第1話
白玉佐弥子は、非正規雇用歴12年目で、絶妙な運の無さと間の悪さの連続だった。富士市で土産物店を営む実家は貧しかったが、佐弥子は高校の担任教師から受験を進められ、建築の勉強がしたいと潮海大学の受験に挑むが、予想外の出来事により失敗する。貧乏が故に浪人生活も叶わず、上京して今の職に就いたのだった。思い描いていたキラキラ東京ライフとは程遠い極めて質素な生活を送っていた佐弥子は、度重なる不運に見舞われ、想像以上にどん底の30歳を迎えてしまう。そんな矢先、更なるアクシデントに巻き込まれ、ひょんなことから小笠原拓と出会う。拓が建築系の大学に通っていると知った佐弥子は、愚痴交じりに大学への未練を打ち明けると、拓は今からでも大学生になればいいと言い放つ。拓のこの一言をきっかけに佐弥子の運命の歯車が大きく動き始める・・・!
第2話
佐弥子は、サグラダファミリ家のオーナーで憧れの有名建築家・日向祥吾と再会する。日向は佐弥子との再会を喜ぶが、佐弥子は、すっぴんかつ気の抜けた格好だったため、人違いだと、一目散でその場を走り去る。そんな佐弥子の動揺を、拓は見逃さなかった。そんな中、佐弥子は設計演習の課題がうまくいかず悩んでいた。下田教授から猛烈なダメ出しをくらい、これ以上ないくらい落ち込む佐弥子の前に現れた拓は、佐弥子の作った課題を見ながら真剣にアドバイスをして・・・。
第3話
佐弥子は拓とキイナの親密な様子を見て、付き合っているのではないかと疑っていた。そんな中、サグラダファミリ家では拓のコンペ入賞を祝う酒盛りが行われ、そこで佐弥子は拓から、キイナとの関係を打ち明けられる。そんなある日、佐弥子は長年使っていたラップトップを壊してしまい、日向に家事代行アルバイトを紹介してもらうことに。しかし、バイトに夢中になるがあまり夏休みの課題は滞り、コンペの準備も全く進められずにいた。そんな佐弥子を見かねた日向は、休日に美術館に誘い、佐弥子は、完璧なデートエディションで待ち合わせ場所に向かう。更にお盆でみんなが帰省する中、シェアハウスに2人きりになってしまった佐弥子と拓。しかし2人はひょんなことから言い合いになってしまい・・・。
第4話
佐弥子は、待ち合わせのレストランで日向を待っていると、仕事のトラブルで急に行けなくなったと日向から連絡が入る。その矢先、電話口から女性の声が聞こえ、佐弥子は憤りとも落胆とも何ともいえない気持ちになっていた。日向から凛子のせいでデートをすっぽかしたと聞いた真凛は怒りをあらわにし、日向に再び佐弥子を誘うよう促していた。一方、サグラダファミリ家では、キイナのバースデーパーティーの準備が進められていた。誕生日当日はキイナに予定があると知り、拓はどこか浮かない表情に。キイナへの想いを募らせる拓は、ついに想いを打ち明けようと、誕生日プレゼント選びに佐弥子の力を借りる。初めて二人で出かけた佐弥子と拓は楽しいひと時を過ごし、お互いの恋を応援する。そんなある日、佐弥子は、日向から先日の埋め合わせをしたいと連絡をもらう。デート当日、改めてオシャレをして車で迎えに来てくれた日向の元へ向かうと、そこにはなぜか凛子の姿もあり・・・!?
第5話
プールに入ってずぶ濡れのまま銭湯へ向かった佐弥子と拓。湯につかり身体を温めながらキスしたことをそれぞれ振り返り、これからどうするべきかと悩んでいた。佐弥子は淡い恋心に気づき始めるが、何事もなかったかのように振る舞う拓を見て、自分の気持ちに蓋をすることにするが・・・。季節は変わり、いつもと変わらない時間が流れる中、キイナの元にとある封筒が届く。佐弥子は、偶然その中身を見てしまい、キイナがとんでもないことに巻き込まれていることを知る・・・。
第6話
佐弥子と拓が一夜を明かしたところを真凛に見つかってしまう。サグラダファミリ家のルールを破った2人は今後について話し合いが必要になるが、佐弥子は「好き」とは言われたが、「付き合おう」とは言われていないことに引っ掛かっていた。一方拓も、以前「大人は空気で付き合い始める」と佐弥子に言われたことを思い返していて・・・。その夜、あまりにもそっけない拓の態度から、佐弥子は避けられているのではないかと感じ、課題にも身が入らない。このままではヤバいと、キイナに相談すると、キイナは佐弥子のスマホから拓にメッセージを勝手に送ってしまう。翌日、佐弥子と拓は改めてお互いの関係について話し合うが、拓から衝撃のセリフが飛び出し・・・!?更に、ある人物との出会いを巡って2人の間に亀裂が入ってしまう・・・。
第7話
佐弥子が手がけたリノベーションを、建築界の世界的巨匠・真保誠に褒められたことが原因で拓と喧嘩をしてしまった。拓の部屋を飛び出した佐弥子は、偶然通りかかった日向に話を聞いてもらうと、日向は佐弥子の口から真保の名前が出たことが原因ではと言う。日向は何か知っている様子だったが、拓と真保の関係について佐弥子はそれ以上聞くことができなかった。佐弥子がサグラダファミリ家に帰ると、拓の姿があり、佐弥子が建築再生の方面を目指すことに反対したわけではないと謝る。拓の気持ちを聞いた上で、佐弥子は思い切って拓が真保とどういう関係なのかと聞くと、衝撃的な答えが返ってきて・・・!?そんな中、サグラダファミリ家では寛太に彼女ができそうだという話になるが、澄香はなぜか不機嫌そうで・・・。
第8話
佐弥子の学内コンテスト入賞の祝賀会が、サグラダファミリ家で開かれていた。現シェアハウスのメンバーに加え日向やキイナ、更に眞子も参加して大いに盛り上がる中、話題は結婚や将来のことに・・・。そんなデリケートな話題にヒヤヒヤする佐弥子だったが、拓は心ここに在らずといった様子だ・・・。みんなが将来について考えていると知った佐弥子は、インターンに申し込むことを決意し、面接を受けることに。しかし、面接官・栗田理恵の反応から落ちたと察する佐弥子だった。どうしてもそこの会社を諦められない佐弥子は、何とかチャンスを掴もうと、栗田に猛アタックを始めるのだった。一方拓は、スイスの有名建築家からのオファーがあるが、佐弥子と遠距離になるのが不安で、ひとり悩む拓だったが、お正月に佐弥子の実家に誘われたことがキッカケで、拓はついにある決断をする。
第9話
佐弥子は、自分のためにスイス行きを断ろうとする拓に「別れ」を告げる。そして佐弥子、食い下がる拓に、拓の足枷になってはいけないと思いの丈をぶつける。拓をその場に残し、ひとりでサグラダファミリ家に戻って行く佐弥子・・・。拓がサグラダファミリ家に戻らなくなって3日が過ぎていた。佐弥子は、コンペの締切が近いからじゃないかと誤魔化すが、事情を知る龍之介が心配そうな表情を見せる。そしてついに拓が戻ってきて、佐弥子にある提案をする・・・!?
第10話 最終回
佐弥子が日向に抱きしめられる姿を偶然拓に見られ困惑する。一時帰国で戻るところだという拓と短い会話を交わし、拓は出国ゲートの方へと去って行くが・・・。卒業が目前に迫る中、佐弥子は内定をもらった大手設計事務所の内定者懇親会に出席するも、自分がその会社で働くイメージが持てないと落ち込んでいた。気分転換をしようと思い出の場所に立ち寄ると、思いがけない人物に遭遇し・・・!?更に、卒業設計に躓き、教授から厳しい言葉をかけられて自分の進みたい道が分からなくなってしまう・・・。そんなある日、佐弥子はたまたま見かけた子供向け建築模型のワークショップで建築士の折戸基子と出会う。30歳で大学に入り直し、4年間の大学生活を経て新たに社会に出る佐弥子は、自分らしい幸せを掴むことができるのか・・・!?
(TBSテレビ、火曜ドラマ「マイ・セカンド・アオハル」より)
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