「天皇の料理番」
料理人になりたいという夢をつかみとるため上京した片田舎の青年が、妻を家族を愛し、師を慕い、仲間を頼り、夢を信じ。
そして料理を愛し抜き、ついには『天皇の料理番』にまで上り詰めて行く物語。
明治の半ば、福井県の少年 秋山篤蔵が出会った一枚のカツレツが人生を決定付ける。
裸一貫で西洋料理の道に進み、パリの一流ホテルで修業し、そののち宮内省の主厨長、いわゆる天皇の料理番として、日本の料理界の頂点に立った男の苦闘と栄光の軌跡を描く。