「問題のあるレストラン」
真木よう子、フジテレビ連続ドラマ初主演作品!
坂元裕二書き下ろし、『最高の離婚』制作陣が送る、スカッと笑えてホロッと泣ける女性応援コメディー!
もう男たちの勝手にはさせない。
浮気夫。男尊女卑男。セクハラ上司。不倫男。頑固な父親。
今日までずっと男たちの自分勝手で横暴な言葉、行動に耐えてきた女性たち。
だが彼女たちは立ち上がる決意をする。
「このままじゃ人生負けっぱなしだ。
もうあいつらには愛想が尽きた。
我慢しない。許さない。わたしたちは断固戦う。
女なんかにはどうせ何も出来ないと罵るあいつらを絶対に見返してやる」と。
そうして問題のある女たちが店を開いた。
店の場所は、高層ビルの谷間にひっそりとある雑居ビルの屋上。
ペントハウスを厨房とし、屋上テラスにカウンターとテーブル席を作った。
当然、雨の日はお休み。
冬なのでとにかく寒く、暖房器機と毛布が必要だった。
このレストランの立地にはたくさんの欠点がある。
しかし星空を見ながらの食事は最高に違いない。
仲間は平等。報酬も平等。大事なことはみんなで決める。
彼女たちは全員でなけなしの貯金を持ち寄って、道具を買った。
テーブルや椅子はごみ捨て場から拾って来て、ペンキを塗ったりしてリペアした。
無いものは一から作った。そして最後に旗を立てた。
この旗の下をくぐった人に美味しかったねと言わせて帰すのだ。
男たちが先に近所に同種の店を開いていた。
あっちは豪華な内装、こっちは手作り。
あっちはカリスマシェフ、こっちは素人。
あっちは高級食材、こっちは心を込めて。
今、熱く美味しい闘いの火ぶたが切って落とされた。
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