「ナオミとカナコ」
小田直美(広末涼子)は美術館のキュレーター志望だが、現在は百貨店の外商部勤めで顧客対応に追われる日々。
ある日、大学時代の親友・服部加奈子(内田有紀)のマンションを訪ねた直美は、加奈子の顔にアザを見つける。
夫に殴られた事を告白する加奈子。
エリート銀行員の夫・達郎(佐藤隆太)は仕事のストレスで加奈子に日常的に暴力をふるうという。
いたたまれぬ姿に直美は離婚をすすめるが、加奈子は「復讐が怖い。夫に殺される」と首を横に振る。
激しい憤りの中、直美にはなす術がなかった。
そんな中、上得意の華僑の大物対象の販売会で起きた高級腕時計の紛失事件をきっかけに中国食品業を営む李朱美(高畑淳子)と出会い、直美は日本人の感覚にはない朱美の図太さにひかれていく。
ある日、上客にすべく朱美を訪れた直美は、加奈子の夫に瓜二つの中国人密航者に出会う。
やがて直美の脳裏に完全犯罪のシナリオができあがっていった…。
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