「視覚探偵 日暮旅人」
都会の片隅にある探し物探偵事務所。
そこには五感のうちの四つ、聴覚・嗅覚・味覚・触覚を失ってなお、視覚だけを頼りに探偵をする日暮旅人(松坂桃李)という男がいる。
彼の目には、見えないはずの匂いや温度、人の感情までもが色や模様となって視(み)えるという……。
ある日、インテリヤクザの組長・村山(桐山漣)から金庫破りの犯人を探して欲しいと頼まれた旅人と相棒の雪路(濱田岳)。
不思議な目の力を使った旅人は、組員達の不自然な感情とハイヒールの足跡に残る異常な緊張の色から、村山の愛人が犯人だと突き止める。
組員は総力で逃げた愛人を追う。
一方、旅人の血の繋がらない娘・灯衣(住田萌乃)の保育園では、保育士の陽子(多部未華子)が、母親がいないせいで友達に溶け込めない灯衣と、父親の旅人のことを気にかけていた。
そんな中、保育園の倉庫から陽子が園児時代に埋めたタイムカプセルの記録が出てくる。
陽子は、思い出そうとしても不思議と思い出すことができない初恋の相手・“たぁ君”のヒントがあるかもと期待するが、カプセルを埋めた場所は謎のまま。
主治医の榎木(えのき)(北大路欣也)から、このまま目の力を使い続ければ失明すると忠告される旅人だったが、雪路の心配を押し切りタイムカプセル探しを申し出る。
実は旅人がカプセル探しに執着するのには、誰にも言えないある理由があった……。
そんな時、雪路が助っ人として雇った亀吉(上田竜也)が村山会とトラブルを起こし、巻き込まれた陽子と灯衣が行方不明に……。
二人に危険が迫る中、旅人は目を使って必死に手掛かりを探す!
果たして、旅人の目に映ったものとは!?
そして、タイムカプセルに隠されていたものとは……。
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