「スペシャリスト」
宅間善人(草ナギ剛)は東京刑務所に収監されていた。
京都府警在職中に殺人未遂罪で滋賀中央刑務所に入れられて以来、二度目の刑務所生活。
一度目は冤罪であることが判明し、出所となったが…。
事の始まりは10ヶ月前に遡る。
京都府警『特別捜査係』の解散とともに警視庁にやってきた宅間。
同時に、名前さえ付いていない“ある部署”に配属されることになる。
「ボーダーレス化する凶悪犯罪に対応するため、縦割りの組織を越えて円滑に捜査、情報収集、分析をするチーム」という名目のその部署は、あらゆる犯罪データを記憶しているという宅間の能力を最大限に活かすための部署。
そして発足後まもなく、刑事部総務課から我妻真里亜(夏菜)という女性刑事が転属してくる。
京都府警の『特別捜査係』で数々の難事件を解決に導いてきた宅間の経歴に、明らかに不信感を抱く真里亜。
そんな真里亜の戸惑いをよそに、この新設部署の生みの親である滝道博喜(吹越満)に命じられ、宅間と真里亜は名門家で起きた小説家刺殺事件の捜査に乗り出すことに…。
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