿があった。そして、初音の存在に気づき、彼女を「ポンコツ改造計画」に巻き込むことに・・・。
第2話
初音は、西さいたま市のポンコツオーケストラにコンサートマスターとして加入した。初音の加入で玉響メンバーにも活気が出てくるが、フルートの蒼だけは相変わらず遅刻して、やる気がない様子・・・。蒼の態度にマエストロの朝陽はイラ立ち、団員たちも内心不満を抱えていた。そんな新生・玉響は、急遽2週間後に市内の中学校の吹奏楽発表会で演奏することになる。公演に向けてさっそく練習を始めるが、朝陽は蒼のフルートに「話にならない」とコテンパンに駄目出しすると、初音に蒼の遅刻の理由を探るよう命じる。初音は、練習後の蒼をこっそり尾行し、蒼の遅刻の理由を知る事に・・・。
第3話
フルート奏者の蒼が初音の家に下宿することになり、妹・奏奈と3人での同居生活が始まった。奏奈は蒼を意識して家事を張り切るが、初音は誰が居ようとお構いなし。それより市長の修介や市役所の職員たちに自分がヴァイオリニストであることを黙ったままなことが気になったいた。本番に向けて盛りあがる玉響の面々だが、ティンパニの木之崎が挨拶もなく辞めてしまい、玉響は大ピンチ!練習後、初音は朝陽からメモを渡され、そこに書かれた「藤谷耀司」という男をティンパニとしてスカウトしてくるよう命じられる。玲緒と蒼とともに東京のライブハウスを訪ねた初音は、そこでドラムを叩く藤谷をじっと見ているうちに、ふと思い出し・・・。
第4話
発表会の成功で自信をつけた玉響の団員たちは、もっと大勢の人にオケの存在を知ってもらうために、自分たちからいろんな場所に足を運んで演奏する出張オーケストラをやろう!と大盛り上がり。朝陽も出張オケに賛成し、初音に実施案を提出するよう命じる。そして、定期演奏会も実施したい朝陽は、演奏会の曲をチャイコフスキーのヴァイオリンコンチェルト(通称:チャイコン)に決め、初音をソリストに指名する。初音にとってはオハコの曲だったが、10年前に逃げ出したステージで弾くはずだった曲でもあり、ミスを連発してスランプに・・・。一方、ヴィオラのみどりは、家庭とオケとをうまく両立できずに悩んでいた。
第5話
玉響の練習場に突然現れたかおりの勢いにあぜんとする初音たちは、小野田の報告にさらにどよめく。シンフォニーホールとのフランチャイズ契約を懸けて、4月のこけら落とし公演で高階フィルと対決することが決まったのだ。実力差は明らかだが朝陽はそもそも負けるとは思ってないようで、団員たちも「玉響ファンを増やすためにも、まずは来月の定期演奏会を頑張ろう!」と、気を引き締める中、玲緒は突然現れた恋敵のかおりに闘志を燃やす。しかし、初音はチャイコンの練習に励むが、納得のいく音がなかなか出せない。小学生の頃はあんなに楽しく上手に弾けていたのに・・・。そんな中、玉響のいつもの練習場が本宮の嫌がらせで使えなくなってしまった。練習場所を確保したと言う朝陽に案内されてやった来たのは、朝陽の自宅の常葉酒造だった。
第6話
1週間ぶりに、いつもの練習場に戻った玉響。初音の左腕もすっかり良くなった。来週のバレンタインガラに向けて、さあこれから!という大事な時に、チェロの玲緒は公演に出ないと言い、練習にも出てこない。団員たちの間では朝陽にフラれたからだとウワサが立ち始める・・・!?初音たちは、玲緒のマンションを訪ねるが、玲緒は「これから合コンに行く」と出掛けようとして取りつく島もない。朝陽が好きなのは初音で、モチベーションがなくなったと言う玲緒。初音に対する気持ちを聞かれた朝陽の答えに、初音は・・・。一方、本宮は玉響がバレンタインガラに出演することを知り、また邪魔をしようと何かを思い付いたようで・・・。
第7話
初音は、テレビ出演のオファーに三島の悪意を感じ、返事に迷っていたが、市長・修介の勢いに負け、出演を受けてしまう。小野田からは、市役所を辞めて正式に玉響の団員になってほしいと誘われる・・・。しかし、ネット上では10年前のステージ逃亡が暴露され、非難するコメントも・・・。一方の朝陽は、定期演奏会の交響曲を「ベートーヴェン 第5番 運命」に決め、早速練習を始めるが、オーボエ・穂刈の演奏に納得がいかない様子。そんな中、朝陽は初音をある食事会に誘う。藍子、三島、三島の父・光太郎も同席する、地獄のような食事会で・・・!?
第8話
初音は穂刈の事故を聞き、蒼と共に病院へ駆けつけると、穂刈は足を痛めた程度だったが、妻・冴子が抱える事情を知ることになる・・・。蒼は、穂刈の力になろうとするが「家庭の事情に深入りするべきではない」と朝陽から忠告される。玉響は穂刈不在の状態で定期演奏会の練習をするも、穂刈の抜けた穴を簡単には埋められず、穂刈の存在の大きさを痛感する。そんな玉響の現状を本宮に逐一報告する裏切り者が・・・。一方蒼は、杖をつき不自由な穂刈のため、家を訪ね家事手伝いを買って出るが、穂刈は退団を考えているようで・・・。初音は、蒼の優しさと一生懸命な姿に、告白の返事をする決意をし・・・。初音の恋の行方は・・・!?
第9話
初音は朝陽に好きな気持ちを打ち明けた。朝陽は・・・!?玉響のメンバーは、定期演奏会を満席にできないと解散させられてしまうため、練習の傍らチケット完売作戦に動き出す・・・。SNSでキャンペーンを展開したり、来場者プレゼントを用意するなどアイデアを出し合い、事務方の小野田も宣伝に奔走する。その裏で、本宮による妨害作戦が着々と進み、土井が怪しい行動をし始める・・・。そして定期演奏会のチケットは全席完売し、解散は免れたと思われたが、完売したのに客席が埋まらないという事態が発生する。本宮の策略がはまり、玉響は絶体絶命の大ピンチに・・・!解散か、存続か、運命の定期演奏会の行方は・・・!?
第10話 最終回
打倒・高階!負けたら解散・・・玉響は、運命のこけら落とし公演に向けて朝陽の厳しい指導に食らい付き、自分たちの演奏がどんどん良くなっていることを実感する。全体練習の後も、初音は朝陽に呼ばれ、「チャイ5」の表現方法やオケの引っぱり方などを話しながらも、2人だけの時間を楽しむ。そんな中、朝陽が高階へ移籍するというウワサを耳にする。気にも留めない初音だが、朝陽が高階フィルと接触していると知り・・・。モヤモヤが晴れない初音は、三島に会って真相を確かめてみるが、三島は何も知らない様子だった。公演前日、朝陽は「明日は、堂々と誇りをもって、玉響の音楽を聴衆に届けましょう」と強い言葉を発し、オケのボルテージも上がり、朝陽と初音は握手を交わすが・・・。いよいよ日本一のオーケストラとに一騎打ち!一発逆転のオーケストラ、ついに感動のフィナーレ!!
(日本テレビ、水曜ドラマ「リバーサルオーケストラ」より)
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