「黒革の手帖」
松本清張、不朽の名作「黒革の手帖」が蘇る!
武井咲演じる、松本清張史上最強の悪女・原口元子が、愛と欲望渦巻く夜の世界で、孤高の戦いを挑んでいく!
メガバンクから、1億8千万円を横領した、派遣社員の原口元子は、その金と借名口座のリストが記された「黒革の手帖」を盾に、銀座に自身のクラブ「カルネ」をオープンさせる。
後ろ盾も何もなく、みずからの野望のためだけに突き進み、若きママとして夜の世界を生き抜く。
銀座に蠢く怪物たちとわたりあい、更なる高みを目指して行く。
いつの時代にも色褪せない不朽の名作がこの夏、華やかに幕を開ける!
東林銀行世田谷北支店で派遣社員として働く原口元子。
莫大な金を預けにくる顧客や違法な“借名口座”に金を預ける預金者、そしてコネで入行してきた大口取引先の娘と自分の人生を比較し、そのあまりの違いに現実を痛感していた。
そんな日々を送りながら、昼は派遣社員、夜は銀座のクラブ『燭台』でホステスとして働く元子。
すべては母親が遺した借金を返済するためだった。
容姿もよく、夜の世界の住人にしては純粋な雰囲気の元子は、ほどなくして上客である楢林クリニックの院長・楢林謙治の目に止まる。
ある日、『燭台』のママ・叡子に連れられ、楢林とのゴルフに出かけた元子は、そこで大手予備校・上星ゼミナールの理事長・橋田常雄と衆議院議員秘書の安島富夫と出会う。
まさかこの出会いが、この後の人生を大きく変えることになるとは、知る由もない一同だったが…?
そんな折、東林銀行で、ある事件が発生する。
それを契機に元子はこれまで秘密裏に進めていた“ある計画”を実行に移すことを決意して…?
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