第1話
横浜みなとみらい署強行犯係の刑事・仲井戸豪太(桐谷健太)は、悪人たちを根絶したいという信念のもと、日々職務に邁進する。そんなある日の夜、パトロール中の交番巡査・田口健介が、若い男がタクシーと接触しそうになりながら逃げ去った場所で、別の男が後頭部から血を流し、意識不明状態で倒れているのを発見する!豪太や目黒元気(磯村勇斗)ら強行犯係の面々が臨場すると、落ちていた財布の中の免許証から、倒れていた男は勝山康平だと判明する。財布の中には10万円近くの現金が残されており、強盗目的ではなさそうだ。そんな中、タクシーのドライブレコーダーによって、現場から逃走した男が見つかる。男は母親と2人暮らしの専門学校生・林田裕紀。豪太と目黒が事情聴取をすると、林田は勝山の写真を見て、動揺した様子を見せるも、事件への関与については完全否定する。
第2話
人気俳優の葛城悠真が何者かにスパナで殴られ、顔を蹴りつけられるという傷害事件が発生。横浜みなとみらい署の署長・牛島正義は、必ず犯人を検挙するよう強行犯係の面々に発破を掛ける。事件現場の防犯カメラに映っていた犯人は、パーカーのフードを被っている上に、サングラスとマスクを着用しており、顔は判別できない。豪太と目黒が入院中の葛城から話を聞くと、葛城自身も犯人の顔は見ていないという。ところが、捜査は急展開し、犯人と同じ柄のパーカーを着た人物が見つかった!その人物は、落ち目の俳優・田中克也で、事務所の社長・木崎陽子によると、田中は葛城主演のドラマに端役で出演するため、3週間前に撮影に参加したという。
第3話
人通りの多い駅近くの街路で、横浜地方裁判所みなと支部の裁判官・諸星美沙子が、腕を切りつけられた!裁判官襲撃という事態を受け、横浜みなとみらい署は検察に対し、初動捜査から加わるよう要請する。検事の二階堂俊介が指揮を執り、仲井戸豪太ら強行犯係の刑事たちと共に捜査に乗り出すが、襲われたのは人混みの中で、犯人の手掛かりがつかめない。強行犯係は美沙子がかつて担当した裁判の公判記録を精査すると、傷害致死の罪で服役し、2週間前に出所したばかりの秋葉浩二が浮かび上がる。秋葉は、法廷で実刑判決を下した美沙子に対し、暴言を吐いていた上に、今回の事件発生時もアリバイが無かった!
第4話
3人組の男が無人餃子店に侵入し、126パックもの冷凍餃子を盗んだ上に、鉢合わせになった女性を突き飛ばして逃走した。捜査を開始した横浜みなとみらい署強行犯係の面々は、盗まれた餃子がフリマアプリに出品されているのを発見し、大学生の三鷹蒼が出品者であることを突き止める。ところが、事情聴取をすると、三鷹は「きっとアカウントを乗っ取られたんだ」と主張し、窃盗傷害事件や餃子の出品も否認。事件があった時刻は、以前バイト先で知り合った女子高生とボイスチャットをしながら、ソーシャルゲームをしていたという。そしてその女子高生は、強行犯係の係長・江戸の娘・陽葵だったのだ!江戸が慌てて確認すると、陽葵も三鷹とゲームをしていたと証言し、更に三鷹のアカウントに乗っ取られた形跡はないことが判明する。
第5話
横浜みなとみらい署の署長・牛島正義は初めて高校の同窓会に出席し、当時片想いだった可憐で清楚な同窓生・城山由希子と再会する。ところが突如、牛島の目の前で、同窓生の津川亮太郎が赤ワインを口にした瞬間、泡を吹いて倒れ、死亡した!津川の死因は、ワインに混入された劇薬による急性中毒だと判明し、津川が同窓生の誰かからワイングラスを受け取ったことも判る。しかし、肝心のワイングラスを渡した相手は特定することができず、容疑者候補は牛島も含む同窓生49人!県警の捜査一課長・見城長一郎の指揮のもと、横浜地方検察庁みなと支部の検事・二階堂俊介&立会事務官・仲井戸みなみらと共に調べを進めていく。すると同窓生たちの証言から、怪しい人物が2人浮上する・・・。
第6話
高架下の広場で矢口久志という男がケンカの末に暴行を受ける事件が発生し、加害者の男は、止めに入ったホームレスを突き飛ばして逃走。強行犯係の面々は覚醒剤の売買をめぐるトラブルだとにらむが、早々に捜査は暗礁に乗り上げてしまう。ホームレスは加害者の顔までは覚えておらず、さらに矢口も面識のない人間とケンカになったと証言し、その後黙秘に転じてしまった。そんな中、110番通報した近隣住民が、制服姿の女子中学生が一部始終を目撃していたという証言があり、強行犯係の原口奈々美と岸本凛は、その中学生たちへの聞き込みを開始するが、警察官を拒絶するような態度を取る生徒・松原未央のことが引っかかる。未央は何か理由があって、本当のことを言っていないのではないか・・・?。
第7話
交番巡査・田口健介はパトロール中に管轄内の住人・水原多恵の愛犬・小太郎とすれ違う。怪訝に思った田口はすぐさま多恵の自宅へ行くと、荒らされた居間で手足を縛られている多恵を発見し、その直後、何者かに背後から襲撃される!犯人は宅配業者を装って、現金20万円と仏壇の金製おりんを強奪し、ワゴン車に乗って逃走したと考えられる。横浜みなとみらい署強行犯係の刑事・仲井戸豪太らは全力で捜査を展開し、質屋で盗まれたおりんを見つける。そして、売りに来た男・釧路諸介の姿を防犯カメラで確認した豪太の顔色がさっと変わる。一方、強行犯係の新係長・目黒元気は、以前取り調べた傷害事件の被疑者が、起訴後に容疑を否認。冤罪を主張する担当弁護士・松平修二から「強引な取り調べで自白させた」と難癖を付けられ、証人として出廷することになる目黒・・・。
第8話
離婚調停中の1児の母・久保田涼子が、夫側の弁護士・五十嵐明にグラスを投げつけ、顔に全治1カ月のケガを負わせた。涼子は送検されたが黙秘を貫いていた。担当検事の亀ヶ谷徹は、判事の諸星美沙子に勾留延長を請求するが、証拠隠滅も逃走の恐れもないと判断し、請求は却下され一旦釈放される。しかし、亀ヶ谷が在宅で取り調べを続行しようとしたところ、涼子と連絡が取れなくなってしまう。亀ヶ谷は被疑者が女性ということもあり、立会事務官の仲井戸みなみにも同行してもらい、涼子の自宅を訪問。ところが、涼子は窓から逃げ出し、駐車場へ!そして止めようとしたみなみを車に乗せたまま、逃走してしまった!
第9話 最終回
ある日、一軒家に押し入って老夫婦を拘束し、金庫から500万円を奪う強盗事件が発生する。横浜みなとみらい署強行犯係の面々は、さまざまな物証をもとに3人組の男を次々と割り出し、スピード逮捕する。3人は闇バイトの募集サイトで集められた、互いに面識のないメンバーで、指示役は「キング」と名乗る人物。この1年の間に少なくとも15件の強盗事件に関わり、警察がマークし続けるも、未だ正体不明の凶悪犯だった!検事たちは、キングの正体を突き止めようと3人を取り調べるが、全く手がかりを得られないまま、最大20日間の勾留期間が終了してしまう。そんな中、被害に遭った老夫婦のもとに突然、500万円が送られてくる!?送り主はモデルの森野さやかで、事情聴取を重ねる中、彼女の婚約者・阿久津守がキングではないか、とにらむ豪太ら・・・。
(テレビ朝日、木曜ドラマ「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」より)
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