「Woman」
現在、全国に100万人を越えると言われるシングルマザー。
彼女たちの平均年収は200万円余り。(国などからの補助金を除くと180万円程度である)
全世帯平均の540万円の3分の1ほどだ。
そんな過酷な経済状況で、ひとり子育てする彼女たちの精神的負担は計り知れず大きい。
いつしか社会や世間から取り残され、貧困と疲弊の連鎖の中で、明るい将来をみつけることは非常に難しいのが現状だ。
このドラマは、そんなシングルマザーを主人公に、貧しいながら愛すべく我が子のため、命をかけて生きる女性の生き様を描く物語です。
非婚化や若年貧困問題等を抱える現代社会の陰に起こる出来事を純愛なる親子愛の物語として描いて行きます。
世のシングルマザーたちはもとより現代を生きるすべての人たちへの応援歌となることを目指すものです。
小春(満島ひかり)は、夫の信(小栗旬)を不慮の事故で亡くし、二人の子供・望海(鈴木梨央)と陸(高橋來)を抱えるシングルマザー。
小春は仕事を掛け持ちして必死で働くものの家計は苦しく、生活は困窮する。
追い詰められた小春が生活保護申請をするために福祉事務所を訪ねると、条件が満たされないことを理由に断られる。
親族からの援助の有無を聞かれ、親族はいないと答える小春。
小春の父は亡くなり、20年前に小春と父を残して好きな男(健太郎:小林薫)のもとへ走った母の紗千(田中裕子)とは絶縁状態だった。
しかし、福祉事務所が紗千に問い合わせたところ、紗千は小春への援助の意志を示しているという。
自分を捨てた母がそんなことを言うはずがない、と信じられない小春。
そして、小春は20年ぶりに紗千と会う決心をする…。(第1話より)
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